1 陽花

SMAP存続決定、スマスマで謝罪H

◆SMAP解散延長戦?終息?/芸能関係者の見解

 SMAPの会見を見た芸能関係者の見解は、さまざまだった。

 全社員でテレビを見守った某大手芸能事務所幹部は「グループ存続の明言やSMAP5人でという言葉がなく、解散問題の延長戦を感じた」と、首をかしげた。その一方で「世論に影響されて慌てて4人を戻したとなると、ジャニーズ帝国の威信が揺らぐ。ジャニー社長やメリー副社長は、それは避けたい。黙して語らずの姿勢こそが、4人にも外部にも最も威厳を示せる形。これがジャニーズのやり方」と、解散回避は活動継続で証明していくだけだ、と読み解く芸能事務所社長もいた。

 5人に近い芸能関係者は「メンバー間に残るシコリは、今後の5人の努力で埋める必要がある。ただ、1度独立の反旗を翻されて怒ったメリー副社長も、4人の猛省した姿が生中継されたことで留飲を下げたのでは。グループ存続への最大の障壁は、取り払われた」と解散騒動の終息を強調した。

(16/1/19(火)日刊スポーツ)


■SMAP存続 木村「ただ前を見て進みたい」

 分裂・解散の危機にあったアイドルグループ「SMAP」が18日、レギュラーを務めるフジテレビ系「SMAP×SMAP」(午後10時15分)に5人そろって緊急生出演し、騒動について謝罪するとともに、今後も5人が一緒に歩んでいくことを表明。グループの存続を明確にした。解散報道があった13日以降、全員がそろって公の場で語るのは初めて。最悪のシナリオは回避され、列島を激震に包んだ国民的グループの大騒動は“元サヤ”という形で収束を迎えた。

 多くの視聴者がテレビの前にくぎ付けになったであろう午後10時15分。放送内容の一部を変更して放送された番組の冒頭で、代表曲「世界に一つだけの花」をメンバーが歌うシーンをバックに、視聴者から寄せられた8000通のメッセージの一部を紹介。国内外のファンからSMAPがいかに愛されているかを印象づけた。

 続いて5人がスーツ姿で横一列に並んで登場。まず木村拓哉(43)が神妙な面持ちでまっすぐ前を見て口を開いた。

 「先週からわれわれSMAPのことで世間をお騒がせしました。そしてたくさんの方々にたくさんのご心配とご迷惑をおかけしました。このままの状態だとSMAPが空中分解になりかねない状態だと思いましたので、きょうは自分たち5人がしっかり顔をそろえて報告することが何よりも大切だと思いました」

 さらに稲垣吾郎(42)は謝罪の言葉を述べた上で「これからの自分たちの姿を見ていただき、応援していただけるように精いっぱい頑張っていきます」とグループ存続の意向を示した。香取慎吾(38)も涙ぐみ、目を真っ赤にしながらしばらく沈黙した後、「皆さまと一緒にきょうからまた笑顔をつくっていきたいと思います」と語った。

 中居正広(43)は「今回の件でSMAPがどれだけ皆さんに支えてもらっているかということをあらためて強く感じました。本当に申し訳ございません。これからもよろしくお願いします」と謝罪した。

 草なぎ剛(41)も「皆さんの言葉で気付いたこともたくさんありました」と、ファンの声が身に染みた様子。事務所への残留を決めていた木村の計らいで、ジャニーズ事務所のジャニー喜多川社長(84)に直接謝罪をする機会を設けてもらったことを明らかにし、「5人でここに立てたことに安心しています」と正直な胸の内を明かした。

 木村は「最後に、これから自分たちは何があっても前を見て、ただ前を見て進みたいと思いますので、よろしくお願いします」と、約2分40秒にわたる“謝罪会見”を締めくくった。

 ぎこちなさは幾分残ったが、メンバー全員が心機一転、明るい未来に向かって歩調を合わせていくことはアピールできた格好。解散騒動を乗り越えた5人は、ファンの言葉をしっかり胸に刻んで新たな船出を迎える。

つづく