1 陽花

SMAP存続決定、スマスマで謝罪A

◆SMAP分裂騒動“発端”の女性マネジャーは前倒しで退社も

 SMAPの独立工作により騒動のきっかけをつくった女性マネジャーは、芸能界から完全に身を引くことをジャニーズ事務所側に伝えている。今月いっぱいで同事務所を退社する意思も固めた。

 当初は今月12日に関連会社「ジェイ・ドリーム」の取締役を辞任した後、自身の誕生日である2月20日をめどに退社する予定だった。だが騒動が大きくなったことで、少しでも早く収束するように前倒ししたとみられる。ただ、現時点で事務所側がこの予定より早い退社を受け入れるかどうかは不明だ。

◆キムタク、6日に中居と話し合い関係修復 直訴電話でメリー氏軟化

 SMAPはメンバー同士がなれ合うことなく、「SMAP×SMAP」の楽屋が5人別々だったり、プライベートでは連絡を取り合うことが少ない。個性をぶつけ合うことで25年も続いてきたという特性が分裂を深刻化させ、解散が避けられない状況になった。

 危機感を感じた中居正広(43)が今後の身の振り方を芸能界の重鎮に相談。メリー喜多川副社長(89)とのパイプを持つ木村拓哉(43)と今月6日、SMAP×SMAPの楽屋で話し合った。これまでのことを水に流してもらって「また元に戻ってやりたい」と訴え、木村はその場で了承。誤解が解けた。

 一方で、その重鎮はメリー氏に「4人を事務所に戻してやっていただけませんか」と依頼。メリー氏は一度断ったが、4人が謝罪に来ると聞いたため要望を受け入れた。

 しかし、4人は自分たち自身も巻き込まれたという意識や多忙なこともあって、なかなか謝りに行けず、メリー副社長の怒りは日ごとに増幅。修復不可能な事態にまで陥ったが、スポニチ本紙報道後に木村から電話で「あいつらと一緒にやりたいです」と直訴され態度を軟化させた。

◆「ジュリー社長」へ地固め進む…キムタクと“京都遭遇”で縮まった距離

 SMAPの木村拓哉(43)が映画「無限の住人」のクランクアップを迎えた17日、京都市の撮影現場に1人の女性がいた。ジャニーズ事務所副社長の藤島ジュリー景子氏(49)だ。現場に、騒動の張本人の女性マネジャー(58)はいなかった。

 木村が撮影中、右膝じん帯損傷の重傷を負ったにもかかわらずだ。自らブッキングした仕事の上、騒動により現場関係者に迷惑をかけたのに、放り投げた。その連絡を受けたジュリー氏は、慌てて京都に向かった。ここでくしくも木村とジュリー氏が顔を合わせたことが今後のSMAPのジャニーズでの立ち位置や序列に大きく影響しそうだ。

 目撃した現場関係者は「じっくり会談ができるほど長くは会っていない」と話す。ねぎらいやあいさつ程度だったとみられる。ただ、女性マネジャーより格上のジュリー氏が現場に赴くことで木村の顔は立った。ジュリー氏はこれまで、確執があった女性マネジャーが担当したSMAPとは距離があったとみられる。ジャニーズの勢力図が激変するタイミングでの木村との顔合わせが、SMAPとジュリー氏の今後の関係にどう作用するかが焦点だ。

 ジュリー氏の次期社長就任はジャニーズの既定路線。ジャニー喜多川社長、メリー喜多川副社長が高齢化。実の娘であるジュリー氏に地盤を整えた上で社長を禅譲し安定した経営をしてほしいというメリー氏の思いもあった。

 今回の騒動で女性マネジャーが事務所からいなくなった。今後はさらにジュリー氏を中心にした組織づくりが進む可能性が高い。SMAPの分裂が終わったことで、ジャニーズの内部が分裂していた状態も終結する。

 ただSMAPが今後、長く存続するための課題は山積している。膨大なスケジュール調整はもちろん、女性マネジャーの“顔”があったからできたことも多い。それを誰がどうカバーするのか。騒動で揺れ動いたCM、ドラマなどへの対応も残る。新たなジャニーズがどうさばいていくかが注目される。

(16/1/19(火)スポニチ)