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剛がクドカン作品初主演A

■草なぎ剛 初クドカン作品で主演「満たすのは草なぎさんだけ」

 SMAPの草なぎ剛(37)が脚本家、宮藤官九郎(41)の監督映画で主演することになった。

 来年公開の新作「中学生円山」で、宮藤作品への出演は初めて。団地を舞台にした物語で、草なぎは団地に引っ越してくる謎めいたシングルファーザー役。エッチな妄想癖のある中学生と出会い、2人の交流が絆に変わっていく様子を描く。脚本は宮藤監督が書き下ろした。中学生の妄想シーンも映像化され、草なぎは殺し屋に扮してガンアクションなどにも挑む。

 宮藤監督がメガホンを取るのは「少年メリケンサック」以来で4年ぶり3作目。草なぎとは俳優として連続ドラマ「おいしい関係」(フジテレビ)などで共演したことがある。起用理由について「団地での平凡な感じのシングルファーザーと、妄想の中での強い表情、演技が両方要求される役。それを満たすのは草なぎ剛さんしかいないと思った」と説明している。

 草なぎは「最初に本を頂いて読んだ時はめちゃくちゃな内容で笑えました。しかし、撮影をしていると、笑いの中に、だんだんと人間の温かみが出てきて奥深さが伝わってきました」と作品の内容をアピール。「監督の世界観に応えるよう頑張ってますので期待していてください」と話している。

 宮藤が脚本を手掛けたテレビ朝日の連続ドラマ「11人もいる!」に出演した平岡拓真(14)が中学生役、仲村トオル(46)と坂井真紀(42)がその両親役を演じる。

(12/7/6(金)スポニチ)


■クドカン×草なぎ、初タッグ「中学生円山」

 SMAPの草なぎ剛(37)が来年公開の映画「中学生円山」に主演することが5日、分かった。俳優で脚本家の“クドカン”こと宮藤官九郎(41)の映画監督3作目で、宮藤らしいコメディー色たっぷりのホームドラマだ。団地に住むシングルファーザーを演じる草なぎは「宮藤監督はすごく面白い方なので、とにかく笑えます」と自信を見せた。宮藤&草なぎの初タッグで快作が生まれそうだ。

 人気劇団、大人計画の所属俳優にして、NHK次々期連続テレビ小説「あまちゃん」(来年4〜9月放送)の脚本を手掛けるなど、舞台・ドラマ・映画でマルチに活躍するクドカンの作品に、草なぎが初登場する。

 「少年メリケンサック」以来4年ぶりに映画監督を務める宮藤の最新作は、自身のオリジナル脚本作品。団地に住む中学生の円山(まるやま)克也のもとに草なぎ演じるナゾめいたシングルファーザーの下井が現れ、交流を通して円山の成長に影響を与えていく青春ホームドラマだ。

 しかし、ただの青春映画ではないところがクドカン流。団地を舞台とした現実世界と、思春期の少年らしい円山の妄想世界とが交錯していく。

 妄想世界では下井が敏腕の殺し屋として登場して銃をぶっ放したり、団地の住人が変身してアメリカンコミックのヒーローのようなアクションを展開したり。シュールでコミカルな妄想世界に対し、現実世界でも殺人事件が起き、下井と円山の関係に微妙な変化が…。ホームドラマを軸にアクションやミステリー、コメディーなどさまざまな要素が加わった作品だ。

 草なぎと宮藤は1996年のフジテレビ系連ドラ「おいしい関係」やバラエティー番組で共演した程度だが、草なぎの起用は宮藤が熱望した。配給の東映によると、団地での平凡な感じと妄想の中でのヒーローっぽい強い演技の両方を巧みに表現できる役者として、草なぎに白羽の矢を立てたという。

 6月中旬から撮影に入っており、草なぎは「最初に脚本を読んだ時はメチャクチャな内容で笑えました。でも、撮影をしていると、笑いの中に人間の温かみが出てきて奥深さが伝わってきた」。

 宮藤も「草なぎくんは今のところ『すげえ楽しい! すげえ面白い!』と言ってくれています」と喜び、期待を寄せる。現実と妄想を行き来するクドカンワールドの中で、草なぎがどんな味のある演技を見せてくれるのか。

◆「中学生円山」両親役に仲村トオル、坂井真紀

 円山を演じるのは平岡拓真(14)。宮藤が脚本を手掛けた昨年10月期のテレビ朝日系連ドラ「11人もいる!」にも出演した。円山の平凡な父親役を仲村トオル(46)、地味な母親役を坂井真紀(42)が演じる。宮藤は物語について「最も多感で傷つきやすく、かつアナーキーだった中学時代。その記憶を美化することなく包み隠さず描いた青春映画」と解説している。

(12/7/6(金)サンスポ)