まとめ

過去ログ245 2015/2/12 17:13

★土曜日 共通
東京11レース
クイーンカップ

このレースの仕掛けどころに関しては、L3最速戦になる傾向が多く見られます。
ただ、ここ5年に限ればL2最速戦の方が多くなっています。
レース全体の流れで特に注目したいのはL4の遅さ。
L4はコーナー地点にあたるため、多少ペースは落ちる傾向はありますが、それでもこのレースは顕著に緩んでいる印象で、特に12.5以上を刻んだことが過去5回もあります。
このレースは先行馬が圧倒的に優位な傾向が出ていますが、その原因はコーナーでの緩みで前を向けない差し馬がブレーキを踏まされて直線で出し抜かれるということが多いためです。

この傾向から、基本的には前にいてこの動き出しに対応できる総合力が必要になります。
ただ、今は馬場が重いため、そこそこ時計がかかっていてポテンシャルタイプのL1での食い込みが非常に目立っているということを考えても、この傾向を丸々信用するよりは、基本的にはしっかりと加速していける馬の信頼度が高いように思えます。
その上でトップスピードを長く使える馬が理想です。
傾向的には器用さ重視で、それでもいつもよりもギアチェンジが問われる割合は小さくなります。


ロカ
前走の阪神JFはペースは平均的に流れ、新馬とは違ってスピードが要求される競馬となりました。
12.2 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.3のラップでL3最速戦でしたがトップスピードそのものはそこまで質の高いものは要求されず、L1でかなり落としているのでトップスピードの持続力がかなり要求されたレースとなりました。
その流れで出遅れ、その後は出して行きましたが、2F目の速いところで脚を使って集団に取り付いてしまい馬群に突っ込んでブレーキ。
そこからは掛かる競馬となり、3〜4コーナーでも外々を回しながらの競馬になり、直線でも最後方で進めましたが弾けることなくジリジリで8着。
このクラスのマイル戦ではスピード的に足りない印象で、出遅れた後に12.5-11.0とテンの2F目で速いラップを刻むのは競馬としては当然で


、そんなところで一気に押し上げてコントロールできずに馬群に突っ込んで止めたが掛かってしまった。これは和田がかなり焦っていたと言わざるを得ない。多少不利を受けてからかかったようにも見えるが、個人的には早い段階でスペースを潰しすぎた感が否めない。どうせ出遅れ覚悟の馬だし、この面子で前に行けようはずもなかった。あそこまで後ろになったならむしろ腹を括って緩むタイミングを見計らって押し上げるぐらいの胆力は欲しかったんだが、その点では不満が残った。だから勝てたとか、3着以内とかそういうつもりはないんだけど、少なくともスムーズさを欠いた競馬になった以上あれがロカの本来の力であるとは言えないと思っている。


 今回は東京のマイル戦に替わるがこの馬としてはやはりゲートが上手くないし二の足も速くない、前走のように出負けから軽く意識して前に取り付きに行くと掛かってしまうというリスクからも今回はゆったりとゲートが悪くてもそう急かす競馬はしないだろうと思う。それにクイーンCのレース傾向的にもペースが上がり切ることはなく道中緩む確率が高いので、この馬としてはポジショニングの悪さや基礎スピード面の不安を解消できるうえで、トップスピード戦になりやすいのだから当然歓迎材料は大い。少なくとも前走よりは楽になるのは確かだろう。今回のメンバー構成的に見てもそう飛ばしていくような逃げを打つ馬はいない。条件は良い。あとは馬場だろう。明確にスローのペース配分で結果を出してきていることを考えると、タフな馬場になって絶対的に800通過は遅くても、ペースバランス的に見ると平均〜ややスローぐらいで結果的に追走に脚を使わされたという形にならないかどうか。先週の東京新聞杯でもそうだが、古馬の一線級が前半48秒で走っても明確なスローにはならなかったぐらいなので、3歳牝馬レベルとしてあの馬場で走破時計を36秒に想定するなら48秒でも平均ペースになる。そういう馬場状態でペースが馬場に対してそれなりに流れた時に追走して脚を残していられるかどうか。この辺りは今の東京の馬場特有の不安材料ではあると思う。もちろん未知数だが前走でも厳しい流れでポジションは取れなかったし、最低限度の脚を引き出せたといっても新馬戦ほどの切れ味は見られなかった。メンバー構成的にもチャンスは十分あると思うが、その辺りにリスクも潜んでいる。ハービンジャー産駒にはそういった器用さを感じさせない馬も多いので、ここが正念場の一戦になるのは間違いないだろう。克服するべき課題は複数あるが、それをテストするという舞台といえる。