1 陽花

木村がSMAP存続を直訴G

■キムタク語った「いつか自分の言葉で」

 解散の危機に陥ったSMAPの木村拓哉(43)が15日、TOKYO FM「木村拓哉のWhat’s up SMAP」に出演し、「いつか自分の言葉で話せるときが来たら話したい」と思いを明かした。メンバーが騒動について口を開くのは初。ジャニーズ事務所残留を決めた木村と一線を画す形の中居正広(43)は都内でテレビ収録、稲垣吾郎(42)は主演舞台の稽古を行ったが、ともに無言だった。また、14日付のオリコンシングルデイリーランキングで、ファンから購買運動が起こっている「世界に一つだけの花」が9位に入った。

 解散騒動に揺れるメンバーで、すでに残留を決めている木村が最初に口を開いた。

 収録は解散が報じられた翌14日。日本のみならず、海外にも波紋が広がる大騒動の中、発言に注目が集まっていた木村は冒頭で「最初に今週、いろんな報道が出まして、何かとお騒がせしていますが、ちゃんといつか自分の言葉で話せるときが来たら、『What’s』でお話させていただきたい」と“着地点”が見えた際に真相を明かすことを約束。「このまま乗組員(リスナー)はキャプテン(木村)を信じておいてください」と呼びかけた。

 木村は、他のメンバー4人がI氏の退社に追随して独立を決意したのに対し、妻で歌手・工藤静香(45)と相談の上、昨年12月に事務所への残留を決意。SMAPは「4対1」の分裂・解散危機に陥った。木村抜きの独立は引き受け先が難色を示し、4人は残留に向かうも、反旗を翻されたメリー喜多川副社長の怒りは収まらず、協議は難航している。

 不安定な状態が続く中、不安を抱えるリスナーにカツを入れる企画では、「不安なのは、みんな一緒だボケ〜。不安を楽しみに変えろ〜。全力でぶつかって悔いのない時間を過ごして」とシャウト。自身の心境も重ね合わせたような意味深な発言も飛んだ。

 曲紹介では「我々、SMAPで『オリジナル スマイル』」と仲間を意識したような発言も飛び出した。「我々、SMAP」と心からの笑顔で言える日は来るのだろうか。

◆SMAP稲垣無言…ファンは諦めん!

 グループ消滅の危機に陥っているSMAPの稲垣吾郎(42)が15日、主演ミュージカル「恋と音楽 FINAL〜時間劇場の奇跡〜」(2月13日〜3月8日、東京・パルコ劇場)の稽古を都内で行ったが、デイリースポーツなどの取材に無言を貫いた。また、この日発表された14日付のオリコンシングルデイリーランキングで、SMAPの曲がトップ100に8曲ランクイン。“購買運動”が起こっている「世界に一つだけの花」は13日付の100位圏外から9位に入った。

 稲垣が胸の内を明かすことはなかった。ジャニーズ事務所に残留を決めた木村拓哉(43)と一線を画し、育ての親である女性チーフマネジャーの退社に中居正広(43)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)とともに同調。退社・独立を選んだものの、後ろ盾に興味を示した大手プロダクションなどが手を引き、行き場を失っている状況にも無言を貫いた。

 午後1時前、事務所スタッフが運転する車で稽古場入り。稲垣は濃紺のコート、グレーのインナーに、共に黒のパンツとスニーカーを合わせ、黒のトートバッグを手にしたシックなコーディネートで現れた。デイリースポーツ記者などから「真相はどうなっているのでしょうか?」などと矢継ぎ早の質問が飛んだが、終始ノーコメント。サングラス姿で表情の変化も読み取れなかった。

 浮上した解散を阻止するべく、SMAPを思うファンの熱は日増しに高まっている。この日発表されたオリコンの14日付シングルデイリーランキングでは、トップ100にSMAPの楽曲が8曲。前日は1曲しか入っておらず、解散騒動の余波が明確に現れた。

 トップ10には2曲。昨年発売の最新曲「Otherside」は、前日の32位から4位に上昇。そして、ツイッター上で解散阻止を熱望するファンの“購買運動”が起こっている「世界に一つだけの花」は、100位圏外から一気に9位にランクインした。

 「世界に−」は03年3月発売で、累計売り上げは約260万枚とSMAP最大のヒット曲。週間チャートでのトップ10入りは04年2月9日付(10位)、トップ100入りも05年2月7日付(96位)が最後だったが、1日で約300枚を売り上げ、異例の急上昇を果たした。また、92年の「負けるなBaby!〜Never give up〜」が94位に登場。ファンの“あきらめない”思いはかなうのか−。

つづく