まとめ

過去ログ235 2015/2/3 12:59

★日曜日 共通
京都11レース

きさらぎ賞

ルージュバック
近年のきさらぎ賞は中弛みから後方外差しが決まりやすいレースになっているのが特徴で、トップスピードの質が問われると同時に、中盤の緩みでスピード不足を解消しやすいディープ産駒にとってベストの舞台と言えます。
この馬はマンハッタンカフェ産駒ですが、この舞台でスピード不足が解消されやすいというのは大きな魅力です。
今回は小頭数で単騎で逃げる馬がいたとしてもレース全体のペースが上がりきる可能性は低く、逃げ馬を無視しても後方からのトップスピード勝負ならまず同じ位置にいる馬には負けません。
問題は単騎逃げ馬がいる場合に、前を捕えきれるかどうかという点です。
この馬はトップスピードを要求されないスピード戦になった時に不安があるのは事実で、百日草特別の内容的に見ても距離はもう少しあって良さそうです。
この条件で今回のメンバー構成なら大きな不安はありませんが、トップスピードの質は高いもののギアチェンジ能力がそこまで高いわけではないため、ジョッキーがしっかりとエンジンをかけられる競馬をすることができるかどうかが焦点となります。
小細工せずにエンジンをかけ切る競馬ができれば問題はありません。


ポルトドートウィユ
この馬は直線ラスト1ハロンに魅力がある馬で、マイル戦の平均ペースでは追走面も含めて苦労していましたが、これまで3走のようなラスト1ハロンののトップスピード持続力、ポテンシャルも見せられなかった感じはあります。
距離延長でパフォーマンスを上げてきた印象があり、ポテンシャル勝負も対応できますが前走を見る限りトップスピードに乗せてからの良さが目立つように思えます。
この馬はトップスピード勝負タイプで、その中でも質よりは持続力で勝負したいタイプです。
ルージュバックの切れ味に対して、切れ味勝負では分が悪いように思えますが、ルージュバックより前か、先に仕掛けて脚を出し切って粘りこむ形ができれば面白い1頭です。
きさらぎ賞の場合、前後半で見ると平均ペースになったとしても、近年は中弛みの傾向が強いレースになっているだけに、その点でもゲートが拙く、スピードそのものも武器にはならないこの馬としては中盤で無理なく押し上げやすいコースだと言えます。

ただ、2着で賞金を積むのを優先するならルージュの動き出しに合わせて直後を狙う可能性もありますが、いずれにせよ余力のある状態でルージュに合わせる競馬になると勝ち目は無くなります。
先に動いて脚を出し切って直線ではルージュより前で凌ぐというイメージができれば勝機はあります。


レガッタ
新馬戦は1番枠からのスタートでスタートは五分でしたが、しっかりと二の脚で前につけて抑えて2列目を確保できていました。
道中かなり緩い流れでブレーキをかけがら2列目のポケットのままで3コーナーに入ると3コーナーの下りでもまだ抑えられて、直線入りで最内が空いた所を突くとしっかりと反応して先頭。
最後はセーフティリードをしっかりと保っての完勝で、ペースが遅い流れでコントロール出来ており、直線入りで再加速する流れでしっかりと反応するだけのギアチェンジの性能も見せました。

超スロー、超高速馬場ではあったにせよ、L2最速10.6と速いラップ地点でしっかりと伸びを見せられたという点は大きく評価できます。
ペースが上がっての課題は残されていますが、きさらぎ賞においては中弛みになりやすいレースだけに、この小頭数でこのメンバー構成ならペースが上がり切る可能性は低いように思えます。
現時点ではトップスピードの質でルージュバックに対抗できる可能性を秘めた馬と言えますが、後はある程度のペースでそれを引き出してこれるかどうかとなります。