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慎吾当て書き脚本で3年ぶり映画主演

■香取慎吾“当て書き脚本”で3年ぶり映画主演 岸井ゆきのと夫婦役「コメディーだけど、泣けるんです」

 俳優・歌手の香取慎吾が、9月公開予定の『犬も食わねどチャーリーは笑う』(市井昌秀監督)で自身3年ぶりとなる映画主演を務めることが12日、発表された。岸井ゆきのと夫婦役で初共演し、大切な人との絆を取り戻すコメディーを届ける。

 2019年6月公開『凪待ち』以来の映画主演となる香取は「また、映画に出演させてもらえてとてもうれしいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました」と伝え、「コメディーです。コメディーだけど、泣けるんです。いい意味で。。」と呼びかける。

 結婚4年目を迎える田村裕次郎(香取)と日和(岸井)の表向き仲良しな夫婦のすれ違いを描くストーリー。日和がこっそり投稿していたSNS「旦那デスノート」をきっかけに、関係にほころびが生じるが、仲を取り戻そうとする姿をユーモラスに描く。市井監督が香取のために当て書きし、撮影は2021年9月下旬から10月下旬にかけて東京・立川や埼玉で行われた。

 香取は、2008年の『ぴあフィルムフェスティバル』で審査員を務め、市井監督の才能を見出した一人。市井監督は、20年1月に香取のソロアルバム収録曲「FUTURE WORLD(feat.BiSH)」でミュージックビデオ(MV)を演出し、今回の映画につながった。構想段階では「大切な人との関係性を見つめ直すもの」にすること、「情けない、だらしない、ダメな香取慎吾」を描くことを意識したという。

 その相手役に選ばれた岸井は「隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い」と言い、「毎日が優しい光であふれて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆さまがこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!」と期待を込める。

 タイトルにある「チャーリー」は、劇中に登場するペットのフクロウの名前。狂気と紙一重のユーモアを散りばめ、誰もが痛感・共感できる絶妙の映画に仕上げる。

■香取慎吾(田村裕次郎役)コメント
また、映画に出演させてもらえてとてもうれしいです。初めて市井監督の映画に参加しました。初めて岸井ゆきのさんと共演させてもらいました。笑顔のはじめましてが絡み合いながら、SNS『旦那デスノート』にもがく裕次郎を演じました。恐怖の連続でした! 自分の知らないところで、自分の知っている人が、自分のことをさらしている! コメディーです。コメディーだけど、泣けるんです。いい意味で。。

■岸井ゆきの(田村日和役)コメント
わたしは本当の夫婦の感覚を知らないのですが、両親をずっと見てきて、何もないようで何かある空気、本心を悟られないように諭そうとする威厳(いげん)、笑いながらいさめる態度、不思議な関係だと思いました。そんなことを考えて芝居をするのは、いつかあるかも知れない未来を追いかけるようで面白かったです。そして隣にいる相手が幼少期から拝見している香取慎吾さんだなんて身の引き締まる思い。毎日が優しい光であふれて、香取さんと楽しくお話させていただいている時間は自分でも不思議でSFみたいで、市井監督と現実的な会話で構築していく物語はファンタジーで。皆さまがこの映画をどう感じるのか…私も楽しみにしています!

■市井昌秀(監督)
なんらかのすれ違いで妻に憎たらしさを覚えた後、笑いながら誰かと電話するその背中を見て、「この人は何者なんだ?」と感じる時がしばしばあります。結婚って、夫婦って、男と女って、一体なんなんだろう? なんだか厄介(やっかい)で面倒なものを抱えて、どこへ向かっているのだろう? わからないのその先を、香取慎吾さんと岸井ゆきのさんで見たいと思いました。平凡で情けなくダメな田村裕次郎、笑顔の片隅で毒を盛る田村日和と一緒に。


(22/4/12(火)ORICON NEWS)