まとめ

過去ログ244 2015/2/12 7:54

★日曜日 共通
京都11レース

ティルナノーグ
ホープフルSは有馬記念と同日で行われたので馬場が重かったということはなく、年末の時期にしてはエクイターフで比較的軽い馬場状態でした。
ペースも61.5-60.4とややスロー程度でしたがしれでも12.5 - 11.8 - 12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.8と中弛みもあったので、それほど厳しい展開ではありませんでした。
その流れで最後方の外から3〜4コーナーでは外に振られるような形になってしまい、直線では平凡な伸びとなり10着。
ひとまず脚を引き出すことを優先したと思えるレース内容でした。
中山での競馬を見る限り、この馬はコーナリングでの加速ができないタイプの馬かもしれません。

ホープフルSの内容的に見ると皐月賞では厳しいのは明白で、ゆったり運びたいタイプなのにコーナーで動けないという形では勝てません。
トップスピードの質に関しては少なくとも京都2歳Sの内容的に見てもこのメンバーなら互角以上のやれそうですが、ギアチェンジに難がある馬なのも確かであり、自力で加速せざるを得ない府中、しかもこれまでの傾向的に見ても少し時計がかかる馬場になっている点はマイナス材料となります。
前走の敗因がコーナリングによるところなら府中に替わるのはプラスですが、それでもベストは京都の高速馬場という印象です。

ミュゼエイリアン
この馬のベストパフォーマンスは2走前の百日草特別で、1,2着馬が後の重賞馬。
60.9-59.9とややスローという程度。もちろん単騎逃げ馬のものではあるので実際はもう少しスローでしたが、それでも極端なスローではありませんでした。
そこから12.6 - 12.6 - 11.9 - 11.0 - 11.8と逃げ馬が下がってきたところで2列目以降が取り付くという流れ。
大外枠から出負けしてしまって最後方からの競馬となり、道中もややスローという程度でしたが2列目以降は大きく緩まず進んだこともあって押し上げるタイミングがないまま3〜4コーナーでも内目を通して仕掛けながら最後方で直線を向く展開。
直線序盤で外から追い出されると最速地点でルージュバックには見劣るもののそれ以外の馬との差は詰めており、L1でベルーフが進路を確保ていましたがそれでもジリジリとは伸びて3着。
このレースはポジション差が響いたレースで、最速地点での鋭い脚を前との差を詰めるところで使ってしまった感じです。
それでもL1までは高い水準の伸びを保ってきました。
後半のトップスピード勝負に関しては一定以上のパフォーマンスを見せたと言えます。
ベルーフは直線までに上手く進路確保ができずにギアチェンジで少し置かれていたという感じではあったのでその点では何とも言えませんが、少なくとも4着以下は完封していました。
比較対象としてポルトドートウィユもルージュバックには最速地点で離されていましたが、この馬も離されたものの、そのレベルには間違いなくあり、百日草特別の中でトップスピードの評価を下せるのはこの馬までです。
ルージュバックのトップスピードがあのレベルなら、決して悲観する内容ではありません。

上記の理由で現時点ではトップスピード勝負の方が良いのは間違いない1頭で、あとはその質においてこのメンバー相手にどこまでやれるかが焦点となります。
最大瞬間の質はさほどでもなく、エンジンがかかってからの持続力で勝負するタイプなので、スローから仕掛けの遅い流れなら勝負になるレベルです。
脚を出し切る競馬になればドゥラメンテの方に分があり、リアルスティールに関して比較すれば、リアルの前走はラップ的には優秀ですがL2の段階で先頭に立っていた自分が刻んだものなので、字面通りです。
この馬の百日草特別もL2は11.0でしたが、ルージュバックやこの馬がこのラップ地点で明確に詰めてきているように、あのペースで10秒台のラップは確実に刻んでいることを考えると、リアルスティールよりは上位に取れます。
リアルはトップスピードの持続力という観点でも底は見せていませんが、ペースを考えればというところ。
ポジションを取れるなら取った方が良いタイプですが、前がある程度飛ばしていく流れについていく必要はありません。
ギアチェンジに関してはルージュバック比較で見ても優位に立てておらず、少なくとも武器にはなりません。
できれば前を向いた状態で進めたいところですが、鞍上がベリー騎手なのでその辺りは内からでも上手く押し上げてくれる可能性はあります。
トップスピードの質、持続力ともにここでは上位の1頭で、後はポジションを取れる範囲でとってトップスピードにしっかりと乗せてどこまで通用するかというところです。
出負けせず、中団でドゥラメンテの前で競馬ができれば仕掛け次第でワンチャンスがあります。