まとめ

過去ログ121 2014/10/22 13:13

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

トーセンスターダム

ハイパフォーマンスだった京都2歳Sは京都内2000m戦でペースは60.8-60.0と平均ペース。
ただ13.1 - 12.4 - 11.6 - 11.3 - 11.6とラップ的に見れば大きく緩んでいて長距離色が強い競馬になっていました。

後方2番手で進めながら3コーナーの坂の地点で外からじわっと進出させていくと、4コーナーではじわっと手が動いて徐々にトップスピードに乗せて行く展開。
コーナーワークで押し上げられずに直線へ入ると、絶望的な位置取りからL1までしっかり伸びて粘るアグネスドリームを測ったように差し切り2歳レコードにコンマ1秒差となる好タイム勝ちとなりました。

ディープ産駒特有の坂の下りでトップスピードに乗せて末脚爆発という競馬でした。
この馬は3勝全て京都で挙げていることからも、血統的に見ても京都巧者の可能性は十分に秘めています。

正直京都以外の3戦を見ても、一線級相手にどこまでやれるかは未知数。
この馬が京都では素晴らしい末脚を引き出してきたという事からも、皐月賞は適性的に厳しい競馬、ダービーは展開も悪かずラチに激突。
京都の下り坂を利してじわっとエンジンをかける形でワンアンドオンリーら強敵相手にどこまでやれるのか興味深い1頭です。
人馬とも京都巧者、嵌れば勝負に加わってきても驚けない。

★日曜日 共通
京都11レース

菊花賞

トーホウジャッカル
今回はあわや大金星の神戸新聞杯から更に3F距離が伸びての長距離戦。

この馬のポイントはポジショニング面で、2,3走前の小倉戦の内容からある程度の位置にはつけられる脚は持っており、前走ではレース序盤は距離を意識してジワッと押さえて折り合いに専念してポジションを中団やや前ぐらいにはつけられたという形。
近年の菊花賞は序盤の1000m通過は早くなる傾向が強く、レース序盤のポジションははっきりさせた方が良さそうです。
内枠なら上手く壁を作りながら無理のない範囲で好位を狙えますが、外から出して行って速いペースに序盤で巻き込まれるのは掛かるリスクが生じます。
距離延長でパフォーマンスを上げており、前走もゆったり行かせた結果があの位置だったため、無理のない範囲でポジションは取ってもらいたいところです。

問題は、道中でペースが落ち着きそうになった時にポジションを上げて行き、勝負どころでワンアンドオンリーが外から押し上げるような競馬になった時にしっかりとその内に潜り込めるかどうかです。
この馬はワンアンドオンリーよりは前で競馬をする事が重要だと言えます。
トップスピード面でも未知数なところはありますが、トップスピードの質はワンアンドオンリーはかなり高いため、ワンアンドオンリーの外から押し上げる事は避けるこ事が鉄則です。
後ろからなら着は拾えても阪神外2400mほどL1落ち込まないので勝つのは不可能です。
前走で見せた限り、ポテンシャルは底を見せておらず、ワンアンドオンりーがトップスピードに乗るような競馬ではなく、早めにこちらが仕掛けて主導権を握り、ワンアンドオンリーが早仕掛けをせざるを得ない展開なら、ワンアンドオンリーを封じることも可能です。
ワンアンドオンリーの前走が八分のデキだった事もありますが、それでも十分戦える可能性は見せている1頭です。


ハギノハイブリッド
この馬の武器はトップスピード自体はそうでもなくてもそこから減速しない持続力です。
弱点はトップスピードに上手く乗せられないギアチェンジ面の鈍さで、ギアチェンジ面の弱点を補える下り坂を要する京都コースはこの馬にとっては最高の舞台と言えます。
未勝利時は直線で外に逃げる癖があったために、4,9着に敗れていますが、トモがパンとしてからは福寿草特別2着、京都新聞杯1着と好走しています。
福寿草特別ではメンバー最速の上りで2着、京都新聞杯では神戸新聞杯でワンアンドオンリー相手にアタマ差まで詰め寄ったサウンズオブアースを相手に1馬身1/4の差をつけています。

ゆったりとエンジンをかけてやりたいタイプですが、福永騎手にはそういった発想が見られず。ジャスタウェイでもジェンティルドンナでも同じ競馬をして持ち味を殺しています。

福永騎手がネックですが、今回の菊花賞でもその点が焦点にとなるだけに、一番最初に仕掛けていくぐらいの気持ちは欲しいところです。
この馬はかなりのポテンシャルを持っており、11秒台半ば〜後半を連続させる競馬になればワンアンドオンリーを上回っても不思議ありません。

サウンズオブアースを物差しにしても面白い馬で、鞍上のさじ加減ひとつで惨敗か上位争いの1頭となります。
京都外回りなら阪神外のように直線の坂がなく勢いで坂を上るという必要もないため、前回の競馬に徹するなら京都の方がいいのは間違いありません。
福永騎手が自分から仕掛けていく可能性はかなり低いため、ワンアンドオンリーやサウンズオブアースの仕掛けでペースが上がった時にインにいて前にスペースがあればチャンスはあります。
自分のスタイルをどの競馬場、どの馬でも貫く福永騎手だからこそ、逆に今回は展開次第で狙い目とも言えます。
京都外ならこの競馬で嵌る可能性は十分にあるため、今回は条件はいいはずです。


サトノアラジン
今夏の上り馬で、神戸新聞杯では2強対決の2番人気(3番人気が10.6倍で同馬は2番人気で3.4倍)に推されるも結果は3着馬から3馬身半離されての4着。

菊花賞でも神戸新聞杯と同じ競馬をすると恐らく着順は悪くなってしまいます。
なぜなら、この馬の良さはギアチェンジの高さとトップスピードの質にあり、坂の下りからのペースアップで差し馬と同じような仕掛けになってしまえば直線半ばでは失速するのが目に見えているからです。

ここは出来れば3列目につけてポケットに入り込むぐらいの競馬が理想で、コーナーでは内にこだわり、ロスを極力なくすことで持ち味である一瞬の脚を直線入りで内に切り込む形で引き出したいところです。
小倉でバッドボーイを完封したパフォーマンスは1000万クラス組の中では抜けたパフォーマンスです。
神戸新聞杯上位組とは適性面の問題で戦えるだけの武器は確実に持っているはずですが、京都の3000mが合うとは思えません。
それでも内をロスなく立ち回って、ポジション差をしっかりと作って仕掛けを遅らせる競馬に徹することができればワンチャンスあります。
折り合い難、ゲート、二の脚がそこまでいいわけではないので一周目の坂の下りでしっかりとブレーキを掛けられるかどうかがポイントとなります。