まとめ

過去ログ250 2015/2/17 11:59

★日曜日 共通
東京11レース

フェブラリーS

コパノリッキー
中京の東海S、チャンピオンズCでは坂スタートが苦手という弱点を露呈。
チャンピオンズCでは50.4-48.7とスローのペースでしたが、この馬が出負けしてしまってレースが流れなかった事がペースに大きく影響しました。
後方から盛り返したいところでもなかなかスムーズにいかず、12.9 - 11.9 - 12.2 - 12.4 - 11.7 - 12.4というラップで外から差すにはこの馬の適性からは不可能でした。

この馬は1800m路線ではスピードの高さでペースを引き上げて後続の脚を封じ込めるという競馬で勝ってきました。
昨年のフェブラリーSでは道中を緩めることでレースをコントロールし、そこから一気にペースを引き上げることで出し抜いて勝つ事ができました。
この2つのレース選択肢から、今回は武豊騎手がどちらを選択するかがカギとなります。

スタートに関してはタフなダートや坂スタートの方が苦手で、芝スタートの今回は心配無用です。
この馬にとっての課題は今回はスタートではなく、このレベルのマイル戦でスピードだけで押し切れるかどうかという点です。

今回はコーリンベリーが参戦しますがペースを上げ切りたいタイプの先行馬は少ないメンバー構成。
一方で好位〜差し馬ではポテンシャルタイプのエアハリファやワイドバッハといったところが中心となるため、勝ちを狙うのであればペースをコントロールする昨年の競馬の方が良さそうです。
ただ、今回は1番人気馬としてレースを迎えることになるため、昨年に比べて自分の競馬に持ち込む難易度は当然高くなりそうです。
ハナを切る必要はなく2列目ぐらいでしっかりとペースをコントロールするという選択肢もあり、逃げに拘らずにしっかりとこの馬にとっての適正ペースを刻んで、要所で出し抜くギアチェンジ面の武器を生かせれば大きく崩れる事はなさそうです。ペースは多少速くても対応できそうですが、それでもマイルで単調な競馬は未知数だけに単調なペースとなった場合にはポテンシャルタイプに呑まれる可能性もあります。


ワイドバッハ
昨年の武蔵野Sでは非常に高いパフォーマンスを見せた1頭。
ペース的には46.0-49.2の3.2秒差の超ハイペース。
11.8 - 12.1 - 12.2 - 12.0 - 12.9と12秒前後を連続させほとんど淀みない流れからL1はかなり落ち込むポテンシャル勝負。
この流れでスタートそのものは悪くなりながらも最後方で溜める形。
ハイペースながら団子気味の競馬で、3〜4コーナーでは単独最後方で内を立ち回りながら直線で外に出すと、そこからはどの地点でも一頭違う脚を使ってポジションを押し上げるて最後までその脚を鈍らせずに先に抜け出していたエアハリファを捕える強い競馬でした。
ここではポテンシャルを出し切る競馬で完勝できたという点が大きく、ペースそのものが上がった事でパフォーマンスを上げて来ました。
かなりかなりうまく乗られたという面もありますが、脚を引き出し切った時のポテンシャルの非凡さは評価しなければなりません。
本質的にはポテンシャルタイプですが、ある程度のトップスピードの質を持っているという点で安定してきていると言えます。
ただ、ペースに関わらず、エンジンの掛かりに少し不安があるため、チャンピオンズCや前走の根岸Sでも、この辺りが課題にはなっていました。
芝スタートの1400m戦ではスピードの差で押し切られて負けることが多く、武蔵野Sでハイペースをしっかりと差し切れているように、1400mよりマイルが合っているのは間違いありません。
東京1400mではダートスタートでペースが上がりにくい分、この馬の持ち味であるトップスピードに乗ってからの持続力で差し込めるという印象があります。
ただ、東京1400mは基本的に大きく緩まない代わりにペースもそれほど上がらないため脚は引き出しやすくても届かない傾向があります。
エルコンMで鮮やかに差し切ったのもハイペースからの11.2 - 11.8 - 12.0 - 12.4 - 12.4と減速ラップだったことも要因です。
その点で、今回ポイントとなるのは『流れ』。

基本的には単調な競馬の方が合っているのは間違いないため、コパノが未経験のマイルの単調な流れならこれまでの実績面からコチラの方が信頼度は高くなります。
昨年のように前が主導権を握って中弛みの競馬になってしまうと内にいては厳しく、外から押し上げてもチャンピオンズCの内容を考えればトップスピードに乗せるまでに出し抜かれてしまってL1強襲はできたとしてもコパノリッキー相手に食い込むのは至難の業です。
この馬は基本的には前を向いて脚を出し切りたいタイプで、できるだけ緩まずにワンペースの展開が望ましいタイプです。
昨年のような展開になった場合、外枠は必須で、外から押し上げていけるかどうかがポイントになります。
3〜4コーナーでブレーキを踏むような競馬になるとこの馬にとっては良いことは全くなため、そういう展開になると強さを増す強敵が非常に多いため厳しい戦いになってしまいます。
ハイペースで流れれば差し切る力を持っており、ポテンシャルはメンバー中最上位。
展開次第の面が強い1頭ですが、嵌れば突き抜けられます。