1 陽花

SMAP分裂危機!?A

◆SMAPメンバー間に確執は皆無 個性ぶつかり合った結果が…

 【記者の目】メンバー間の仲たがいも、事務所との確執もない中で起きてしまったSMAPの分裂劇。その背景にあるのは、国民的グループに成長する際には大きな“武器”となった強烈な個性のぶつかり合いだ。

 長年苦楽をともにしてきた女性マネジャーと強い絆を感じているのは5人とも同じ。しかし、自身の美学を貫いてきた木村は今回もぶれることなく、ほかのメンバーと別の道を選んだ。一方、さまざまな分野で実力を培ってきた4人は事務所の力に頼らず活動していく意思を固めた。中居は最近になって情報番組などにも積極的に出演。定評がある司会業のスキルをさらに磨くとともに、大物芸能人たちとの人脈もさらに深め、地盤を強固にしている。

 メンバー一人一人が独立した意識で活動し、個性を伸ばしてきたSMAP。彼ららしさが前面に出た分裂劇のように感じる。(ジャニーズ担当)

◆過去の解散劇…光GENJIは不仲、シブがき隊は少年隊が脅威に

 ジャニーズ事務所に所属し人気グループのまま解散した例は、1995年9月に解散した「光GENJI」が最後。大沢樹生(46)や諸星克己(45)らからなる7人組で、94年に大沢と佐藤寛之(45)が脱退。翌95年9月に名古屋市総合体育館・レインボーホール(現日本ガイシホール)での公演で解散した。諸星は後に「仲が悪かった」「みんな疲れていた」などと話している。メンバーの多くが事務所を離れ、現在は内海光司(47)と佐藤敦啓(42)のみ在籍している。

 「シブがき隊」は88年8月、東京厚生年金会館での公演で解散宣言し、同年11月に解散した。布川敏和(50)は昨年、テレビ番組で「少年隊の歌やダンスのレベルの高さに脅威を感じ、人気があるうちに解散しようと決断した」と話した。

 「たのきんトリオ」は83年8月の大阪球場公演で解散。もともと正式なグループではなかった。

 ◆ジャニーズ事務所 歌と踊りを中心とした男性アイドルの芸能事務所で、ジャニー喜多川社長が1962年に創業。70年代から80年代にかけて、フォーリーブス、郷ひろみ、たのきんトリオ、少年隊らが人気となり一世を風靡(ふうび)した。90年代に入り、バラエティーのジャンルで才能を開花したSMAPの登場で所属タレントの活躍の場が広がった。現在はTOKIO、V6、KinKi Kids、嵐、関ジャニ∞らがマルチな活躍で事務所を引っ張っている。

(16/1/13(水)スポニチ)