6 イレイザー健◆X0GH
「駄目だシゲチョ!!やめるんだ!!」       「いってー!この糞ガキがぁ!」          男は男の子のアゴを力の限り蹴り上げる。     「ギャー!!」      「シゲチョー!!!」   白マ茶は持っていた焼肉定食を地面に落としシゲチョの元へ駆け寄り抱き起こした。          「シゲチョ!大丈夫か!」 「お兄ちゃん・・ごめんね・・お兄ちゃんと一緒の時間たのしかた・・」    「何で片言なんだよ!すぐ病院に連れていってやるからな!」         「お兄ちゃん・・大好き・・だよ・・」
7 イレイザー健◆X0GH
「シゲチョー!!!!」   「おいブヒヒ、殺していいのは一人だけだって言わなかったか?」      「す、すいません小野さん!ついカッとなっちまって!」           「まあいい、おいカリィ、奴からジェニーの場所を聞き出せ」         「へい、おかしら」    痩せて背の高い男はシゲチョを抱き抱え嗚咽を漏らしている白マ茶の方へと近づいていった。      「おいお前、死にたくないだろ、さっさとジェニーのありかを言いな」     「・・・・けろ・・」    「あ?もっとでかい声で喋れや」
8 イレイザー健◆X0GH
「その汚い足を焼肉定食からどけろぉ!!」     焼肉定食を踏み潰していたカリィに向かって白マ茶はブラックマジックを放つ。しかしカリィは瞬時に後ろに飛びのき間一髪それをかわす。         「きっさまぁ・・やる気か、小野さん!」      「白マ茶とやら、大人しくジェニーを差し出せば命までは取らん、さあジェニーのありかを教えろ」    「貴様等にくれてやる金など1Jも無い!」      「・・そうか。やれ」   小野は右手を振りカリィとブヒヒに合図を送る。
9 イレイザー健◆X0GH
「イイヤッホー!!」   「シャー!!」      カリィとブヒヒが一斉に白マ茶に襲い掛かる。   「メラゾーマァァ!!」  白マ茶は片手で一発づつ、計二発のメラゾーマを放つ「こいつ、ウィザード!」 ブヒヒとカリィは辛うじてメラゾーマをかわす。  「あっぶねえあぶねえ、よしカリィ、気合い入れていくぞ、ぜあ!」      ブヒヒがかめはめ波を放つ、それを横っ飛びでかわす白マ茶、だがそこに待っていたのは隙を見て間合いを詰めていたカリィだった。「ワイバーン!!」    「ズガガガッ!」      派手に吹き飛ぶ白マ茶の体。
10 イレイザー健◆X0GH
「死んだかぁ?」     しかし白マ茶はむっくりと起き上がる。      「しぶといな、もう一回だカリィ!ぜあ!」     ブヒヒは再びかめはめ波を放つ。         「な、何!?こいつ!」  なんと白マ茶はかめはめ波を避けもせずにブヒヒの方へと突っ込んでいく。  「ズガーン!」       かめはめ波は白マ茶を直撃するが白マ茶は倒れない、すでにブヒヒの目前まで迫っていた。ブヒヒはとっさに防御の姿勢を取るが間に合わない。      「メラゾーマアァ!!」  「ボッカーン!!」