月いろの手紙 SONG NOTE

過去ログ162 2012/11/19 22:50

▼彩 愛 美D
見せらんない
 
深夜の雨が 硝子窓に弾けて
もうここまでなんだと 行き場区切られ
無惨にも 滴り落ちる雫になる
この旅の終わりを 想わせるように…

これから 探せるタクシーは
雨のせいもあり 一台も無い
歩いて帰る 他に無く
何処の誰なのかも 解らなくなる

もうどうでもいいような ずぶ濡れ姿に
この悲恋の未来を 占っていたわ


ズタズタに切り裂かれた 恋模様は
見ようによっては 綺麗に見える
向こう側が 透ける程薄くなって
痛い程に キラキラ輝いていた

雲母の 薄皮が剥がれる
壊れて行く物程 美しい
それ程 長く続かない
二度と見られないと 解っているから…

日に日に小さくなって 見る影も無いわ
何を足せば 昔のようになれるの…?


壊れて行くスピードは 停められない…
どんなに優れた ブレーキを踏んでみても


こんなんじゃもう 誰にも見せらんないよ
風前の灯火の 恋に泣いて…


*SONG for 麻  美
 
 
2012/11/19 22:50

▼彩 愛 美D
最後のメッセージ
 
ネジ切れた オルゴールの
鳴らせなくなった 愛のメロディー
笑い飛ばした あなたのセリフを
想い出して 壁にぶつけた

壊れた破片が キラキラと
床に散らばって キレイだった
こんな風に愛も 簡単に輝いて
壊れてしまうものなんだね

もう二度と 再生出来ない愛が
最後の光を放って
裸足の足に刺さって 朱い血を流した


クイズショーの 馬鹿な答え
天然なのか 狙いなのかと
見ているこちらが 恥ずかしいよね
あまりにもね 知らなさ過ぎて

たぶん自分も 何処かで
そんな風に 見られているのだろう
離れた場所から 笑い話の種に
リアクションを 楽しんでいる

どれだけ人を おもちゃにすればいい
気持ちを逆撫でまでして
ギリギリの線で優しさ見せて引き留めてさ


拡げた世界地図に 飲みかけの珈琲零して
この世界にある全ての事を否定した


最後のメッセージの 代わりとして
あなたの大好きな本の
初刊と最終刊を 貰って行くわね


*SONG for 川島 麗美
 
 
2012/11/16 23:38

▼彩 愛 美D
Rokudenashi
 
時間が無いからと 時計ばかりを
あなたは気にし過ぎていて
人の話も ろくに聴かないで
何処へそんなにも 急いでいるの?

こんな時間じゃもう?何処のお店だって
開いているはずも 無いでしょう
はっきりとしないその態度が許せないのよ

何時もあなたは 肝心な時に限って
その場から 逃げ出してしまうのね
何一つとして自分では 決められないのね


何もしないくせに 理屈ばかりを
並べて 姿眩ませる
人の都合も お構い無しなの
私は一体 何だって言うのよ?

なにも忙しいのは あなただけじゃない
こっちだって 時間を作って
ちゃんと約束まで 決めているんじゃない

距離感や空気感の 無い恋愛
それって 本当の恋じゃ無い
このまま気持ちが無いのなら電源切るわね


そうあなた Rokudenashiなのね
そろそろ幕引きしたいと 想っていた頃よ


何もかも棄ててしまえば 楽になれるわ
あなたから 逃げ出すんじゃない
あなたを飛び越え 明日に生きるのよ
あなたなんてもう 私には要らないのよ


*SONG for MAJO-MAJO
 
 
2012/11/12 23:11

▼彩 愛 美D
旅立つ朝に
 
ゴメンねなんて言葉だけじゃ
済まないとは想うけれど
こんなチャンスはそうそう来ないから
不意に舞い込んだ留学の話に
やっと夢が叶いそうになって来て

それからの二人の時間は留学に向けて
慌ただしく走り出した

旅立ちの朝あなたが手渡してくれた合い鍵
辛くなったら何時でも直ぐこの部屋に
帰っておいでよなんて泣けるじゃない


鞄一つだけのつもりでいた
いざ纏めてみるまではね
こんなにたくさん想いが詰まっている
明日への希望まだ知らない国まで
持って行こうと想いも新たにして

大きな夢に目覚めたから実現に向けて
明日の鍵手に入れた

旅立ちの朝空港まで送ってくれるのね
直接話せるのも今だけだねと
成田までの短い時を過ごした


ねぇ ずっと待って居てくれるのかしら
電話やメールは必ず送るからね


旅立ちの朝今までに無い程の熱いキス
これ以上のエールは何処にも無いわ
世界一幸せだわ ありがとうね


*SONG for 麻  美
 
 
2012/11/9 23:49

▼彩 愛 美D
悪 酔 い
 
\200の安いお酒に 芯まで酔って
ボロボロのグチを 全部吐き出した
みっとも無い所を 見せたって
どうせここじゃみんな 知らない顔ばかり

どうせ明日になれば みんな忘れている
悪酔いしたって 頭痛くたって
記憶と気持ち リセットして

上司にまた怒鳴られて 頭を下げて
そしてまた今夜 安いお酒に酔って


馬鹿を承知で 自分を晒け出すまで酔って
火照った身体を 風に任せ
下着姿になって 騒いでいる
どちらの姿 本当の自分なんだろう

リミッター解除された 心が放たれる
お酒のせいだって 取り憑かれたって
理性や立て前 抜きにして

後悔や先の事など 今は忘れて
朝陽が昇るまで 心行くまで酔って


何軒目まで 覚えていたのだろう
もうとっくに記憶なんて 無くなっていて
誰とも知らない人と ずっと一緒だった


格好なんてどうだって 構わない事
今が楽しいなら このまま酔って


 
*SONG for MAJO-MAJO

 
2012/11/5 23:24

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