1 陽花

SMAP存続決定、スマスマで謝罪@

■SMAP存続!キムタク直訴電から「空中分解」回避…スマスマで謝罪

 分裂の危機にあったSMAPが18日、5人そろってフジテレビ「SMAP×SMAP」に生出演し、グループ存続を表明した。一時独立を決めたメンバー4人がジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)とメリー喜多川副社長(89)に直接謝罪したことで、今世紀最大の芸能騒動は一気に解決した。スポニチ本紙スクープで騒動が発覚してから6日。ファンのグループ存続を訴える声が届いた結果だ。

 5人は番組冒頭、生放送で約3分にわたって出演。真ん中に立ったのはリーダーの中居正広(43)ではなく、メンバーで唯一残留の意思を表明した木村拓哉(43)。木村の意向に沿った結果になったことを、画面に立った姿ではっきりと示した。

 これに先立つ17日夜に、4人は都内でジャニー氏とメリー氏に直接謝罪した。話の内容は明らかになっていないが、ジャニーズの歴史の中でも未曽有の事態を引き起こしたことを謝罪。事務所に残って頑張っていきたいと訴えた。

 メリー氏から今後についてのさまざまな話があり、最後はメリー氏の長女で次期社長になる藤島ジュリー景子副社長(49)の下、力を合わせて事務所を盛り上げていくことを約束した。

 この円満解決は、ファンのSMAP存続を訴える声があったからこそ。事務所はこの日昼、マスコミ各社に送った文書で「より多くの皆さまに5人のメンバーの口から直接、現在の心境を語らせていただくことが、せめてもの誠意」と生出演に踏み切った経緯を説明。今後会見を行う予定がないことも明らかにした。

 グループ存続に踏み出したとはいえ、騒動の影響で今後も円滑な活動を続けていけるかは不透明。ただ、日本の芸能史上最も息の長いアイドルグループになったSMAPの歩みは、これまでも決して平たんなものではなかった。新たな試練も乗り越えられるはずだ。

◆中央にキムタク、中居は4番手…SMAP生謝罪で見えたもの

 分裂の危機にあったSMAPが18日、5人そろってフジテレビ「SMAP×SMAP」に生出演し、グループ存続を表明した。番組冒頭、生放送で約3分にわたって出演したが、真ん中に立ったのはリーダーの中居正広(43)ではなく、メンバーで唯一残留の意思を表明した木村拓哉(43)。木村の意向に沿った結果になったことを、画面に立った姿ではっきりと示した。

 口火を切ったのも木村。今回の騒動で「SMAPが空中分解になりかねない状態」にあると強い表現を使って説明。メンバー自身もグループ消滅の危機にあったと感じていたことをにじませた。締めの言葉で「これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたい」とグループ存続を力強く訴える姿は苦渋の表情で声を震わせる4人とは対照的だった。

 一方、リーダーの中居は4番手で発言。神妙な顔で「どれだけ皆さんに支えてもらっているのか強く感じました」と存続を望む声を上げてくれたファンに感謝。草なぎ剛(41)は「ジャニーさんに謝る機会を木村くんがつくってくれました」と説明。番組で騒動の内幕を明かすのは異例のこと。本紙が報じた木村のジャニー氏とメリー氏への直訴電話が、空中分解の危機を一変させたことを裏付けた。

 香取慎吾(38)は「皆さんと一緒に笑顔をつくっていきたい」と約束。独立を画策した女性マネジャー(58)と特に絆が強かったこともあって途中、言葉に詰まる場面もあり、これまでの苦悩をうかがわせた。稲垣吾郎(42)は「お騒がせしてしまい申し訳なく思っております」と謝罪した。

◆SMAP騒動 誤解が生んだ2つの独立話 マネ“暴走”知らず4人困惑

 紆余(うよ)曲折を経て分裂を回避したSMAP。スポニチ本紙のスクープで明るみに出てから、海外でも報道されるほど注目を集めた騒動は、メンバー同士の誤解が生んだ悲劇だった。その背景には、芸能界最大の勢力を誇るジャニーズ事務所の内部で現実味を帯びてきた「次期政権」への委譲があった。

 結果的に女性マネジャーの巻き添えになった4人、一時孤立した木村拓哉(43)も、全員が被害者。誤解が誤解を招き、最悪の結果を招く可能性があった。騒動はなぜここまで泥沼化したのか。6日間にわたって1面スクープを続けてきたスポニチ本紙だけが知る全真相を明かす。

 昨年8月から5カ月にわたって水面下で続いてきたこの問題には、実は2つの全く異なる独立話があった。

 まず浮上したのは円満独立だった。メリー喜多川副社長(89)が藤島ジュリー景子副社長(49)を事務所の次期社長に就任させたいという意思がある中で、8月、ジュリー氏との確執がささやかれていた女性マネジャー(58)を、SMAPと一緒に独立させる話が持ち上がった。ただ、事務所と確執もないのに退社することは筋が通らないと感じた木村だけ同調せず、立ち消えとなった。

 これで終わったはずだった。だが、女性マネジャーが木村さえ口説ければ独立できると水面下で独立工作を活発化。しかし、独断で木村やSMAP全員をNHK紅白歌合戦の司会に入れようとしたことをメリー氏が知り、「SMAPを連れて出ていけ」と激怒した。

 これを受け12月、メンバー全員にあらためて意思確認。女性マネジャーの“暴走”が原因の追放的な意味合いを持った退社の話とは分からずに、中居正広(43)ら4人は8月の時と変わらず独立する意思を示した。これによって4人は自らの意思に反し、女性マネジャーと同じ“謀反人”とメリー氏に見なされてしまった。

 女性マネジャーからの説明だけで全体像を把握していなかった4人は自分たちが突然置かれた立場におののき、この状況に立たされた原因が、残留を選んだ木村にあると考えるようになった。