まとめ

過去ログ243 2015/2/11 16:30

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京都11レース

キズナ
天皇賞春はレース中の骨折が判明。
このレースは総合力タイプに有利な流れになっており、ペースそのものは流れていましたが、ここ数年では珍しく12.3 - 11.7 - 12.0 - 11.1 - 11.7と全体の仕掛けが遅くなっていました。
直線の入りが最速地点となっており、L3の4コーナーの段階で12.0とペースも上がり切っておらず、外からの押上げもしやすかったが結果的にある程度ポジションをとってこのギアチェンジに対応できるフェノーメノやウインバリアシオンが優勢だったという印象です。
この流れで後方からしっかりとキズナのリズムを重視しながら徐々に外から押し上げる形で最後方から4コーナー出口では中団に取り付いて直線を向く。序盤の最速地点でキレ負けするのは想定の範囲内でしたが、ラスト200mで落ち込んだところでグンと伸びてくるキズナの良さがここでは感じられず、ホッコーブレーヴに脚色見劣ったという敗戦。
トップスピードの質はそれほど高くない馬なため、最速地点で見劣ったのは仕方ありませんが、持ち味のL1での急追で甘さを感じたところに距離や高速馬場での11.1とトップスピードの質を要求されたことも考えられましたが、結果的に骨折が判明したことでこのL1の甘さの原因がわかりました。

キズナにとってベスト距離がどこにあるのかはまだ分かりませんが、一つ言える事は『明らかにタフな競馬向きである』という事です。
スローでもある程度仕掛けが早い競馬で良さが出ており、実質超スローのロングスパート戦の競馬で完勝した大阪杯、L3最速戦でL1で急追したダービーから見てもその傾向は強いように思えます。
この馬の弱点は前器用さが無い事で、レース序盤のペース自体は流れた方が良く、厳しい流れそのものは得意なはずですがレース序盤に脚を使って甘くなる傾向が2〜3歳時には見せていた点、急激なラップの変動に対応すると甘くなるというディープ産駒らしい傾向も出していた点からもレース序盤は無理をせずに、後半に動き出す意識をしっかりと持って早めにエンジンをかけることで多少ロスがあってもねじ伏せるというポテンシャルを前面に押し出したタイプと言えます。
今回はまともならハープスターが相手になるのは間違いありませんが、『どちらが前にいてどちらが先に動くのか』というのはこのレースのポイントになります。
また、両馬ともある程度のペースで流れてくれた方が良いタイプという点でも共通していて、最悪なのが意識しすぎてペースそのものがスローに落ち込んでしまった中で、仕掛けるタイミングが遅れること。
ここは負けても言い訳ができるレースでもあり、むしろ逆に小細工せずに現状の力関係や状態を把握する場として積極的に3コーナー手前から動いて欲しいところです。