まとめ

過去ログ220 2015/1/21 11:33

★日曜日 研究
中山11レース

フェイムゲーム
前走のアルゼンチン共和国杯では圧倒的な競馬での勝利。
このレースでは前半が速い流れで12秒台を刻まないペースとなり、スタートで二の脚がつかずに後方からの競馬となりました。
デスペラードの大逃げがあって、12.4 - 12.6 - 13.1 - 11.4 - 11.3 - 12.0と中盤以降で落ち着く流で、2番手以降は平均ペースとなり、仕掛けが遅れる展開となりました。
この流れで内目をソツなく立ち回り、3〜4コーナー手前からジワッと進出。
直線では馬群を捌いて徐々に外目に持ち出してL2で2列目に並びかけ、L1で抜け出していたクリールカイザーを捕えて他馬も寄せ付けずの完勝。
このレースは後半で速いラップを刻みつつそれを維持する形で圧倒しており、特にトップスピードの持続力の高さを見せつける形となりました。

天皇賞春では6着に敗れましたが、中弛みから12.9 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 11.1 - 11.7と仕掛けそのものが遅くL2が最速の11.1とかなりのトップスピード戦となっていました。
この流れで後方から3コーナーで外目に張り出される形で仕掛けが遅れて直線。
直線入りの段階では勢いをつけたゴールドシップに差されてしまい、L1でそこからゴールドシップを差し返してコンマ4秒差の6着。
これは面白い内容で、12.0-11.1の流れでギアチェンジが要求される競馬で前が壁と厳しい競馬でしたが、それでもそこからL1でゴールドシップを差したというのは評価できます。
長距離でロングスパート戦なら一線級相手でもと思える力は持っています。
ステイヤータイプなため、序盤のペースが上がって平均的な競馬に持ち込まれたら厳しくなりますが、スローロングスパート戦のポテンシャル勝負になればチャンスはある1頭です。

★日曜日 1鞍
中山11レース

アメリカJCC(GII)

ゴールドシップ
この馬はポテンシャルタイプで、トップスピードを要求される競馬では良さが出ません。
過去2年の宝塚記念のは、どちらもスタート後の長い直線で外枠から押して押して先行策、そこから一昨年はハイペースで12秒前後を連続させるポテンシャル勝負、昨年はスローのロングスパート戦で11秒後半を連続させる競馬でどちらも最後までバテない武器を生かして消耗戦で他馬がバテたところで圧勝。
これがゴールドシップの持ち味で時計が掛る馬場の方が良く、高速馬場で余力を残してのトップスピード勝負では分が悪いのはジャパンカップでも、天皇賞春でも速い地点で押し上げきていませんでした。

前走の有馬記念の敗因は仕掛けが遅すぎた点です。
想定外の超スローから、13.0 - 12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9とこの超スローの流れで3F勝負という競馬では向正面で動いていかなければ勝負になりません。
3コーナーで押し上げていましたが、この仕掛けではL2の4コーナー出口でどうしても速さ負けしてしまいます。

前走の有馬記念は仕掛けミスで3着に敗れましたが、岩田騎手とのコンビ自体はゴールドシップとの相性という面で考えると抜群に良いよに思えます。
昨年の阪神大賞典では、離れた番手のポジションから12.8 - 12.4 - 12.7 - 12.6 - 11.8 - 11.3 - 11.9のラップを外からの押上げを待って4コーナーで仕掛けた時の反応がこれまでのゴールドシップではありえない反応でした。
得意のタフな阪神内回り、距離もリズムよく走れたことも全てが良い方向でかみ合ったレースでしたが、それにしてもこんな器用な競馬をするゴールドシップは初めて見で、前走の有馬記念でもあれだけ出負け癖が解消できなかったゴールドシップで好スタートを決めた点は好材料です。

中山(1)(1)(3)(3)着はすべてGTでの成績だけに、ここも注目の1頭となります。