まとめ

過去ログ262 2015/2/26 9:24

★土曜日 共通
阪神11レース

アーリントンカップ

アルマワイオリ
この馬は新馬戦で面白い競馬をしており、札幌1500m戦でスローから12.7 - 12.5 - 12.0 - 11.3 - 11.5とL2最速戦である程度ギアチェンジを要求される競馬を逃げて押し切る強い内容。
ここでは最速地点で一気に出し抜いてそのまま千切っていたため、ギアチェンジを持っているように思えましたが、前を向けないと発揮できない印象でした。
ここ2走の内容からも距離よりもレース序盤のペースが緩い方が良さそうな印象も受けます。
トップスピードの質はあまり感じない馬で器用さはありませんが、平均ペース、単調な競馬でのポテンシャル勝負となった札幌2歳Sは前目で厳しい競馬になったとはいえ甘くなるのも早く、現状ではマイルで序盤無理をしない競馬が合っているように思えます。
また、折り合いが課題で、その点でも今回も前々でというよりは内で上手く壁を作りながらという競馬になりそうです。
阪神外回りの場合は、4コーナーで下り坂があり、そこで動き出しの扶助を受けられるためこの馬としては内からでもある程度競馬はしやすいと言えます。
ただ、前を向けないと動き出しに不安があるため、折り合いに不安がある以上はそういう競馬をせざるを得なくなります。
朝日杯ではタフな馬場でL1も落ち込んだので食い込めましたが、そういう競馬が再現できるかどうかがカギとなります。
ネオスターダム次第の面もありますが、スローになる可能性も十分考えられ、スローになれば動き出しやトップスピード面が問われる割合が大きくなります。
新馬戦のあの流れでコントロールして前を向ければすぐに動けるという点、トップスピード持続力の高さも魅力で逃げ馬としての魅力も残されています。


ナリタスターワン
前走の白梅賞は少し渋った馬場状態で時計もそこそこは掛かっておりスローペース。
12.2 - 12.2 - 11.8 - 11.1 - 11.6とL2最速でギアチェンジを要求される競馬となりました。
L1も落としていますが、最速11.1も馬場を考えると速いラップです。
道中もペースが上がらなかったこともあり少し掛かり気味で3コーナーの下りでもまだペースが明確に上がらず、4コーナーで一気にペースが上がる流れで番手から先頭に立って直線。
直線序盤の最速地点でしっかりと抜け出すと、そこからL1も差をしっかりと詰めさせず、1馬身半差の完勝となりました。
このレースはハイレベルで、ラップが優秀でこの流れをコントロールして後半全ての地点で一枚上だったことは間違いありません。
気性面の課題は残りますが、パフォーマンス的に見てもマイルで良さが出た印象です。
あの位置でコントロールしながら後半の総合力をしっかり引き出せた点は高く評価できます。

現時点では適性的に大きな不安は見当たらず、まず前走でゲートという課題をクリア、マイルのスローで折り合うという課題も一定のレベルでクリアしてきました。
新馬戦ではL1でのトップスピードの持続力が売りでしたが、それを前でしっかりと引き出せたという点で不安材料は無くなりました。
今回は相手関係がカギになりますが、朝日杯で強い競馬を見せたアルマワイオリ、ナヴィオン2頭に対して明確にポジショニングや後半の総合力で優位に立てる武器を見せたのは大きいように思えます。
トップスピードの持続力で底を見せておらず、しっかりと動ける馬でトップスピードの質も前走で上げてきました。
アルマワイオリと違って総合的にレベルが高い馬なため、楽しみの方が多い1頭です。