まとめ

過去ログ249 2015/2/17 10:20

★日曜日 1鞍
東京11レース

フェブラリーS

コパノリッキー
合力が高く、少なくとも1800〜2000mでは間違いなくスピードを生かした方が良いタイプです。
2走前の東京大賞典では大井2000mの重馬場で61.7-61.3と平均ペースで12.4 - 12.0 - 12.3 - 12.7 - 11.7 - 12.6と仕掛けどころが遅くなってL2最速戦。
このレースは逃げてペースを刻み、ペース的には良かったと思いますが、それでも総合力が極めて高いホッコータルマエに余力を残させる競馬になってしまい4馬身差をつけられての2着。
これは5走前の帝王賞でも同じように完敗しており、この馬としては中長距離路線になると決め手に欠けるイメージがあります。
ただ、昨年の超高速盛岡の道悪馬場で行われたJBCクラシックではかなり速い流れを作ってスピードで押し切る形でのレコード勝ちを収め、ワンダーアキュートやタルマエを子供扱いしてのレコード勝ち。
中距離路線ではこれを生かした方が良く、その点で前走の東海Sでもその競馬をしっかりと導いて他馬に脚を使わせたことが勝因です。

今回は東京マイル戦。
この条件になるとこの馬はまた違った適性を見出しており、昨年のフェブラリーSでは良馬場でペースが48.0-48.0と平均的で12.5 - 12.6 - 12.0 - 11.5 - 11.9と中弛みからの再加速戦でL2は11.5と速いラップを刻んでいました。
この流れをエーシントップが刻み、番手でついて行きながら直線でスッと先頭に立つと、L2最速地点で2列目を離す出し抜き。
これくらいついてきたホッコータルマエをしっかりと封じ切っての完勝となりました。
総合力タイプが優位な競馬に持ち込みましたが、マイルの舞台でホッコータルマエ相手に総合力勝負で勝てたというのは非常に大きなパフォーマンスだったと言えます。

スタートに関してはタフなダートや坂スタートの方が苦手なイメージがあり、芝スタートの今回は昨年同様心配はありません。

★日曜日 ブラスト
東京11レース

フェブラリーS
流れの基本は、テンよりも上がりがかかる『前傾』。
好走馬の多くは、先行・差し位置で展開することが多く、逃げての好走が至難の業。
血統の傾向は、大系統ターントゥ系(=サンデーサイレンス系・ロベルト系・ヘイロー系)の好走馬が多く、その中でもロベルト系はより好走が多いように感じます。
特にブライアンズタイム産駒は相性がよく(=07年2着・08年2着ブルーコンコルドの母父、09年3着シルクシュナイダー、10年1着エスポワールシチー、11年2着フリオーソ・3着バーディバーディなど)、またシンボリクリスエス産駒も好走馬を輩出(=09年1着・10年3着サクセスブロッケン)。

ストームバード系やミスプロ系も好走が多く、ヴァイスリージェント系にも向く傾向にて、締まった流れで踏ん張るようなタイプに向くと考えられます。

また、好走馬は芝重賞好走馬が多いというのもポイントで、近年はこの傾向がやや変わりつつあり(=過去にはヴァーミリアン、シーキングザダイヤ、メイショウボーラー、アドマイヤドン、サイレントディール、アグネスデジタル、トゥザヴィクトリーなど、芝重賞好走馬の好走も多かったが09年以降は純粋にダート重賞実績馬が好走中)。
ただし芝マイルGT実績ありの種牡馬は要注意で、芝長距離GT好走血統も良く好走していて(=エルコンドルパサー、ブライアンズタイム、母父リアルシャダイ、母父トニービンなど)、スピードだけでなくスタミナも必要な総合的なバランスが要るコースと言えます。

近年のステップは、前走JCD1着馬が休み明けでも好走(=10年1着エスポワールシチー、11年トランセンド)。JCDは暮れの阪神開催に変わり、そこから約3ヶ月以内という間隔が、休み明けでも不利とならない間隔であること、またJCDで好走できる能力はそのまま評価できることが要因だと思われます。

また、川崎記念(=川崎D2100m)好走からの距離短縮での連続好走が多い傾向(=05年・06年:2着→2着シーキングザダイヤ、09年:3着→1着サクセスブロッケン・1着→3着カネヒキリ、10年:3着→2着テスタマッタ、11年:1着→2着フリオーソ、13年1着→3着ワンダーアキュートなど)。
東京大賞典(=大井D2000m)からも好走馬が多く、やはり距離短縮が有効と思われます(=07年1着→2着ブルーコンコルド、08年1着→1着ヴァーミリアン・5着→2着ブルーコンコルド、10年1着→3着サクセスブロッケン、11年3着→3着バーディバーディ、12年2着ワンダーアキュートなど)。

根岸Sからのステップは、好走馬が近年増えてきた傾向(=05年1着メイショウボーラー、07年3着ビッググラス、08年3着ワイルドワンダー、12年1着テスタマッタ・2着シルクフォーチュン)。

前年の好走馬は着順を下げる傾向も当てはまります。
リピーターの好走も過去にはありますが、近年連続して好走することが難しいGTとなっています。