1 陽花

SMAP存続決定、スマスマで謝罪L

◆スマスマに8000通のメッセージ

 急転直下、SMAPの解散騒動が収拾した背景には、ジャニーズ事務所側も想定外だった“ファンの力”があった。13日の分裂報道以来、“キムタク=英雄”“独立組の4人&女性マネジャー=悪者”のような図式の報道が目立つようになり、ファンはジャニーズへの反発を強めていった。5人がそろう唯一のレギュラー番組「SMAP×SMAP」にはファンからの“嘆願メッセージ”8千通が届き、山を動かした。

 スマスマで急きょ一部を生放送に切り替えてメンバー5人が解散騒動について語ることを発表した18日午後2時以降、問い合わせが殺到した。フジテレビにはオンエア開始前までに、電話で80件、メールで500件の計580件。生放送部分では、番組に寄せられた8千通のメッセージの一部が紹介された。

 「台湾のファンです。SMAPを永遠にサポートします」(30代女性)「今度は私たちがSMAPを支える番」(20代女性)「また笑顔のSMAPを見させて下さい」(40代女性)「5人を信じて待ってます」(20代女性)

 アクセスが集中し、ツイッターやYahoo!ニュースが見られなくなるなど、前代未聞の事態も次々と発生した。国民的アイドルの影響力の大きさを“実証”した形だ。

 なぜ解散騒動は、発端となった報道からわずか5日で急転直下、元サヤという形で収拾したのか。要因は“ファンの力”だった。

 今回の騒動に“正義”と“悪”はない、とネット上などで反発が広がった。反発が特に大きかったのは16日に一部で報道された「土下座」の文字だった。中居正広が騒動について芸能界の大物に相談したところ、「グループに戻りたいなら、木村拓哉に土下座するぐらい謝れ」と助言されたというもの。ネット上などには「独立(脱退)組がなぜ土下座する必要があるのか」などという声があふれ、独立組を応援する空気が生まれたのだった。

◆SMAPの4人 「謝罪行脚」必至か

 解散危機を乗り越えたSMAPだが、“独立組”4人に対しては、何かしらのペナルティーが科されると見られる。

 一度は退社を決意したタレントに対して、おとがめなしでは他の所属タレントに示しがつかない。関係者は「謹慎や減給などにはならないと思うが、何もないとは言えない」と“罰則”を示唆した。

 晴れて25周年イヤーを迎えるがイベントやライブ開催の前に4人は謝罪行脚が待っている。SMAPはソロ活動を含めテレビ、ラジオ、CMなど計39本の仕事を抱える超売れっ子。“巨大ブランド”を自らの手で一度は消滅させかねない行為の代償は大きく、別の関係者は「テレビや広告など関係各社に謝罪行脚は必要。社会人としては当然」と指摘している。

◆SMAP生激白 Yahoo!パンク!

 18日に放送されたフジテレビ系「SMAP×SMAP」で5人のメンバーが存続へ向けての決意を生激白した直後の午後10時22分ごろから、ツイッターでアクセスしづらい状況が20分以上続いた。

 パソコン画面には「Something is technically wrong.(技術的な問題があります)」と表示された。その間に「ツイッター、パンクしたよ」「ツイッターをもパンクされるSMAP(笑)」などのつぶやきがあふれた。

 また、大手ニュースサイトのYahoo!ニュースにアップされた「SMAP存続生出演で説明」という速報記事も、アクセスが集中しページが表示できない前代未聞の状態に。「しばらく時間をおいて再度お試しください」の文字が表示された。

つづく