1 イレイザー健◆X0GH
ハーフノンフィクションノベル『蒼天の騎士』
ヴァイパー、類稀なる戦闘能力を持つ神龍会のエースである。 彼は今未公開率いる狼軍を壊滅すべく一人農場へと向かっていた。 「ちっ、マンドクセ、ほんとにこんなとこに狼のアジトがあんのかよ」 彼は不機嫌そうに愛用の大剣で迫り来るモンスターを一掃した。しかし次の刹那彼は自分が不機嫌であったことを忘れる。そう、ついに狼のアジトがその姿を現わしたのだ。
2 イレイザー健◆X0GH
「でかいな、一体どんくらいの数いんだよ、慎重に行くか」 慎重の意味を分かっているのかいないのか、彼は狼の見張りの前に悠々と姿を現わした。一瞬あっけにとられた見張りだったがすぐに事の重大さを把握する。 「ヴァイパーだ!ヴァイパーが出たぞ!!」 「別に逃げねえからそんなに焦りなさんな」 ヴァイパーは大剣を地面に突き刺しそこにあぐらをかいた。 すぐに狼がヴァイパーの周りを取り囲む、その数三十はいるだろうか、そして最後にゆっくりと狼軍の長、未公開が現れた。
3 イレイザー健◆X0GH
「ヴァイパーよ、気でも触れましたか?これだけの人数相手に一人とは、まさに飛んで火にいるなんとやら、おとなしく降参して我が軍門に下るなら命だけは・・」 ヴァイパーはだるそうに首の後ろをかいている。「話、まだ長いのか?」 「!!」 「なんとふてぶてしい!!構いません!みなさん!やってしまいなさい!」 「イーッ!!」 その瞬間、沈黙を守っていた狼軍がヴァイパーに一斉に襲い掛かる。
4 イレイザー健◆X0GH
「竜巻旋風脚!!」 ヴァイパーが襲い来る第一波を一掃する。 「真空ぅ・・波動けぇるぅああ!!」 ヴァイパーの両手から放たれた恐るべきそのエネルギー弾は狼の群れを突き抜け勢いそのままに未公開の方へと一直線に向かってゆく。 「キエー!!」 未公開は懐から鉄扇を出し寸でのところでエネルギー弾を弾き飛ばした。 「もうよい。わらわが出る」「けっ、初めからそうすりゃ良かったんだよマンドクセーことしやがって」 ヴァイパーは地面に突き立ててあった大剣をゆっくりと抜いた。
5 イレイザー健◆X0GH
滑るように走りだした未公開、そのスピードは序々に増してゆく。 「ヴァイパー!あなたに見切れますか!この動きが!イヤッハー!!」 トップスピードに達した未公開の動きはさすがのヴァイパーでも肉眼で捉えるのは非常に困難だった。「キエー!!」 未公開のサイレントキリングがヴァイパーの体に突き刺さる。 「どうしましたヴァイパー!!隙だらけですよ!?」 端から見ればリンチにしか見えないだろう。一歩も動けぬヴァイパーに未公開の攻撃はなおも容赦なく突き刺さり続ける。
7 イレイザー健◆X0GH
「やれやれ、全くマンドクセー・・・」 ヴァイパーは静かに目を閉じた。 「念仏でも唱えているのですか!?トドメです!」 「はいそこぉ!!!」 「ガキン!!」 未公開の鉄扇が激しい金属音とともに飛んでいく。 「てめぇの方こそ念仏は唱え終わったのかよ。」 ヴァイパーは大剣を未公開の喉元へと突き付けていた。 「ま、待ちなさい!こうなったら奥の手です、あれを見なさい!」 「ん?」
9 イレイザー健◆X0GH
「か、神!!」 未公開の指指すその先には、狼に短剣を突き付けられている神の姿があった。 「神がどうなってもよいのですか!?さあ武器を捨てなさい!」 「ヴァイパー!俺はどうなってもいいよ!未公開を倒してくれ!」 「人質、ってわけか。これまたマンドクセーな全く」 「ヴァイパー!武器を捨てちゃ駄目だ!早く未公開を!」 「そういうわけにも、いかんでしょうが」 「ガラン!」 ヴァイパーは武器を放り投げ再び地面にあぐらをかいた。
10 イレイザー健◆X0GH
「聞き分けがいいですね、ではこれまでの数々の侮辱の礼をさせてもらいま・・」 「ギャー!」 「な、何事です!」 「たかだか一人に人質まで使うとは、少々汚すぎるんじゃないでゲスか?」 「その声!もりそばか!?」 もりそばと呼ばれる謎の女性は神に短剣を突き付けていた狼を切り捨て神の縄を解いた。 「さあ、存分にやるでゲス!」 「もりそばサンクス、さて未公開、ジェニーの納め時ってやつだな」 「ま、待ちなさい!話せばわか・・」
12 イレイザー健◆X0GH
「命乞いなら新キャラでしな!鬼!斬りゃあ!!」 「ぐぎゃぁー!」 ヴァイパーの大剣が一閃、未公開は地に倒れ伏した。 「ヴァイパー、すまなかった、捕まっちゃったよ」 「神、ノープロブレムだ。それよりもりそばは・・」 「あれ、さっきまでそこに居たんだけど」 「はっ!全く謎の多い奴だ!!」 「全くだね!ははは!」 その光景を遠くから見つめる一つの人影があった。 「ふふふ、神龍会は、まだまだ強くなるでゲス」 終 みんな、神龍会に入ろう。