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【サンスポ】SMAPファンが3900万円集め新聞広告掲載B

◆SMAPファンの水前寺清子、紅白辞退に「やっぱり寂しいね」

 歌手、水前寺清子(71)が28日、東京都内の自宅で毎年恒例の餅つき会を開催し、年内で解散するSMAPについて言及した。これまで紅白に22度出場した水前寺は「ファンだったので、SMAPの紅白辞退はやっぱり寂しいね」とポツリ。「それぞれは個性的で人気者だし、将来ソロ歌手として出場するかも」と期待した。

 今年4月には故郷・熊本市が熊本地震で被災。「復興にはまだ時間はかかるけど、地元の方と手に手をとって一歩ずつ進みたい」と話していた。

◆【SMAPノムコウ−KANSHAして−】
キムタク結婚、戦略と内助の功で人気維持

 2000年11月23日、日本中に衝撃が走った。人気絶頂だった木村拓哉(44)が、歌手、工藤静香(46)との結婚、さらに静香の妊娠4カ月を発表した。

 2人の交際は1999年12月に発覚。アプローチは静香からだった。関係者によると「木村は憧れだった女性からの誘いに舞い上がった」という。00年4月には、互いの趣味、サーフィンを楽しむため鹿児島・種子島へ“婚前旅行”。羽田空港に帰京した際、おそろいのジャケットで堂々と登場した。

 一部で結婚が報じられたことで、さいたまスーパーアリーナ公演後に木村は急きょ会見。200人を超える報道陣の前で「結婚します」と笑顔で報告した。アイドルにとって、ファンが離れかねない結婚は賭けであり、当時のSMAPには解散説も流れた。

 ここでもメンバーは結束を強める。他の4人は会見終了まで別室で待機し、木村のために東京都内の焼き肉店で“結婚祝賀会”を開いた。

 このとき、木村は28歳。96年のフジテレビ系「ロングバケーション」で平均視聴率29・6%、00年のTBS系「ビューティフルライフ」では32・3%を記録するなど、立て続けに高視聴率を獲得。視聴率男の異名をとっていた。

 全盛期に結婚したジャニーズアイドルは前例がなかったため、木村に近い関係者も「えっ! 本当に結婚しちゃうんだ」と、あまりの想定外の行動に驚愕したという。

 ファン離れも危惧されたが、直後の01年1月期の同局系「HERO」は驚異の視聴率34・3%を記録。その後も人気は全く衰えず、女性誌「an・an」の「好きな男ランキング」では94年から08年まで15連覇を達成した。ベテランテレビ誌記者は「結婚しても人気が落ちない男性アイドルは初めてだった」と証言する。

 そこには、ジャニーズ事務所の一貫した戦略と妻、静香の内助の功があった。

 事務所は、木村がドラマで演じる役どころを独身のカッコいい男に徹底した。検事、政治家、パイロット、レーサー、アイスホッケー選手…。木村も、ひとつひとつの役に全力で挑んだ。07年のTBS系「華麗なる一族」で妻子持ちの役を演じたが、重厚な作品のため家族の色はほとんどなく、15年のテレビ朝日系「アイムホーム」までホームドラマに出演することはなかった。

 一方の静香も、会見やテレビ番組で2人の娘の話はしても、夫の話題は一切出さなかった。ただ、カメラが回っていないところでは、報道陣に「主人がいつもお世話になっております」とあいさつするなど、妻として木村を支えた。

 ジャニーズ事務所の戦略と日陰で支えた妻によって、独身時代から変わらぬ“キムタク像”は40歳を過ぎても続いた。(特別取材班)

ドラマ
 多才な活動の中で評価された一つが、俳優業だった。1999年のフジテレビ系特番「古畑任三郎vsSMAP」では、5人がSMAPとして出演。放送前から話題を集め、32.3%という驚異的な視聴率を記録した。
 ソロでも活躍し、草なぎ剛(42)は2003年の同局系「僕の生きる道」など“僕シリーズ3部作”、香取慎吾(39)は04年のNHK大河ドラマ「新選組!」に主演し、幅を広げた。木村拓哉はフジ月9枠に11度レギュラー出演。同局系「ロングバケーション」「HERO」など数々の代表作を生み、“視聴率男”の異名をとった。それぞれが実力を存分に発揮した。

(16/12/29(木)サンスポ)