｢今宵は月が泣いておる、のう、神よ｣　　　　　　 ｢マオデウムッ！！｣　　　｢神よ久しいな｣　　　　　｢マオデウム！今日こそお前を倒す！｣　　　　　　 ｢ｸｸｸ、威勢だけは相変わらずいいな、しかしキャンタマの方は縮み上がっておるのではないか？｣　　　　　｢ふふ、皇帝のくせに下品だね｣　　　　　　　　　｢むう、デジャヴ・・、まあ良い、我のとこまで辿り着くことが出来ればその時は相手をしてやろう｣　 皇帝は右手を上げ全軍突撃の合図をした。

その頃、荒野を駆けるメカ達の前にも刺客が現われる。　　　　　　　　　　　｢こっから先は、通すわけにはいかない｣　　　　　 ｢小野や組か、こんな時に｣｢お前等は！！メカ、八頭身、ここは僕に任せて。早く神のところへ｣　　　　 ｢でも白マ茶・・｣　　　　｢八頭身、行こう｣　　　　八頭身は白マ茶を一度振り返った後メカ鱒男と共に再び走りだした。　　　　　｢待て！ここは通さ・・｣　｢イオナズン！｣　　　　　 ｢うおっ！｣　　　　　　 ｢どこ見てる。お前達の相手は僕だ｣　　　　　　　 ｢ブヒヒ！カリィ！お前達は二人を追え！｣

｢はい小野さん！｣　　　　ブヒヒとカリィは慌ててメカ達を追う。　　　　　　｢お前、あの時の・・。白マ茶とか言ったな、少しは強くなったのか？｣　　　　 ｢時間が無いんだ、すぐ終わらせてやる｣ 　｢はっはっはっは！すぐか。おらぁ！！｣　　　　 白マ茶の不意を突く小野やの南斗水鳥拳。しかし白マ茶はそれをあっさりとかわす。　　　　　　　　　　｢ほう・・これを・・｣　　｢あの頃の僕だと思うなよ、メラゾーママシンガン！｣　　　　　　　　　　　 白マ茶の両手より巨大な火球が絶え間なく放たれる。｢く！くそ！！よけきれん！！｣

｢ズガガガ！！｣　　　　　｢げぼぉ！！｣　　　　　　無数のメラゾーマが小野やを次々と叩く。小野やの姿はもはや跡形も無くなっていた。　　　　　　　　　｢生琴欧州、シゲチョ、あの世（リアル）で幸せに・・｣　　　　　　　　　　 白マ茶は涙を拭うとメカ達の後を追った。　　　　　｢くそ、まだ着いてきやがる、なんてしつこい奴らだ｣　　　　　　　　　　　 その頃メカと八頭身はブヒヒカリィの激しい粘着を受けていた。　　　　　　　｢ゼヒ、グヒ、ま、待てー！逃がさんぞ！｣　　　　 ｢やるしかないみたいだ、八頭身、上を頼む｣

｢了解｣　　　　　　　　　　 メカ鱒男は突如反転、ブヒヒに強烈な昇神龍拳を放つ。　　　　　　　　　｢せいあ！｣　　　　　　　｢はぶぅ！！｣　　　　　　ブヒヒの体は宙高く舞い上がる。　　　　　　　　　｢はい八頭身さん張り切ってどうぞ！｣　　　　　　 ｢ご注文承りました！うらぁ！！｣　　　　　　　　 宙を舞い上がったブヒヒを空中で待ち受けていた八頭身はブヒヒに痛烈なカカト落としを浴びせ地面へと叩きつける。　　　　　　　｢がはぁ！！｣　　　　　　 ｢ブヒヒ！きっさまらー！｣