まとめ

過去ログ154 2014/11/19 8:34

★日曜日 共通
京都11レース


トーセンラー
中距離では少なくとも速い流れで強い競馬ができるほどスピードは高くない1頭。
この馬は今もマイルは合わないと思いますが、淀でペースが上がり切らなければ何とかトップスピードの質で対応できる、という印象です。
今年の安田は馬場が悪すぎたため、道悪が空ッ下手の同馬にとっては参考外です。
中距離での感じだと序盤に無理して脚を使わされるとこの距離では恐らく苦しくなります。
そのうい意味で展開次第の1頭となります。
昨年のようにスローでラップの緩急も小さく仕掛けが早いという競馬なら持ち味を引き出せますが、単調な時計勝負になった時は不安の方が大きくなります。
この馬のリズムを崩さずに末脚を引き出す競馬で、前が単調な競馬にしなければ昨年の再現は可能です。
前走は位置取りの差と、4コーナー過ぎで4番手グループが動かなかったため、身動きがとれませんでしたが、前哨戦という事であれは仕方ない結果で、レースの内容自体はは悪くありませんでした。
トップスピードを引き出せれば質、持続力ともにここでは最上位の馬で、坂の下りでエンジンを掛けられるこの舞台もギアチェンジが弱点のこの馬には最適です。
後は、トップスピードに入れられるだけのペースになれば昨年のようにマイル史上最速の上がり3F(上がり4ハロンもマイル史上最速)の脚でまとめて差し切れます。
今の超高速馬場でペースが上がり切らない傾向が強い淀の舞台なら好勝負可能です。

クラレント
この馬にとっては京都マイル戦は厳しい舞台となります。
ただ、先週の馬場状態から例年よりも若干時計が速い点、超高速状態とまでは言わないまでもそれに準ずるレベルにはあるため、京都の外回りマイル戦でも11秒前後のラップを刻むペースに持ち込むのは昨年よりは楽になりそうです。
京都でもデイリー杯がそうでしたが、下り坂の段階ではまだ我慢し、下り終えてからの加速に持ち込むことができればチャンスは残されています。
前後半が速い競馬の方が強いパフォーマンスを見せており、中盤緩められずに平均的なペースを刻んでしまえば淀では優位性は皆無となります。
その点でもはっきりと主導権を握り、中盤で全体のペースを引き落とせるかどうかがカギとなります。
今回はミッキーアイルというはっきりとした逃げ馬がいるため、仮に競ってハナを奪う馬がいたとしてもミッキーは番手外までが限界で、それを目標に進めて実質的にペースを握ることができれば面白くなります。
特に強敵となりそうなトーセンラー、グランプリボスともに上手くエンジンをかけてやらないといけないタイプで、この2頭の良さを殺すのとクラレントの良さを生かすのは表裏一体になるため、クラレントの良さを引き出す競馬を作れれば上記の2頭には厳しい展開となります。
京都外1600m戦だとクラレントの競馬に持ち込むのは決して楽ではありませんが、先週のエリザベス女王杯のヌーヴォレコルトのような競馬ができるようならチャンスはあります。
L4からペースをじわっとあげる競馬ではなく、逃げる前の2頭を追いかけ過ぎずにスペースを保っての2列目ポケット、2列目以降の仕掛けを遅らせる競馬に徹すればといったところです。
つまり、限定的な状況にならないと苦しい1頭ですが、その状況を作り出せれたとしても右回りで割引が必要なタイプだけに全てが上手く嵌っても掲示板までといった印象です。


ミッキーアイル
過去10年で逃げ馬は09年のマイネファルケが2着となっただけで、苦戦傾向です。
そのマイネルファルケは14番人気で道中も絡まれること無く単騎で気分良く走れ、しかも直前の雨により差し馬の切れが削がれた事もにも恵まれました。
3着馬とはクビ差、4着馬とはクビ・ハナ差だっただけに、良馬場なら3着のサプレザ以下にも交わされていた内容です。
人気を背負う逃げ馬だけに、かなり厳しい立場となりますが、番手からでも競馬が出来るため、道中の位置取りが焦点となります。
道中2〜3番手の馬は過去10年で2,1,1,2着と4回馬券になっており、人気は4,1、、1,11人気と上位人気の先行馬は馬券になっています。
この馬は厳しい単調なペースを刻むよりは、コントロールして逃げながらにしてトップスピードの質の高さを引き出す競馬がベストです。
NHKマイルCのパフォーマンス低下をどう評価するかなのだが、この馬は例に漏れずディープ産駒でもあり、要所で下り坂のない舞台で加速に脚を使ったことが良くなかった可能性と、NHKマイルでは直線でモタれていましたが、前走のスワンSでは直線でしっかりと左手前に替えてもラチ沿いを真っ直ぐ走れていたため左回りよりも右回りで強さを発揮できる残可能性があります。
勝ったもののパフォーマンスを落としたNHKマイル、道悪馬場でのオーバーペースで大敗した安田記念以外は全て右ま回りコースでのもので、右回りでは全て高いパフォーマンスを見せています。
4走前のアーリントンCでも平均ペースとはいえ中弛み、4コーナー出口の坂で加速してトップスピードに乗せている感じでもあるため、NHKマイルと安田記念ではトップスピードに乗せるところで上り坂がある府中で特に良さが削がれた可能性はあります。
その点で、京都での要所の鋭さは下り坂を上手く活かせている感じもあり、そう考えれば京都マイル戦はいい条件だと思います。
もともと時計勝負自体2歳未勝利戦でかなり破格の時計を出しているように対応できる目途は立てており、府中が苦手という可能性は残しておく必要があり、今回圧勝したとしても府中コースでは人気になっても評価を下げなければならない1頭です。

条件が揃えば3歳のマイル路線でのパフォーマンスはNHKマイルCを除けば時計ラップともに超級。
京都の外回りで極端なスローにならない程度にしっかりとひっぱり、要所の良さを引き出す展開なら逃げたとしても過去の傾向を問題としない強さを見せられそうです。