1 PNイレイザー健◆X0GH
ハーフノンフィクションノベル『ラスト・ドレイク』
「ハア、ハア、いくら攻撃してもきりがねえ、こいつ化け物か。」 今からさかのぼること一時間前、八頭身は荒野を探索していた。とても静かな日、いつもならモンスターでごったがえす荒野もこの日は何故かその気配さえ感じられなかった。とても平和な日、そう、あの男が現れるまでは・・
3 イレイザー健◆X0GH
その男は突然八頭身の目の前に現れた。「なんてこった、全くアンラッキーな日だぜ」 その男の名はマオデウム、スキルマニア史上最強の皇帝でありその存在は生きながらにしてすでに伝説と化していた。 「雑魚か。目障りだ、去れ」俺にやれるのか?いや、やれるかやれないかじゃない!やるかやらないかだ!八頭身は静かに北斗神龍拳の構えをとった。
5 イレイザー健◆X0GH
「劣等種が一人前に我に挑む気か?」 「これを受けてもまだそんな口が叩けるか!」 八頭身は渾身の北斗を放つ、「ガッ!」しかし無惨にもその拳はマオデウムの片手のみによって制されていた。 「か、片手で!?」 「甘いわ小僧!!」 マオデウムの柔術!受けとめていた八頭身の片腕を両手で掴み強引に地面に叩きつける。
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「がはぁ!」 「もう終わりか、ヘタレ亀頭身」 「ふふふ、皇帝のくせに下品だね、まだだ!まだ終わらんよ!」 次々に技を繰り出す八頭身、しかし皇帝マオデウムの前ではそれらはほぼ無力に等しかった。
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「くそ!こいつ化け物か!」「貴様に一つ教えてやろう、攻撃というのは、こうやるのだよ!!」 マオデウムの北斗が八頭身を直撃する、八頭身の体は為す術もなく木の葉のように宙を舞った。 「くそ、体が動かない、これはもう駄目かもわからんね」 あまりの力の差を感じ八頭身が諦めかけたその時、彼は自分の体に違和感を感じた。
13 イレイザー健◆X0GH
「これは・・体が暖かい、神龍会のみんなからのリモートヒーリングだ!そうだ、俺は一人じゃない、神龍会のみんながいる!」 ほのかな光が八頭身を包み込みそして傷を癒していく。 「しぶといな。まだ動けるのか」 「エナジが少ない、もって後ドレイク一発か、しかも奴には隙が無い、待てよ。隙が無いなら作るまでだ!」 八頭身の殴る!殴る!殴る! 「ククク、まさかそれで我を倒す気ではあるまいな、小賢しいわ!」
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マオデウムの北斗を紙一重でかわし更に八頭身は殴る!殴る!殴る! 「雑魚がぁ!これで終わりにしてくれるわ!」 冷静さを欠いたマオデウムの一撃は隙が大きく八頭身はその隙を見逃さず皇帝の懐へと潜り込んだ。 「やっと捕まえたぜ、チェックメイトだ」 「ま、まさか貴様まだ・・!」
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八頭身は皇帝の目の前で素早く手を交差させる。 「ドッレイク!!いっけぇぇー!!」 八頭身の両手からまばゆい閃光がほどばしる。至近距離から放たれた八頭身の神竜牙砲が10連続HIT!! 「ぐごふぁ!!」 マオデウムの体が糸の切れた操り人形のように崩れ落ちる。伝説が終わりを告げた瞬間だった。
23 イレイザー健◆X0GH
「俺は、勝ったのか・・?」マオデウムは動かない。 「八頭身よ・・」 「!!」 「八頭身よ、一つ教えてくれ。我は何故お前に負けたのだ」 「・・。俺一人じゃ到底あんたにはかなわなかった、俺は、神龍会のみんなと一緒に戦ってたのさ」 「ふっ、勝てんわけだ・・」 一つの伝説が終わり、そして新たな伝説が始まろうとしていた。神龍会の戦いはまだ始まったばかりである。終 みんな、神龍会に入ろう。