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g1リスグラシュー宝塚記念は前半から流れやすいため、道中の緩みが小さくラップの偏差が小さいレースになりやすい傾向があります。その点で前走のクイーンエリザベス2世Cで見せたパフォーマンスは大きく、香港ヴァーズでも後方から長く脚を使ってきたのは好材料です。後半型の競馬でもエグザルタントと互角のパフォーマンスを見せており、2走前の金鯱賞ではギアチェンジが問われた時のダノンプレミアムはかなり強い相手でしたが、これにまともに速度的に戦えたのは評価できます。力のいる馬場でペースが上がっても落ち着いても戦えるタイプで、大外枠なので五分に出たときにポジションを取ると選択も狙えるだけに、ここは面白い1頭と言えます。-------------121リスグラシューウインブライトは1800〜2000でも1周コースで平均まで流れればかなり強い相手で、中山記念の内容も強かった馬で、これを相手に3〜4角でロスがある状況で最後まで食らいついていたQE2世Cのコンマ1秒差3着は強い内容の競馬と言えます。今回の条件ではアルアイン、レイデオロはかなりの強敵となりますが、このメンバーが上位であるならリスグラシューも勝負になる1頭で、適正面で不安のあるキセキ、エタリオウよりは適正面で上位に評価できます。仮にスローになったとしても力のいる馬場である程度速いラップを踏めており、タフな条件でも長く良い脚を持続させられるタイプだけに宝塚記念では相対的にパフォーマンスが上がる1頭と言えます。----------リスグラシューkkkmaこの馬は右回りだとL1まで渋太くバテ差してくる半面、反応が鈍く、左回りでは反応は良くなりますがその分だけL1が少し甘くなる特徴があります。府中牝馬Sもそんな感じでしたが、金鯱賞もL2の坂の登りで一気に加速してギアチェンジでの性能の差で一気に上がってきました。このL1の甘さというのは右回りの宝塚記念を考えた場合には気になる材料ですが、右回りだと最後まで伸びてくるだけに、タフな馬場でも問題ないタイプだけにその点は大きな強みと言えます。-------------blastリスグラシュー4走前のエリザベス女王杯では、これまでのこの馬のイメージとは違う競馬で勝ち切っており、この時の京都は標準ぐらいの馬場で高速ではなかった中でかなりのスローからの後半3F勝負、L2の最速地点が11.4秒とそこまで速いラップを要求されませんでしたが、それでもL2でスパッと切れたのはかなり意外なパフォーマンスでした。これまで、この馬は右回りだと直線に入った段階での反応が鈍く、3〜4角で一頭だけ押している場面が多く見られましたが、中団中目から直線で外に進路を取って行く過程でも置かれずに直線前半から一頭だけ鋭く伸びてきた点は一皮剥けて成長してきたと言えます。最速地点でこれだけの切れを見せてきたというのはかなり意外で、強い競馬をしての勝利だったと言えます。また、力のいる馬場で結果を出せているというのも宝塚記念では良い材料と言え、不安よりも楽しみの方が大きい1頭と言えます。------------11netリスグラシュー前走のクイーンエリザベス2世Cが面白い内容の3着で、ウインブライトには敗れたものの、内容的にはかなり強い競馬をしていました。平均ペースで流れてラップ推移的に見ても後半は終始11秒台後半を維持するような感じのラップを踏んでおり、L4−3区間が最速となって3〜4各地点での立ち回りが影響してのコンマ1秒差3着。平均ペースのQE2世Cが強かった点は今回の宝塚記念で押せる大きな材料と言えますが、右回りは反応が遅れることが多い馬だけに、レーン騎手では3〜4角で少し置かれる可能性もあり得ます。ただ、宝塚記念はレースの傾向的にL2最速率が低く仕掛けが早くなる可能性が高いので、そこで反応の遅さを利用してワンテンポ遅らせることが出来るのは好材料と言えます。-----------1ninリスグラシュー前走のクイーンエリザベス2世Cは3着に負けましたが、このレースは前後半でバランスが問われレースで、3〜4角で速いラップをある程度は踏んでロングスパート的な競馬になっていました。その中で中団外目から脚を使いながら最後までなだれ込んできたのは立派なパフォーマンスで、勝ったウインブライトは好位の内でコーナーをほぼ完璧に立ち回っていた事を考えると立ち回りの差だけの3着と言えます。このレースでは直線前半の反応は地味でしたが、L1は良い脚を仕えていたので宝塚記念を考えれば要所で良い反応を見せるよりもワンテンポ遅れてバテずに差し込める方が良さそうなだけに、ここもバテ差しが決まって圏内に差し込めそうなイメージがあります。
