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木村が三池監督と映画で初タッグA

■木村拓哉、不老不死の侍に 三池監督『無限の住人』で主演

 人気グループ・SMAPの木村拓哉(42)が、人気漫画を実写化した『無限の住人』で約10年ぶりに時代劇映画の主演を務めることが4日、わかった。三池崇史監督(55)と初タッグを組み、不老不死の肉体を持つ主人公・万次を演じる木村は「自分の“個”はあるが、現場では監督の求める“素材のひとつ”。共演者、スタッフと集中して現場に臨みたい」と意気込んでいる。

 原作は、1993年から2012年に『月刊アフタヌーン』(講談社刊)で連載され、単行本(全30巻)の累計発行部数が約500万部、現在までに世界22の国と地域で刊行され人気を博しているアクション漫画。

 主人公は、<百人斬り>の威名を持つ伝説の侍・万次。唯一の肉親である妹を眼前で殺され、自らも満身創痍で仇を討つが、そこに謎の老婆が現れ、「そう死に急ぐこともなかろう」と不老不死の肉体を与えられ、無限の命を生きることになる。映画のメインストーリーは、剣客集団に両親を殺され実家の剣術道場を潰された少女・凛から、仇討ちを遂げるため用心棒を依頼された万次が、凜と共に戦いに身を投じていく。

 木村にとって時代劇映画の主演は『武士の一分』(山田洋次監督)以来、約10年ぶり。「映画監督に求められるというのは役者にとって最もありがたいことなので、『三池崇史監督が僕のことを要してくださった』という事実に、自分の中でなんかざわめいた、という気持ちがありました」と心境を語る。

 11月からの撮影を控え、演じる万次について「今の社会では想像できないものすごい<痛み>を背負っているキャラクターなので、思いきりと、バランスの取り方をうまくやらないと、観てくださる方に納得してもらえない」とイメージを膨らませている。

 初タッグとなる三池監督との現場についても「原作にある『死なない』ことと『死ねない』ということの向き合いについては、今回の脚本にも描かれているので、そこをどう体現するのか、監督が求めるものがどこなのか、頭でっかちにならずに現場を体感しながら演じたいと思います」と楽しみにしている様子。

 三池監督も「昭和と平成を串刺しにするスーパースター・木村拓哉を用心棒(主人公の万次)につけた我ら映画界の逸刀流(劇中の剣客集団)・三池組は世界最強である」と撮影を心待ちにしている。

 同作の公開は2017年、ほかのキャスト情報などは今後発表される。

(15/10/5(月)ORICON STYLE)