まとめ

過去ログ138 2014/11/5 10:34

★日曜日 共通(1鞍+ウイナーズネット)
京都11レース

みやこS

クリノスターオー
前走のシリウスSは阪神2000mとしてはそこまで厳しい流れにならならず63.2-60.6とかなりスローだった上に、12.7 - 12.1 - 11.6 - 11.7 - 12.5と仕掛け自体も遅くL4でようやく加速しL3から11秒台を2F要求されるトップスピード勝負になりました。
ハナを主張するサトノプリンシパルを行かせて少し離れた2番手という理想の展開となりましたが、4コーナー手前で直後にいたナムラビクターに並ばれてから行きっぷりが悪くなり、直線入り口で脚色が鈍って後退して万事休すといった印象でしたが1ハロン標手前から盛り返すと前2頭の間に割って入ってゴール前は遊びながら抜け出す強い勝利。

この馬は4走前のアンタレスSでも12.7 - 12.5 - 12.1 - 11.9 - 13.0と加速していく流れで置かれていましたが、この時はいつもより控えたため、ハミを取らなかったたためで参考外の敗戦です。

テンがそこまで安定して早いというタイプでもないため、枠は重要です。
大外枠ではレース序盤からかなり出して行く必要があるので、その点も含めてオーバーペースにならない程度にポジションをとっていけるかどうかが焦点となります。
京都コースは勝負どころの3角に下り坂があり、加速していく流れの平安Sでは置かれず手応え良く進めているため、心配はありません。
極端なペースにならなければまず好勝負できる1頭で、今回はかなり骨っぽい相手が揃ったので勝ち切れるかが焦点ですが、エルムSやシリウスSの内容からしっかり競馬ができれば勝ち負け可能の1頭です。


ニホンピロアワーズ
12年にJCDを勝った時は1:48.8というかなり速い走破時計で勝ちましたが、47.5-49.0とハイペースでした。
エスポワールシチーが厳しい逃げを打って12.3 - 12.6 - 12.6 - 11.6 - 12.2というラップを刻み、そこで離れた3列目外からエスポワールシチーが緩めたコーナーでじわっと押し上げて直線で一気に3馬身半千切った形。
この馬の総合力の高さはL2で一気に抜け出したところで評価していましたが、この馬の本来の良さはハイペースでもここまで一気に引き上げられるという道中のスピードの高さにあるように思います。
5走前の東海Sでの完勝も、ハイペースでも外々終始追走で脚を使いながらも要所での一脚の良さを見せてくおり、それがこの馬の強みと言えます。
近走はスローに合わせながの後半勝負に持ち込まれてしまって良さが出ていません。
特にホッコータルマエとは真逆のタイプで、この馬は前半飛ばしても一脚使えるのが武器で、逆にホッコータルマエは前半無理をしなければ後半確実に質の高いトップスピードを長く使ってくる持続力を持っており、要所での動き出しが良いタイプです。
低レベルな相手ならスローからの動き出し、ギアチェンジ力を持っているので完勝できても、ある程度のレベルまで来るとペースは速い方が良いと思います。

この馬は道中のスピードが要求された方が良いのは確かで、その点ではみやこSで今回のメンバー構成ならペースは上がる可能性が高く展開面で不安はありません。
全盛期に比べるとパフォーマンスは落としています。
強かった東海Sは相手関係にも多少恵まれたがり、JCDの圧倒的な勝ち方と比べれば物足りません。
58kgもプラスとは言えませんが、押えておきたい1頭です。


インカンテーション
昨年のみやこSではブライトラインからハナ差の2着。
ペースは47.3-49.5とハイペースの流れで、好位にポジションを取りましたがブライトラインが早めに仕掛ける形で12.4 - 12.7 - 12.2 - 12.3 - 12.3とラップ的にも落としていませんでした。
直線では2列目からジリジリと最後まで伸びてかなりきわどいところまで追いつめたものの、先に抜け出していた前のブライトラインに届きませんでした。
それでも同じ位置で競馬をしていたローマンレジェンドは捻じ伏せており、ここで見せたパフォーマンスはかなり高く評価できます。
結果的にポジションと仕掛けのタイミングが甘くなってしまい脚を余す形でもったいない1戦となりました。

2走前のBSN賞では46.3-52.1と超ハイペース。で12.2 - 13.2 - 13.4 - 12.5 - 13.0というラップからもわかるように大逃げした馬が沈んだとはいえインカンテーションの3F前後半で見てもかなり速い流れでした。
離れた2列目で競馬しながら3〜4コーナーで苦しくなった前2頭を外から馬なりで交して行き、追い出しを我慢しながら直線入りで一気に前に出て勝負を決めました。
ランウェイワルツには詰めらましたが、1馬身半差を付けており、3着以下は5馬身の差をつけている事から内容的に見ても完勝だったと言えます。
前走のラジオ日本杯も同じく新潟1800m戦で50.7-48.1と2走前とは打って変わってスローの展開。12.4 - 12.2 - 12.3 - 11.7 - 11.9というラップで2F勝負。
ここでも2列目から直線を向くも、スローということもありトップスピードタイプのスターバリオンが好位につけて直線から伸びてきて、最後まで危うかったものの抜かせずクビ差の勝利。
京都の舞台では序盤に2列目を確保して、ペースを引き上げる事が出来ればここでも上位可能です。