まとめ

過去ログ268 2015/3/3 12:32

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中山11レース

弥生賞

クラリティスカイ
この馬のいいところは高い総合力で、特化戦では良さが出ない印象です。
前走の朝日杯FSは総合力勝負になりましたが、稍重馬場で少し渋っていた上に年末で時計が出にくい状況でした。
その中で中団から徐々に押し上げながらの競馬で3〜4コーナーでも外から前を向いて押し上げながら直線に入ると、直線序盤では3列目からしっかりと反応して伸びてきましたが外のダノンプラチナに見劣っての3着。
レースレベルは時計・ラップ比較で見れば準OP以上といっていい内容。で、その中での3着はそれほど悲観する材料ではありません。

現時点ではマイル〜1800mの速い流れに対応できるスピードを見せており、要所でもしっかり動け、トップスピードの質も持続力も高いレベルで持ち合わせてます。
ゆったり走らせればそれだけ長く脚を使える印象があり、距離適性に関してはそれほど不安はありません。この馬はクロフネ産駒にありがちな要所でいい脚を使ってラストで甘くなるという枠に収まらない馬で、トップスピード持続力面で高いレベルにあるというのも大きいように思えます。
前走は前半がキツイ競馬だっただけに、レース序盤をゆったり進めることで後半の総合力を引き出し切れるようなら面白く、その点で2000mなら楽にポジション取ってゆったりと進められるはずです。
クラシックを意識するならこの一戦は高いレベルでクリアして欲しいところです。
ここは強敵がかなり揃いましたが、パフォーマンス的にも適性的にも隙の小さい馬。
タフな馬場も前走一定のレベルでこなしており、2000mでポジションを取って無理のないペースになってくれれば面白い1頭です。
適正ペースの幅も広く動ける馬、トップスピード勝負にもポテンシャル勝負にも対応可能です。
軸としては信頼しやすい一頭となりそうで、できればそういった器用さや展開への対応力からも内からロスなく進めら、ポジションを取れる方が良さそうです。


コメート
とにかく器用なタイプで、ホープフルSではややスローという流れで12.5 - 11.8 - 12.7 - 12.5 - 11.6 - 11.8と中弛みから向正面で一端加速してコーナーで緩んでそこからの加速とかなり淀みがある展開となりました。
この流れを2列目ポケットで進めながら3コーナーの入りで緩んだところでブレーキをしながらもスペースを確保し、4コーナーでペースが上がり切らずに追い出しを待たされて直線。
先にシャイニングレイに出し抜かれましたがしっかりと進路を確保してしぶとく粘っての2着。
直線入りで塞がれたのもありますが、それでもこのギアチェンジ戦に前を向けない中で対応できたというのがこの馬の良さと言えます。

現時点ではトップスピードの質、持続力に関しては最上位相手には苦しいところですが、それを前目からしっかりと引き出せるポジショニング、中距離でのスピードの高さ、そして緩い流れからトップスピードに乗せられるため、内で我慢しながらも置かれずに仕掛けられるというのが武器と言えます。
器用さを持った馬で、総合力タイプなのは間違いありません。
ただ、同じ総合力タイプでもシャイニングレイのような鋭いトップスピードの質も持続力もなく、ブライトエンブレムのような圧倒的なポテンシャルも見せてはいません。
現時点では大きな弱点を見せておらず、2000m前後ならどういう展開になっても対応できるという人気にならない連下タイプの馬だというイメージ。
血統も騎手も厩舎も、これ以上ないほど地味な組み合わせで、人気になりにくい1頭ですが、人馬ともに実にしぶくどんな展開にもポジションをとって対応できそうです。