まとめ

過去ログ275 2015/3/10 9:18

★日曜日 共通
阪神11レース

レオパルディナ
3走前の小倉2歳Sで33.0-35.4と明らかなハイペースの流れで消耗戦の競馬を2列目の外からしっかりと流れに乗って追走し、直線序盤ではジリジリト伸びてL1でバテ差しを決め切ろうかとしたところにオーミアリスの強襲を受けてハナ差の2着。
ただ、このハイペースを楽に追走するだけの基礎スピードは大きな武器であり、同時近2走はそれをコントロールして終いに徹することでそれなりには脚を使って対応してきたとも言えます。

現時点では阪神1400mのような淀みないハイペースになりやすい舞台は合っている可能性があります。
この舞台は2秒近いハイペースになることもざらで、今開催の馬場を見てみても良でもそれなりに時計が掛る事を考えれば、前掛かりになる可能性の方が遥かに高いように思えます。
少なくとも近2走のようなトップスピードがある程度要求される競馬と比べてよりポテンシャル勝負に振れる可能性が高くなります。
小倉2歳SでもL1でしぶとく伸びてきたことを考えても新馬戦やファンタジーSの内容的にも1400mで一貫ペースというのは見てみたい条件です。
マイル戦の桜花賞でどうこうなる馬ではないため、ここで結果を出したい1頭。
阪神JF組はロカでも重賞で好走できていることを考えても、それなりの評価は必要で、ファンタジーSはL1がそれほど落ちていませんでした。
阪神内回りの1400m戦で怖いのはこの馬。


ラッフォルツアート
紅梅Sでは2着に敗れましたが、外回りの京都1400m戦で35.4-34.4とスローから11.6 - 12.1 - 11.6 - 11.3 - 11.5とL2最速戦。
トップスピードを要求される競馬になり、団にしっかりとつけると3〜4コーナーで中団の最内を立ち回って直線で3列目。
最後は馬群を割りながらジリジリとは伸びて2着。
L1でコンテッサトゥーレに差し切られたものの、この加速していく流れの中で内からしっかりと対応しながら伸びてきたというのは評価できます。

3走前のつわぶき賞が中京芝1400mの稍重馬場で時計がかかるタフな馬場。
34.8-36.6と2秒近いハイペースから11.7 - 12.5 - 12.4 - 12.3 - 11.9と道中で緩む形。
直線序盤からジリジリと伸びながらL1で先頭に立ちましたが、最後にティーエスクライに差し切られてての2着。
この内容はペース的にはかなりのハイペースでしたが、L1で11.9とそこそこ速いラップが出ているように、純粋なスピード戦にはなっていません。
前がある程度飛ばしたのもあり、3コーナーから緩んでいるという流れの中で3コーナーまでに取り付いたこの馬としてはコーナーの緩みで我慢せざるを得なかった展開で、そうしている間に後続が3〜4コーナーの淀みで取り付いてきたという形でした。
スピード戦にはなっていない中で溜めていたところで詰められたのが痛かったように思えます。
このレースでは渋った馬場適性を見せてくれたの点が大きく、勝ちに等しい2着と評価できます。
現時点で適性だけ見れば一番で全で不安がありません。
後は単純に相手関係との比較。
スピードが高く、緩みにも対応可能で内からでも動ける馬なので、2列目ポケットから速い流れになってくれれば自分の力は発揮できます。
前走の走破時計は優秀なのは間違いなく、つわぶき賞も脚を出し切らない流れになってしまいましたが走破時計そのものは優秀です。
緩んでも対応できるのは間違いありませんが、それでも前走の一貫ペースでのパフォーマンスが高いことからも淀みないスピード戦がベストです。
本番では厳しい1頭ですが、阪神内1400m戦なら適性面で優位に立て、走破時計的に見ても馬場適性的に見ても十分好勝負できる1頭です。

