1 名無し

英雄待望論

廃れた世はいつも英雄を待ち望むものだ。小さないくつもの反乱は英雄到来を煽る儀式。
そして今英雄が現れた。英雄は神龍を駆り、世を変えんと立ち回る。
しかし覚えておいてほしい、彼がまだ真の英雄たらんことを。
英雄というのはいつでも世が作るものだ。彼は英雄になろうと思っているわけではなくて、自分の考えを一つかみの勇気でもって実行しているだけだ。
だからあなた達が、あなた達が彼を英雄にしなければならない。彼の百分の一の勇気をもって彼を鼓舞しなければならない。
今一度言う、覚えておいて欲しい、彼一人では英雄たらんことを。彼を英雄にするのはあなた達です。ばきゅーん。