まとめ

過去ログ174 2014/12/4 10:12

★土曜日 ブラスト
中山11レース

ステイヤーズS

クリールカイザー
最重要ステップのアルゼンチン共和国杯最上位(2着)の同馬。
過去10年で4ーナー5番手以内の馬からしか勝ち馬がでておらず、先行タイプの同馬は好走の要因を兼ね揃えています。
2走前のオールカマーでは新潟内2200m戦で60.5-59.5とややスローで12.4 - 12.1 - 12.0 - 11.4 - 11.6というラップの2F戦。
このレースは中距離でそこそこのペースということもあり、中団からの競馬で3〜4コーナーで馬群の真ん中を通して直線に入ると、勝ち馬の直後から外に誘導して伸びてくるもラスト200mはそこまで伸び切れず3着。
馬群の中で前を向けない中でも器用に立ち回れ、ギアチェンジ面での評価やトップスピード面でも通用したというのは大きな材料と言えます。
前走のアルゼンチン共和国杯では大逃げ馬を見ながら2番手で進める競馬で、12.4 - 12.6 - 13.1 - 11.4 - 11.3 - 12.0というラップでこのコースにしてはトップスピード勝負となりました。
番手から4コーナーで先頭に立つ競馬に持ち込み、直線序盤で一気に出し抜くもラスト200mで甘くなってしまいフェイムゲームに差されての2着。
要所の良さを生かせるようになった点と、それを前からの競馬で引き出せるようになったことが近走の安定感の要因です。
ロングスパートの消耗戦では分が悪いため、出来るだけ仕掛けを遅らせたい1頭となります。

★日曜日 共通
ホッコータルマエ
今回の中京1800m戦は不安材料が多い1頭。
このクラスになってくると前が有利なコースという事もあり、ペースが上がる可能性が高くなります。
特に今回は人気の一頭コパノリッキーが逃げる可能性が高く、クリノスターオーやローマンレジェンド、ワンダーアキュート、インカンテーションらの出方次第では前がやりあう可能性もあります。
そうなるとハイペースになる可能性が高くなり、スピードが並で持ち味のペースの緩急への対応、トップスピードの質、そこからの持続力といった後半の総合力を引き出したいこの馬にとっては厳しい流れとなります。

2000mならどこかで緩むために安定してきましたが、このクラスの1800m戦となると緩む可能性は少なく、コパノリッキーが緩める可能性もありますがれを2列目が許すようには思えません。
1800m戦で厳しい流れになると強気になれません。
前走の盛岡でもそうでしたが、要所が下り坂になるコースで、この馬の持ち味である後半のトップスピードまで持って行くギアチェンジ面の優位性も解消されてしまいます。
状態面も不安ですが、中京1800m適性に関しても不安要素と言えます。


インカンテーション
3連勝で勢いに乗り、現時点で単調な競馬なら勝ち負け出来る力は示している1頭で、1800mのスピード戦なら好勝負可能です。
4走前のエルムSではかなり外を終始走らされたロスが大きく、前走では無理をせずに中団で進めるという選択肢を作れたのも好材料です。
中京1800m戦でこのクラスになってくると基本的には前有利で、意識も前に働いてスピードが要求される可能性は高くなります。
その点では展開が向く可能性が高いように思えます。
秋の高速京都みやこSのパフォーマンスからも、この馬は軽い馬場の方が良さそうな感じがあります。
シニスターミニスターの仔で、脚抜きの良い馬場の方が本来は向いているはずで、その点で直前の中京のダートがどこまで時計が掛かるかも注意したいところです。
1800mのスピード戦なら最上位の一頭と言えます。


ローマンレジェンド
今回の中京1800m戦は展開次第では最高の条件に成り得る1頭。
この馬ベストパフォーマンスはジュライSで47.7-49.8の流れでスピードタイプのトウショウフリークが作り出したハイペースの流れ。
11.9 - 12.1 - 12.3 - 12.3 - 13.1とL1大きく落とす単調な消耗戦となり、これを離れた2列目で進めながら3〜4コーナーで動いて直線でぶっちぎる圧巻の競馬でした。
エルムSではこれまでなかったポジショニング面での積極性が見られ、前走で示した高いスピード、そして完全な消耗戦でぶっちぎるポテンシャルの高さを示しました。
この馬はポテンシャルを担保にペースを引き上げて他馬の脚を使わせてねじ伏せる競馬が合っており、その点で中京1800mなら前を突いて3コーナーの下りでしっかりとブレーキをかけずに外からプレッシャーをかけられれば持ち味を最大限に生かせます。
その点で、この馬はコパノリッキーを潰せるタイプの馬で、そこからの消耗戦への適性は折り紙つきです。ペースが上がり切るような1800m戦ではこの馬が最も高いパフォーマンスを見せられそうです。
L1が落ち込むような展開ならこの馬の競馬となります。