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フィエールマンG1Cトップスピード戦ではエタリオウは強敵となりますが、菊花賞のパターンで勝ち切れているならエタリオウよりは上位に評価できます。この馬はゲートがあまりうまいタイプではありませんが、エタリオウはそれよりも後ろからの競馬となり、今のデムーロ騎手は以前ほどの思い切りの良さが見られない点も割引です。トップスピード戦という前提ならフィエールマンを軸に考えるべきで、全体のメンバーレベルという点ではかなり楽なここは強く狙える1頭と言えます。-------------121フィエールマン3走前のラジオNIKKEI賞ではメイショウテッコンにスピード面で引き上げられて押し切られた形で2着。L1の地点で前との差が5馬身ほどあり、それを4馬身半詰めたと考えれば推定で0.7秒は詰めている計算となり、10秒台も視野に入ってくるという脚をL1で使っている事になります。3角で仕掛けが遅かった点を踏まえても出し切れなかったという感じはありますが、流れた中で追走に苦労しており1800mは短いように思えます。この馬はゲート面で強気になれない馬ですが、この流れでも脚を出し切れていないぐらいなので素材的にはかなりのものを見せていたというのは確かで、メイショウテッコンの勝ちパターンで差し込んできた点で無視はできない存在と言えます。天皇賞・春のディープインパクト産駒はサトノダイヤモンドの3着が精一杯で、キズナも2年連続で馬券外に敗れていますが、母父スウェプトオーヴァーボードで母が短距離馬のグローリーヴェイズに比べれば、この馬は母リュヌドールが2500mの重賞を勝っており距離をこなせる下地はあります。走れそうな馬がほとんどいないG2レベルの今年のメンバーなら能力差で圧倒できそうな1頭と言えます。--------------blastフィエールマン3走前のラジオNIKKEI賞はメイショウテッコンが得意とする流れとなった1戦で、ややハイペースで流れてスピードが要求され、メイショウテッコンが先行策で上手く立ち回り、加速していく流れで最後までバテないという競馬をしてきました。これをフィエールマンは後方からラスト200mだけで一気に来て半馬身差まで迫っての2着。ラスト200m地点で5馬身差があった中で4馬身半は詰めてきたと考えれば終い1Fは10秒台後半の脚を使えている計算となり、1800mで流れた中でも10秒台の脚を引き出す事ができたという点は大きく評価できます。流れた1800m戦で脚を引き出せたという点でみれば中・長距離色が強いと言え、菊花賞では極端なスローから12.8 ? 12.2 ? 12.2 ? 10.7 ? 11.3という完全な直線勝負で馬群の中に包まれた中でもギアチェンジで反応して鋭く伸びてきていました。これまで取りこぼしているケースは差し損ねのレースとなっていますが、まだトップスピード持続やポテンシャル面では底を見せていません。長距離の菊花賞ではスローでも折り合わせて脚を引き出せており、流れたラジオNIKKEI賞でも対応していることから、レースの幅が非常に広いタイプと言えます。---------11netフィエールマン休養明けの前走AJCCは2着に取りこぼしてはいるものの、超スローペースをメンバー最速の上がりで勝利している点は評価できます。前走のAJCC2着時はギアチェンジを高いレベルで問われた1戦となりましたが、叩き台というよりは使うレースがないので使った1戦で、L1まで差を詰めてきていたことと要所でシャケトラを追いかけながらこのギアチェンジ戦に対応できているあたり菊花賞で見せた反応自体は本物だったと言えます。4F戦ではまだ何とも言い難い面はありますが、それでも2段階加速でも目途は立てている点は好材料です。ただ、前走は前半が遅過ぎで2F戦に近いため、同じような展開だった菊花賞も含めて距離適性に関してはまだ未知の面が残っています。-----------1ninフィエールマン菊花賞に関しては長距離戦として見た場合、直線だけの競馬となってしまったために長距離適性は問われませんでした。2周目の4角地点で12.2秒で標準よりは軽い馬場だっただけに、このラップなら直線だけの競馬で2600mは軽くジョギングをしているような感じのレースとなっていました。菊花賞は直線までにスムーズに入っていけた馬が有利だった内容で。その中でこの馬はギアチェンジの性能を見せてきたという点では評価は必要です。フィエールマンはL3の緩い段階で前を向けていないため、直線に入ってから進路を取って加速をしないといけなかった面があり、その分L3の走破ラップは遅くなってL2−1の究極のラップを踏んでいるところで加速・トップスピードの質で勝負をする羽目になってしまいました。それでも一気に反応できてトップスピードの質でも優位に立てたからこそ1列後ろから踏み遅れて差せたということになります。菊花賞組でギアチェンジ面で外からの馬に対して馬群の中から加速してきたフィエールマンを上位に取るべきと言えますが、菊花賞は直線だけの競馬だっただけに、これを今回の長距離戦に当てはめるというのは危険な感じもあります。菊花賞のようなスローで流れた場合にはギアチェンジの性能の高さでここも最有力候補となりますが、ポテンシャル面が問われる展開となった場合には対応できるかどうかがカギとなります。
