まとめ

過去ログ131 2014/10/29 16:33

★日曜日 共通
東京11レース

エピファネイア
この馬もフェノーメノやイスラボニータと同じように総合力は高いタイプの印象がありましたが、ハイレベルのメンツで比較すればトップスピードの質は見劣ります。
大阪杯ではキズナに直線入りで見劣っていたことからも、一線級相手ではこの馬のトップスピードは武器とはなりません。
この馬の良さははトップスピードに乗ってからの持続力と菊花賞で見せたポテンシャルの高さとなります。折り合い難や皐月賞の印象で中距離馬の印象がありますが、恐らく今となっては折り合えるという前提なら距離はもっとあった方が良さそうです。
今回は東京2000mの舞台でトップスピードの質が高い馬や、ギアチェンジが高い馬、更にポテンシャル面での強敵も多くなります。
これらの強敵相手にこれといった武器がないのは割引材料です。
ただ、皐月賞は結果的に低レベルメンバーでしたが、走破時計は当日の馬場を考慮に入れても優秀でした。
単調な競馬ならチャンスはありますが、単調な流れではジェンティルドンナに分があり、スローからのギアチェンジ戦ではイスラボニータやフェノーメノに分があります。

前走のクイーンエリザベス2世Cは香港のシャティン2000m戦で、25.94-24.73-24.31-22.81-23.27というラップで、2列目外から勝ちに行くように並びかけて直線を向きましたが、そこから仕掛けて伸びを欠いてコンマ7秒差の4着。
ここでも1000通過は62〜3秒のスローで、馬場自体時計は出にくかったこともありますが、ラップで見れば後半4Fは平均で11秒台に入っており、スローロングスパート戦の形でトップスピードもある程度問われていたように思えます。
L3−L4が速いラップを刻んでいるため、ここで外に出して勝ちに行った分甘くなったとも言えます。ここから見ても2000m戦ではパフォーマンスは落ちているように思えます。

★日曜日 共通
東京11レース

フェノーメノ
この馬の強さは総合力の高さにあり、府中の2000mという距離も問題なく、展開一つで勝ち負けできる1頭です。
単調なスピード戦になってしまった場合はこの馬の良さであるギアチェンジやトップスピードの質は削がれてしまいますが、トップスピードがそれほど要さないポテンシャル勝負では底を見せておらず、完全な一貫ペースでこの距離やれる可能性も残されています。
ダービーはハナ差で負けましたが、かなり高いパフォーマンスを見せました。坂で少しヨレていただけに、あれが無ければこの馬がダービー馬となっていたのま間違いありません。
トップスッピードの持続力がそれほど高くない点がジャパンカップで証明されており、スローからの早め仕掛けというのが最も嫌な展開となりますが、それ以外ならどんな展開でもこなせます。
ギアチェンジが大きな武器の一つであるこの馬なら枠は内が理想です。
内からある程度のペースを好位〜中団前ぐらいで進めて直線で他馬を待ちながらスッと加速してトップスピードの質を引き出したいところです。
エイシンフラッシュクラスのギアチェンジ馬となるとイスラボニータがその可能性を秘めていますが、ジェンティルドンナやデニムアンドルビーといったトップスピードの持続力タイプが脚を出し切れない競馬になれば一気に優位に立てます。
同タイプのイスラボニータとどちらが上か、焦点はそこになりますが、2頭が揃って馬券になるか、どちらとも沈むかといった見解となります。

エイシンフラッシュに敗れた天皇賞秋はややスローからの動き出しの勝負となり、ギアチェンジで最内から瞬時にトップスピードに乗せられる特化した能力をもつエイシンフラッシュに出し抜かれての2着。
ジャパンカップではスロー団子からのトップスピードの持続戦でオルフェーブルが捲ったせいで全馬脚を出し切れる競馬になり、総合力を活かせずにトップスピードの持続戦になってしまい完敗の6着。
ダービーでは2400m戦でペースを緩めず厳しい流れに持ち込んだことでスピードの高さで追走し押し切ったディープブリランテに届かず2着。
昨年の宝塚記念ではタフな馬場でハイペース気味の消耗戦となり、究極のポテンシャル勝負となった中ではポテンシャルの鬼と言えるゴールドシップ相手に成す術なく敗れています。
これらの敗戦から、フェノーメノの弱点は極端なペースになった場合の特化型のタイプに負けてしまう事です。
これはイスラボニータにも同様の事が言えます。