1 陽花

SMAP分裂危機!?@

■SMAP分裂危機!“育ての親”退社に4人同調、キムタクは残留

 SMAPが分裂、解散危機にあることが12日、分かった。育ての親と言われる女性マネジャー(58)がこの日、ジャニーズ事務所の子会社の取締役を辞任。来月に同事務所を退社する予定だ。この影響で中居正広(43)稲垣吾郎(42)草なぎ剛(41)香取慎吾(38)の4人が退社の意思を伝え、木村拓哉(43)が事務所に残ることを決めた。現段階では分裂状態にあり、このままでは解散は避けられない。

 女性マネジャーはこの日、SMAPの映像作品を製作・管理するジャニーズ事務所の子会社「ジェイ・ドリーム」の取締役を辞任。同事務所ではマネジメント室長の肩書でSMAPなどのマネジメントを担当していた。

 同事務所の顧問弁護士はスポニチ本紙の取材に対し、女性マネジャーの辞任と退社は「大筋としては間違っていない」と回答した。

 女性マネジャーの退社の動きに同調したのが中居、稲垣、草なぎ、香取の4人。この日までに退社の意向を事務所側に伝えた。一方、残留を決めたのが木村。女性マネジャーには恩義を感じているものの、ジャニーズ事務所に育てられたという意識は強く、同事務所に残るのが筋と判断したようだ。

 SMAPというグループ名はジャニー喜多川社長(84)が命名。4人が事務所を出た場合、グループ名を使うことは難しく、SMAPは事実上の解散状態になる。

 ≪SMAPのこれまで≫ジャニー喜多川社長が「Sports Music Assemble People」の頭文字から命名し、1988年に結成した。91年に「Can’t Stop!! ―LOVING―」でデビュー。同年に紅白歌合戦に初出場。紅白には23回出場し、大トリ5回。2002年に行った全国ツアーの動員115万人はいまだに破られていない最高記録。05年にはアーティストとして初めて国立競技場で単独コンサートを行った。オリコンチャートではデビューから連続TOP10獲得55作、TOP10獲得年数23年の記録を持つ。「CMタレント好感度ランキング」(CM総研調べ)では97年から05年まで9年連続1位。メンバー全員がドラマ・映画に主演している。

◆SMAP分裂 引き金は週刊誌のメリー喜多川副社長インタビュー

 SMAPの分裂劇が勃発したのは昨年8月ごろ。これに先立って週刊誌に掲載されたメリー喜多川副社長のインタビューをめぐり、大きな溝ができたことが引き金だ。

 もともと女性マネジャーはSMAPを国民的グループに育てあげテレビ局などに対し大きな力を持つようになり、メリー氏の長女で、同じく同事務所副社長のジュリー藤島氏と確執があるとささやかれていた。

 この状況を週刊誌が「後継者争い」と誤ったとらえ方をしたことにメリー氏が激怒。インタビューの席に女性マネジャーを呼び出し「(事務所を)出ていってもらう!」と叱責(しっせき)。このてん末が誌面に掲載され、女性マネジャーは「もう事務所には残れない」と周囲に漏らすようになった。

 女性マネジャーが退社後、いったん芸能界から身を引くという情報もある。退社のタイミングとなっている2月半ばまで1カ月以上。今後、どんな形で話が進むのか日本中の注目が集まる。

◆SMAP分裂 キムタク残留決意、4人に迷い…全員残留の可能性も

 メンバーと女性マネジャーとの間には固い絆がある。SMAPは91年のCDデビュー後、なかなかブレークすることができず苦しんだ時期があった。活路を見いだしたのはバラエティー番組。コントにも挑戦するなど、それまでのアイドルとは一線を画した活動でようやく人気に火がついた。その間、メンバーを支え、一緒に頑張ってきたのが女性マネジャーだ。

 このことを理解しながらも、事務所側との明確な軋轢(あつれき)がないのに退社することはできないという意志を貫いているのが木村。事務所関係者は「木村が翻意することはもうない。ただ、退社する意思を表明している4人には迷いもあると聞いてます。現段階でグループは分裂状態にあるが、今後の話し合い次第では全員が残る可能性もわずかにあるかもしれない」と語る。

つづく