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。-------blastスワーヴリチャード昨年の天皇賞秋はスタートから二完歩目で致命的な不利を受けて勝負は終わっていただけに度外視可能の1戦と言えます。緩かったのは前半の3Fだけで中盤以降は11秒半ばで入っているので前後半で見れば2秒のスローでも押し上げるポイントがない難しい競馬となり、最序盤で出負けしたうえに不利を受けて立て直せなかったから段階でまず勝敗という観点では無理がありました。デムーロ騎手も次走のジャパンカップに余力を残すために途中であきらめており、直線ではほぼ追わずにゴールしていました。昨年の安田記念では内容がかなり濃いレースをしており、前半45.5の流れの中に好位内目で乗って前半のスピードの質を見せ、道中が淀みなく進む中で直線最後まで脚を使えていたという点も含めて、マイルでもここまでの前後半のバランスを問われた一戦でやれたのは大きな収穫と言え、相手関係を考えてもかなり強かった内容でした。適性条件外の安田記念→致命的な不利を受けて競馬にならなったノーダメージの天皇賞秋→適性条件の左回り2400m戦となった昨年のジャパンカップではアーモンドアイに約5馬身の差を付けられる3着となり、スローで流れる場合には逆転はかなり難しい1戦となりますが、アエロリットのハイラップについて行ってアエロリットを目標に3〜4角最短距離でロングスプリントを活かす形になれば、そういう展開で甘くなるダノンプレミアムより上位に評価できます。好パターンの場合はアエロリットとアーモンドアイが強敵となりますが、去年のような展開でアエロリットを交わしたところでアーモンドが差し損ねるパターンなら勝利の可能性もある1頭と言えます。------------winスワーヴリチャード安田記念では初のマイル戦でコンマ1秒差の3着となりましたが、「暑さに弱い馬で、安田記念の時は夏負けしていました」との事。ダービー時にはレイデオロと対戦してコンマ1秒差の2着となりましたが、「ダービーと安田記念は輸送で20キロ減ってしまって、想定外でした。東京に持って行くと10キロ減りますが、想定外の20キロの馬体減が最後のひと伸びに影響しました」との事で、昨年の天皇賞時は輸送でも馬体を減らさないように『ある工夫』をして挑ました。昨年の天皇賞・秋時には調教後の馬体重が530キロ発表となっていましたが、陣営としては514キロ前後でレースに挑みた思惑があり、524キロだった馬体から6キロ増やして530キロで輸送させていました。昨年の大阪杯は超スローの流れの中で折り合わせ、向正面でもペースが上がってこずに馬群が凝縮したところで外からジワっと押し上げて、一気に上がり切って先頭列まで押し上げると、右にモタれる癖をラチ沿いを走らせることで矯正させるデムーロ騎手の好騎乗で直線序盤でL1で外から追いすがるペルシアンナイトをしっかりと振り切っての3/4馬身差勝利。昨年の天皇賞・秋はスタートで外からマカヒキに寄られて内に閉じ込められて後方からの競馬となり、スローで何もできないまま10着となりましたが、不利が無ければ間違いなく好走できていただけに今年は雪辱を晴らす1戦となります。この馬は左回りでは隙が無く、左回り戦は全て重賞で昨年の天皇賞・秋を除けば全て3着以内となっているだけにこの条件では外せない1頭となります。------------11netスワーヴリチャード右回りに弱く、暑さに弱いタイプだけに、左回りの秋競馬となる天皇賞・秋がこの馬の最大のパフォーマンスが期待できる1戦と言えます。前走の宝塚記念では標準ぐらいの馬場である程度時計が掛かっており、その中でややスローで流れる展開で3着となりました。リスグラシューが後半で高いレベルで差を広げたのでスローまで入ったという感じがありまいたが、。2着以降の馬は平均で流れており、その中で前目で流れに乗って適性の幅広さを見せました。ただ、この流れの中で外から正攻法で4着のアルアイン以下は完封しており、安田記念でも45.5-45.8の流れに対応できており、前半のスピードそのものは持っていると言えます。今年はまだ適正条件でのレースが無かっただけに、前走の宝塚記念から大きく条件が好転する今回は楽しみが大きい1頭と言えます。---------1ninスワーヴリチャード昨年の安田記念ではスタートを決めて道中はインの先行集団でレースを進め、スムーズに馬群も捌きながら直線コースに入ると絶好の手応えで先に抜け出したアエロリットに並びかけるも坂上辺りで苦しくなって外にヨレてしまい脚が止まってモズアスコットに差されての3着。「安田記念は夏バテが響いた」と陣営が話していたように馬体減による影響が最後のひと伸びに繋がってしまいました。それでも初のマイルを状態が万全でない中でも1分31秒台(レコードとコンマ1秒差)で走破出来ている点は大きな評価が必要です。昨年は右回りの大阪杯でG1タイトルを手にしましたが、有馬記念の時には替えなかった手前を替えられるようになっており、右回りという事で大きく割り引く必要も無さそうです。この馬は夏負けするタイプだけに前走の宝塚記念時は海外遠征帰り初戦+暑い時期という事を考えてもなかなか強気にはなれない1頭でしたが、結果は3着に好走。今回は涼しい時期の左回り戦となるだけに、大きくパフォーマンスを高めて来そうな1頭と言えます。