まとめ

過去ログ166 2014/11/27 10:41

★日曜日 共通
スピルバーグ

天皇賞・秋ではジェンティルドンナとイスラボニータの叩き合いを大外から鮮やかに差し切り、府中で異様な巧者ぶりの見せていてる1頭。今回はダービー以来の2400m戦となり、ダービーでは力を出し切れきれずの惨敗だっただけに今回はいい意味でも悪い意味でも未知数な1頭。

ダービーは確かに不甲斐ない負け方でしたが、2400m戦としてはかなり流れた競馬になってしまい、追走に脚を使わされて持ち味のトップスピードを引き出せませんでした。
日高特別では2000m戦でも追走に脚を使って良さが全く出ておらず、これまでの東京1800〜2000mとコーナーが少ないレースでトップスピード勝負で良さが出ていることからも東京巧者という点は疑いようがありません。
2400m戦に伸びてもスローペースのトップスピード持続戦なら怖い存在といえます。
ただ、この馬としてはマイナスにならなくても、天皇賞秋組で距離延長がプラスに働いてくる馬も多くなってくる点が相対的にはマイナス材料となります。
まず、ジェンティルドンナは明らかに2400mがベストの馬で、ヒットザターゲットも距離延長はプラスとなります。
また、凱旋門賞帰還組と今年のダービー馬と皐月賞馬。
前走は高く評価したい一戦ですが、東京2400m戦でもスローペースならまだチャンスはあるとはいえ、このレースは追い込みで優勝した馬は過去10年間で1頭も見当たらず、2,3着までとなっているだけに脚が届かない可能性の方が高いように思えます。


フェノーメノ
この馬がこれまで見せてきたパフォーマンス通りなら、ダービーで厳しいペースを追走して最後まで伸びるだけのポテンシャルは持ってると判断できます。
前半はポジションを取って、要所で動く器用さがあり、高いトップスピードも兼ね備えています。
これといった強烈な武器はありませんが、大きな弱点もない総合力タイプ。
この馬のベストパフォーマンスは天皇賞・春の2勝で、2000mよりは2400m戦の方が良いように思えます。
ただ、この馬の場合はペースが速くてもポジションを取れるスピードも持っている馬で、一昨年のジャパンカップのように超高速馬場でコーナーでオルフェーヴルが動くような早めの仕掛けになってしまうと、ルーラーシップクラスのトップスピード持続馬に完敗しているため、仕掛けをある程度待てる展開の方が良さそうです。
イスラボニータもですが、このような総合力タイプは、特化戦になると特化型の馬に対しては歯が立たないため、極端な競馬にならずに総合力を生かせる展開が理想です。
特にダービーでのパフォーマンスから考えても、ペースがある程度上がってくれた方がこの馬としては競馬がしやすい印象で、極端なスローになって仕掛けが早くなると苦戦必至で、トップスピードの質も最上位とは言えず3歳2強に比べると見劣る可能性があります。
前走は久々で、ゲート内でもあれだけうるささを見せたのは初めての事だっただけに、イレ込んでしまい道中も進んでいかずに直線では追われて内にモタれて力を全く発揮できませんでした。