11 イレイザー健◆X0GH
「ったく、どこまで反則なんだよ!!」 メカ鱒男は痛みを我慢し、なんとか片手でソニックブームを放ちグロッキーワイロの股間に直撃させる。 「ぐぁあ!!ワイのおいなりさんがぁ!!」 グロッキーワイロが悶絶している間にメカ鱒男は審判の後ろに回り込み審判を盾に取る。 「こ、こら!君!放しなさい!」 メカ鱒男は審判の服をつかんで放さない。 「ゆ、許さへんでメカ!」 「別に許してもらおうなんて思っていない。神龍会のみんな、オラに少しだけ元気を分けてくれ」 そうつぶやくと何やらメカ鱒男は力を溜め始めた。
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「そんなとこ隠れとらんと出てこんかい!」 グロッキーワイロはのしのしとメカ鱒男の方へと近寄ってくる。 「まだ、まだだ。もう少し、後三歩」 「ゴルァ!いつまで隠れてるつもりや!いわすぞ!」 「はいここ!消しとべぇぇぇ!!」 メカ鱒男は掴んでいた審判の服を放し盾にしていた審判めがけて渾身の元気玉を放つ。 「な、何を・・!?」 そう言いかけて審判は一瞬にして姿を消し元気玉はグロッキーワイロの目前に唐突に現われた。
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「!!??」 「ずがーん!!!」 言葉を発する間も無くメカ鱒男の放った元気玉はグロッキーワイロの元気玉を直撃、そして粉砕した。 審判は誤爆を避けるためみなオートバニッシュの装着を義務づけられている。メカ鱒男はそれを利用しわざと審判に元気玉を放ち見事当てづらい元気玉を死角からグロッキーワイロに直撃させたのである。 「勝者ぁ!メカぁ!たるるぅぅうおおぁ!!」 舞台を降りるメカ鱒男に神龍会メンバーが駆け寄る。「やったねメカ!それにしても途中、様子が変だったけど何かあったの?」