★日曜日 共通
阪神11レース

フィリーズレビュー
ムーンエクスプレス
阪神JFとファンタジーSでの違いは仕掛けの積極性とラップ推移でした。
阪神JFでは下り坂となる4コーナーから先頭列が一気に動いてそれに合わせてしっかりと仕掛けていました。
結果的には4コーナーが最速地点だったため、直線序盤にはエンジンが掛っていました。
逆にファンタジーSは3〜4コーナーでの仕掛けも消極的で、それが最速地点となった直線入りで置かれたことに繋がったという形。
この馬は動き出しをある程度意識しないといけないタイプで、それができれば距離に関しても対応可能です。
今回の阪神内1400m戦はそこに関してはそんなに心配はありません。
今回の舞台はペースが平均的に流れやすいコースで、単調なスピード、ポテンシャルを要求される競馬になりやすいコースです。
タフな馬場が想定されますが、阪神JFであのパフォーマンスができたなら馬場に不安はありません。
1ただ、1400mよりはマイルの方がパフォーマンスが上で、秋明菊賞は上手く内枠と馬場を活かした競馬になったのも確かです。
1400m戦では抜けた1頭とは言えません。


クイーンズリング
なぜチューリップ賞ではなく、フィリーズレビューから使うかに疑問がある1頭。
チューリップ賞は強敵が揃っていたこともあり、フィリーズレビューは相手的にも楽ですが、適性的にみて前走の菜の花賞でもマイルでの総合力の高さを見せてきた形で、ある程度のペースからの一脚を要求されて良さが出たように思えます。
スピード面でかなりの進捗があったことは確かですが、1400mでもかなりタフな展開、ペースバランスになりやすい今の時期の阪神1400mでは要所の良さを引き出せないリスクは生じます。
昨年のように少し息が入れば問題ありませんが、完全なハイペースになることもあるフィリーズレビューのレース適性的には未知数な面が多いように思えます。
前走がかなり高いパフォーマンスだっただけに、ここでハイペースでもやれれば
桜花賞の主役候補となります。

★日曜日 ブラスト
阪神11レース

フィリーズレビュー

クイーンズリング

新馬戦は中山芝内1800m戦の稍重馬場で超スローペース戦。
12.5 - 12.7 - 12.0 - 11.2 - 11.4というラップで2Fのギアチェンジ戦となり、極端な競馬になりました。
坂スタートでもスッとゲートを出て大外枠から楽に2番手につける器用さを見せ、超スローにも折り合い4コーナー半ばで押し出されるように先頭に立つ展開。
直線入り口からスパートし、4馬身ほどのままリードを保ち、最後も抑えての完勝となりました。
後続の仕掛けが遅すぎたレースですが、要所で反応できるギアチェンジ能力はは高いモノを見せました。
前半からあり得ないほどの超スローだったため、スピード面に関しては評価は出来ない1戦でした。
初戦で器用さ、スローでペースをコントロールできるだけの気性面の良さは見せました。


2走目の前走は中山1600m戦。
1ハロン短縮でスピード面が課題となりましたが、ここではスピード面の課題をしっかりとクリアしてきました。
平均ペースからL2最速戦となり、ある程度のペースを追走するスピードとそこからの一脚を要求された競馬となりました。
一度レースに使われた事でレース前はイレ込んでいましたが、レースでは影響がなく大外枠から無理なく中団を追走。
中団の外に取り付き、3〜4コーナーでは外から2列目に取り付きながら直線。最速地点で楽に突き抜けましたが、先頭に立つとフワッとしてマキシマムドパリには脚色で食い下がらていました。
ゴーサインを出してからはマキシマムドパリをしっかりと突き離しての完勝。
1週前のフェアリーSをコンマ3秒上回る時計での勝利で、このレースのレベルも高かったことを考えると、桜花賞でも面白い1頭と言えます。

問題はなぜ、このフィリーズレビューに使ってきたのかという点です。
タフな展開、ペースバランスになりやすい今の時期の阪神1400mでは要所の良さを引き出せない可能性もあり、できればチューリップ賞に使って欲しかった1頭です。