まとめ

過去ログ157 2014/11/20 9:56

★月曜日 ウイナーズネット
東京11レース

スワーヴジョージ
前走は東京1800mで2着に好走し、東京への適性を示した1頭。
その前走のアイビーSは馬場が適度に荒れて差し有利馬場状態。
少頭数の2歳オープンという事もあり、スローの単騎逃げの展開となりました。
縦に長い隊列となりましたが、途中で楽に息が入り、逃げ馬が速い上がりで粘る形となりましたが坂上で逃げたレッドルモンドの脚色が一杯となり、2番手のコスモナインボールがジワジワと伸びて凌ぎ切った勝利。
後ろの人気勢がお互いにマークしすぎて脚を余した格好となり、勝ち馬は恵まれての勝利といったレースでした。
見た目的にラストの強襲は目立ちましたが、前がかなりラップを落とす競馬になっているため、これを差せなかったのは不満が残ります。
二の脚が遅く、要所でのエンジンの掛かりが遅い点、ラストハロンが落ち込む中でのトップスピードの持続力に関しても明確な武器とは言えません。
現時点では完成度が低く、ここでは厳しい1戦となりそうです。

★月曜日 共通
東京11レース

アヴニールマルシェ
前走の新潟2歳Sはペースは47.1-46.3と平均的で、ラップも11.9 - 12.0 - 11.3 - 11.0 - 12.0と12.0が最も遅くコーナーで少しだけ緩んだという程度です。
出負け気味にスタートすると、後方から進めざるを得ない展開となり、3〜4コーナーでも前を向けずに外に持ち出し、ほぼ最後方列で直線に入ると直線序盤からかなり追い出されていましたが反応が鈍く、L2で徐々に伸びてきて好位列まで押し上げるとL1で猛追してミュゼスルタンをL1で呑み込もうかという脚を見せたものの結果はハナ差の2着。
高いトップスピードの持続力がこの馬最大の武器となりますが、要所での反応がイマイチだった点と、ポジショニングが悪かった点は気になります。
前走で一番評価でいる点は、あのペースを追走しても脚を引き出す余力を見せたというところで、最低限度の追走スピードは持っていると言えます。
今回は東京1800m戦となり、コース適性に不安があります。
前走で時計勝負への対応力は見せましたが、要所の反応が速かったわけではありません。
この馬はトップスピードの持続力で良さを見せてきましたが、ここ数年は要所の良さを問われるケースが多い印象があり、その辺りで勝ち切れるかどうかとなると仕掛けが遅れた時にリスクは生じます。
新潟の外回りで脚を出し切っての強襲でもりし、より要所の反応がダイレクトに結果に直結しやすくなる東京となると、道中のスピード面よりもギアチェンジ面の方で不安があります。
ただ、前走でマイルの一定のペースに後方からの競馬とはいえ脚を引き出せてレコード時計をたたき出せているため、東京1800mならペースが上がること自体は心配ありません。
スローからの早仕掛けが理想で、ペースがある程度上がってL1でそれなりに落ちれば問題はありません。
一番嫌な展開はややスロー程度で縦長となり、全体の仕掛けが遅れるケースとなります。


マイネルシュバリエ
前走の札幌2歳Sは48.8-48.8と綺麗な平均ペースで、ラップを見ても12.4 - 12.2 - 12.1 - 12.2 - 12.3とほとんど淀みのないスピードとポテンシャルの競馬となりました。
この馬のスタートは五分でしたが二の脚が良く、2列目の外にまで取り付いて平均ペースに真っ向から向かっていく展開となりました。

3コーナーでは手が動いて鞭も飛んでおり、かなりついていくのに苦労している感じで前2頭に少し出し抜かれて3番手で直線に入ると、そこからしっかり伸びてレッツゴードンキの差し脚を封じ込めての2着は評価できます。
ラップがほとんど変化がない中で置かれたのはコーナー枠の影響だと考えられます。
ロスがあり、バテていないものの加速することはできなかったため置いて行かれた印象です。
この2着はポテンシャル的に非常に高いパフォーマンスだと言えます。


クラージュシチー
未勝利勝ちで10馬身差の大圧勝を見せた同馬。
新馬戦ではドスローからのトップスピード勝負でネオルミエールを差せませんでしたが強烈な脚を見せていており、上り3F32.2秒は今夏ナンバー1の時計となりました。
2戦目の未勝利勝ちも面白い競馬で、阪神2000mで61.0-60.1とスロー気味の平均ペース。
ただ、これは単騎逃げ馬が刻んでいたため、実質的にはややスローの展開となりました。
ラップは12.3 - 12.1 - 12.1 - 11.7 - 11.9で極端な緩急のないポテンシャル勝負になっており、L1を落としていませんでした。
二の脚をつけてしっかりと中団につけると、3コーナーで外から一気に仕掛けるて中団から2列目の外に押し上げると、そのまま4コーナーでは単独の2番手に押し上げて直線を向くと、バテた逃げ馬をあっさり交わしてそのまま後続を10馬身突き放す圧勝となりました。
これは非常に高いパフォーマンスで、時計はかなりでやすい馬場だったことは間違いありませんが、3コーナーからの仕掛けを見ても早仕掛けは間違いありません。
阪神2000mで今の時期にこの時計を出してきたというのは驚異的で、5Fぐらいの勝負に持ち込んだ中でL1をほとんど落とさなかった点はかなり強烈なパフォーマンスと言えます。
外枠から前を向ければ一定以上のパフォーマンスは期待できる1頭となりますが、ギアチェンジ面は並みなため、内枠で包まれると厳しくなります。