1 陽花

SMAP存続決定、スマスマで謝罪D

◆SMAP騒動に新事実!中居は弁護士との面談で態度保留していた

 分裂、解散危機騒動に揺れた国民的グループ、SMAPが18日、フジテレビ系「SMAP×SMAP」にメンバー5人で生出演。視聴者に直接自分たちの言葉で今回の騒動について語り、“けじめ”をつけた。13日の騒動発覚から6日目にして事態収束へ。日本列島を巻き込み、長期化も予想された騒動が急展開を迎えた背景には、いったい何があったのか−。

 「スマスマ」の次回収録は21日を予定していた。同番組は唯一メンバー5人がそろうテレビのレギュラー番組。それまではメンバーが個々に仕事をこなすことになっていたが、騒動表面化後はメンバーの声を取ろうとマスコミ各社が張り込みを続けるなど、報道合戦が激化していった。

 さらに、昨年1月にメリー喜多川副社長(89)のインタビュー記事を掲載して騒動の発端となった週刊誌「週刊文春」が、21日発売の同誌でさらなる“爆弾記事”を掲載するとの情報が飛び交っていた。

 5人の“けじめ”は、ジャニーズ事務所が、日に日に過熱する報道合戦を牽制する狙いと、さらに第2弾の記事掲載で新たな混乱が生じるおそれがあったため、その事前対策をしたとみられる。

 そして何より、節目の25周年に起きた騒動を一番心配していたファンに、少しでも早く自分たちの言葉を届けたい思いがあったようだ。

 今回の騒動は、メリー氏との“確執”で、昨年夏ごろから大手芸能事務所関係者のバックアップを得てSMAPの育ての親である女性チーフマネジャー、Iさん(58)が5人との独立を探り、Iさん側の弁護士とメンバー一人ひとりが面談したという。

 そのうち稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)が独立に賛同。中居正広(43)は態度を保留し、木村拓哉(43)は妻で歌手、工藤静香(45)の説得もあり、弁護士と会うことすらしなかった。

 IさんとSMAPの活動を支援する予定だった関係者がジャニーズとの関係悪化を避けるため、今年に入って“受け入れ”を断念。4人は独立しても芸能界で活躍できる保証はなくなった。

 その状況を憂いたIさんは、芸能界から完全に身を引く代わりに、4人に事務所に残るよう助言。だが、メリー氏は後輩タレントに示しがつかないなどの理由から、木村以外を“シャットアウト”。騒動は長期化するとみられていた。

 メリー氏の態度を軟化させたのは、ファンや木村の尽力以外にも、これ以上長引かせてジャニーズ事務所の看板を傷つけてはならないという意識が働いたようだ。

 これからはメリー氏が後継者に指名した長女、藤島ジュリー景子副社長(49)がマネジメントを一本化することで正常化を図る。

★SMAPの今後

 SMAPの存続が決まり、未定だった今年の活動予定も動き出す。ファンが最も期待するイベントの一つ、25周年ツアーは何らかの形で行われることになりそう。

 SMAPは2020年東京パラリンピック開催にからみ、「日本財団パラリンピックサポートセンター」の応援サポーターを務める。その活動も活発化しそうだ。

 また、東日本大震災後、翌12年から毎年3月にNHKで中居司会、SMAP出演の特番「“明日へ”コンサート」が放送されており、震災から丸5年の今年も企画されるものとみられる。

◆私たちが支える番!『スマスマ』あてにメッセージ8000通

 SMAPのメンバーが生出演した18日放送の「スマスマ」の冒頭では、分裂、解散危機騒動を受けて番組あてに寄せられた約8000通のファンの声から、いくつかが紹介された。

 落ち込んだとき、何度もSMAPの曲に励まされたという22歳の女性は「本当に微力ながら、私たちSMAPファンが支える番」と激励。「5人の声が聞きたい」「信じてます」「SMAPは永遠のスーパースター」と続いた。こうしたファンの熱い思いが、5人の心を動かしたようだ。

 生放送部分が終了すると、ツイッターには「SMAP続行、うれしすぎ」「(番組の)最後じゃなくて最初にコメントがあったことに誠意を感じた」などと喜びのコメントが殺到。一方で「みんなの顔が疲れてるように見えたけど大丈夫?」「謝罪じゃなくて、いまの気持ちを言ってほしかった」「言いたいことを言えていない感じがした」という声もあった。

 午後10時半時点でSMAP関連のコメントは約40万件におよび、その影響からか、ツイッターが接続しにくい状態に陥り、ネットユーザーからは「サーバーダウンしたのではないか」と大騒ぎに。改めてSMAPの影響力を知らしめる結果となった。

つづく