1 陽花

映画『HERO』クランクアップ

■「HERO」キムタク撮影終了 シリーズは「かけがえのない存在」

 8年ぶりにスクリーンに帰ってくる映画「HERO」(7月18日公開)で、主演のSMAP木村拓哉(42)が4日未明、東京・成城の東宝スタジオでクランクアップを迎えた。木村は、あらためてHEROシリーズについて「自分にとって背伸びしない等身大の関係。存在してくれればいい。あるだけで良い、かけがえのない存在」と、感慨深くコメントした。

 型破りな検事・久利生公平(木村)と、東京地検城西支部の個性的な面々の活躍を描く、人気シリーズ最新作。昨年12月1日にクランクインしてから約2カ月間、座長として現場を引っ張ってきた木村だが、城西支部の面々よりも一足先に撮影終了となった。

 共演者やスタッフが見守る中、鈴木雅之監督に花束を贈られた木村は、「新人の美術スタッフが撮影終盤、取り壊されていくセットを見て涙を流していた。スタッフたちの作品にかけるすごい気持ちに囲まれて、カメラの前に立てているんだなとあらためて感じた。ありがとうございました」とあいさつ。心からの感謝を伝えた。

 今作は、2001年の連続ドラマや07年の劇場版で事務官・雨宮舞子を演じた松たか子(37)が8年ぶりに出演することも大きな話題だ。

 木村は「(松は)すぐにキャストみんなと分け隔てない感じでうち解けてくれました。演技の面でも変わることなく久利生を制する雨宮の目をしていて、この目が雨宮だと思い出させてくれました」と、松との久々の共演について満足そうにコメント。

 さらに、城西支部のメンバーたちを「超能力を持たない『アベンジャーズ』のようなもの」とユニークなたとえで称賛。「空は飛べないし透視能力も怪力もあるわけじゃないけど、それぞれ個性を生かして事件を解決していくチームなんです」と“チームHERO”の魅力を強調した。

 昨年7月期の連続ドラマも、平均視聴率21・3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と大成功を収めた「HERO」。今回の最新作では、過去最大の敵・治外法権の壁との戦いが描かれる。

<HERO> 2001年1月期にフジテレビ系の連続ドラマとして誕生し、11話全てが視聴率30%を超える快挙を達成。06年にスペシャルドラマが放送され、07年に映画化。興行収入81.5億円で同年の興行成績ランキング邦画1位に輝いた。昨年7月期、新ヒロインに北川景子(28)を迎え、13年ぶりに連ドラ化。今回の劇場版には北川らドラマ第2弾のレギュラー陣のほか、松や佐藤浩市(54)らが出演する。

(15/2/6(金)東京中日スポーツ)


■木村拓哉、映画『HERO』クランクアップ 熱い想いを告白「かけがえのない存在」

 人気グループSMAPのメンバーであり俳優の木村拓哉が4日午前3時、映画『HERO』(7月18日公開)をクランクアップ。おなじみの城西支部メンバー、鈴木雅之監督らと握手やハイタッチをして喜ぶ木村は「『HERO』は自分にとって背伸びしない等身大の関係で、この作品は存在してくれればいい。あるだけで良いかけがえのない存在です」と熱い想いを明かした。また、ドラマ前シリーズの相方であった松たか子との再共演については「変わることなく久利生を制する雨宮の目をしていて、この目が雨宮だと思い出させてくれました」とコメントしている。

 『HERO』は、2001年にドラマ第1シリーズがスタートし、全エピソードの世帯平均視聴率が30%を超える驚異的な数字を獲得。2007年に公開された映画『HERO』は、最終興行収入81.5億円を記録し、同年の興収ランキング邦画第1位。新旧キャストで臨んだドラマ第2シリーズでも全11回の平均視聴率21.3%を獲得。2014年のゴールデン、プライムタイムに放送されている全レギュラー番組でトップの記録となったことは記憶に新しい。

 そんな人気ドラマ『HERO』14年間の集大成であり、8年ぶりにスクリーンに戻ってくることでも話題の同作。昨年12月1日にクランクインしてから約2ヶ月間、座長として現場を引っ張ってきた木村は「テレビドラマから映画になりましたが、現場の空気感であったり、カメラ前での自分たちには良い意味で変化はなく、作品と自分とが良い距離感で撮影をする事ができました。新人の美術スタッフが、撮影が終盤になり取り壊されていくセットを見て涙を流していました。スタッフたちの作品に掛けるそういう気持ちに囲まれて、カメラの前に立てているんだなと改めて感じました。皆さんの気持ちに感謝しています」と撮影を振り返る。

 今作では、ゲストの佐藤浩市のほか、前シリーズのヒロイン・松も出演。木村は共演者について「佐藤浩市さんは、フィクションである物語にその演技で説得力を与えてくれました。また、松たか子さんは久しぶりの『HERO』に参加ということで、時間は離れていたかもしれないけど、すぐにキャスト皆と分け隔てない感じで打ち解けてくれました。演技の面でも、変わることなく久利生を制する雨宮の目をしていて、この目が雨宮だと思い出させてくれました。城西支部レギュラーメンバーは超能力を持たないアベンジャーズのようなもの(笑)。空は飛べないし透視能力も怪力もあるわけじゃないけど、それぞれの個性を活かして事件を解決していくチームなんです」。久しぶりの共演となった元相方の松についてもコメントした。

 そんなチームでの撮影を無事に終え、これからの映画公開に向けて木村は「『HERO』は自分にとって背伸びしない等身大の関係で、この作品は存在してくれればいい。あるだけで良いかけがえのない存在です。公開したら、映画のチケットという通行証をもって城西支部に来て、その一員になってほしいです」と熱い想いを込めてアピールした。

(15/2/6(金)ORICON STYLE)