Q1 冷蔵庫の冷却のしくみはどうなっていますか TOP↑
A ガス圧縮式、ガス吸収式、電子式といった冷却のしくみがあります。
(1) ガス圧縮式
気化熱・凝縮熱のはたらきによって冷蔵庫は冷えます
物質が固体、液体、気体と形を変えるときには必ず、熱を生じます。たとえば、注射の前にアルコールで腕を消毒されるとスッと冷たくなる感じがするのは、アルコール(液体)が蒸発して気体になる際に気化熱を奪っていくからです。
冷蔵庫もこの気化熱を利用して冷却を行なっています。


そして…
冷蔵庫は、冷媒の変化サイクルを繰り返しています
気体、液体の状態を繰り返して、気化熱、凝縮熱を運ぶ物質を冷媒といい、この特性を利用したのが冷蔵庫の冷凍サイクルです。



<冷凍サイクル>



(1) 冷媒は、コンプレッサーで圧縮され、高温高圧のガス冷媒に変化し、コンデンサーで放熱しながら液化します。
(2) 液化した冷媒は、キャピラリチューブで気化しやすいように減圧され、冷却器で気化し、周囲から熱を奪います。
(3) 役目を終わった冷媒はサクションパイプを通りコンプレッサーへ戻り再び圧縮されます。

(2) ガス吸収式
圧縮式と同様に冷媒の状態変化(気化熱)を利用して冷却します。冷凍サイクルでヒーターを利用して行います。


<冷凍サイクル>



(1) 発生器で水とアンモニアの混合液を加熱し、発生した混合蒸発ガスを分離器に導きます。
(2) 分離器で自然冷却して、水蒸気は水となり、吸収器に戻り、アンモニアは気体のままコンデンサーに向かいます。
(3) コンデンサーでアンモニアは放熱して、液化します。
(4) 冷却器で液化アンモニアは気化し、吸熱作用を行います。
(5) 吸収器でアンモニアガスは、水に溶け再び発生器に戻ります。


(3) 電子式
前記の2方式と違って冷媒を用いません。2つの異なる金属を接触させて、これに直流電流を通すことによって生じる"ペルチェ効果"を利用して温度を下げます。騒音がない等の利点はありますが冷却効率はよくないので、小型の自動車用冷蔵庫などに利用されています。
* ペルチェ効果とは―
異種の導体(または半導体)の接点に電流を流すと、熱の発生または吸収が行われる現象。





(PC)