まとめ

過去ログ259 2015/2/24 18:11

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中山11レース
イスラボニータ

今回は中山1800mの舞台はこの馬にとって競馬はしやすくなりそうです。
ただ、このレースは基本的に前半がスローからの向正面ロングスパート戦になりやすい傾向があり、この馬の最大の武器である『トップスピードまで持って行くまでのギアチェンジの速度』があまり生きる可能性は低くなります。
開幕週なため、ポジショニングの良さでしっかりと前のポケットを確保できれば脚を溜めながら仕掛けを待つことができるため、そういう競馬が理想です。
焦点は昨年のジャスタウェイのように向正面ロングスパート戦からインを立ち回って最後まで


持続する競馬ができるかどうか。
皐月賞ではL3最速戦で比較的そういう競馬になった中で強い競馬ができていることを考えても4歳世代牡馬とはある程度勝負づけは済んでいるとは思っているし、雨で余程道悪にでもならない限りペースが上がり切ることはまずないと思うので、そういう意味では前述のとおり崩れる要素はあまりない。得意のギアチェンジを封じ込まれる可能性は高い舞台だが、それでもこのメンバーならまずは恥ずかしくない競馬が求められるだろう。最低でも勝ち負けは演じてもらいたいところ。

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中山11レース

ロゴタイプ
今回は適性面で難しいように思えます。
昨年はジャスタウェイやマイネルラクリマはポテンシャル勝負で手ごわい馬でしたが、今回の人気の中心はイスラボニータやヌーヴォレコルトといった総合力タイプの馬で、これが昨年とは状況が異なる点です。
ポテンシャル面でも最上位馬相手には見劣っても洋芝でなければ勝負にはなっており、この馬最大の武器は中距離でのスピードでした。

皐月賞のような競馬をしたのは昨年の洋芝札幌記念と馬場適性的に不安があるところでのものでした。
皐月賞時が高速馬場だったことを考えても、中山金杯からも基本的には高速馬場向きなのは確かで、それ以上に洋芝オンリーの北海道開催は合わないと思います。
この馬としてはしっかりとペースを引き上げていくような競馬ができるかどうかがポイントとなります。
これといって引っ張るような逃げ馬がいるかは微妙で、イスラボニータにペースをコントロールされてしまうと良さは削がれる可能性が高くなります。

基本的には厳しいペースでこその馬で、その上で減速ラップを踏ん張るだけのポテンシャルで後続に脚を使わせたいところです。
秋華賞で一定のパフォーマンスを見せているヌーヴォレコルトはともかく、イスラボニータは皐月賞でもそこまで速いペースは経験していません。
そういう競馬に持ち込むことができればチャンスは十分にあります。
スロー気味でもロングスパートのポテンシャル勝負でイスラボニータやヌーヴォレコルトレベルならという思いもありますが、仕掛けを遅らせられると厳しくなるように思えます。

スローからの競馬になると4歳勢も面白い馬が多数いるため、圏内を外す可能性が高まります。


ヌーヴォレコルト
ローズSとエリザベス女王杯の内容がこの馬の安定的な強さを引き出してきた要因で、オークスや桜花賞、そしてエリ女を見ても牝馬のトップクラス相手で比較すればL1はち甘くなっているのは間違いありません。

桜花賞までは距離が短かったこともあり、ペースが速くポジションを取れなかったため後半にリードを作れないまま後続のトップスピード持続力タイプに対してあまり優位に進めなかった印象があります。

オークスではポジションはそこまで差がありませんでしたが、ペースを直線で上げる形でしっかりと出し抜きました。
直線入りの加速で手こずるハープスターとの差を距離延長でのペースアップ戦で明確に引き出せたという競馬でした。
そしてローズS、エリ女での内容的にみてもパフォーマンスを上げた要因はポジショニングの良さが大きい割合を占めていました。
この馬は動き出しの良さやトップスピードの質を持っており、それを前でしっかりと出し抜くところに使えたという感じです。
ポテンシャルはあくまで牝馬レベルで、世代レベルを考えても時計は速いもののそこまで高く評価できません。
ハープスターと違う点はとにかく器用であり、距離延長でそれを上手く引き出すことができた点です。
今なら2400以上で安定するのは間違いなくこちらです。

スローのロングスパート戦になった時に対応できるかどうかが今回の焦点で、ポジショニングは上手くなったとはいえイスラボニータに比べると優位に立てるというほどではありません。

フラットに見ればイスラボニータの方が全体的に優位です。
ラキシスはトップスピード戦で完璧に展開が向いた流れでトゥザワールドに差されていることを考えると、トゥザワールドを圧倒してきたイスラボニータに同じ舞台で勝負するには難しいように思えます。
ポテンシャル勝負でも世代限定戦レベル。桜花賞までは時計的にもハイレベルでしたが、オークス以降は不満が残る内容です。
秋華賞がかなり高速決着になりましたが、結果的に菊花賞であのレコードが出たことからも明らかなように超高速馬場によるものが大きい印象です。

総合力の高さは魅力的ですが、その上位互換にイスラボニータがいるという点ではやはり難しいところです。
高いパフォーマンスのレースはギアチェンジ戦で、特にポテンシャル面ではまだ未知数ではあるため中山1800mだと狙い目としては1枚下がります。