まとめ

過去ログ285 2015/3/18 17:48

★日曜日 共通
阪神11レース


ラブリーデイ
前走の京都金杯は中山金杯とは違う形での勝利で、超スローから12.4 - 11.7 - 11.4 - 11.0 - 11.6と仕掛けがL4からという点では金杯と近いラップですが、L2最速11.0と明確にトップスピードを要求される競馬となりました。
この流れを積極的に番手で追走しながら逃げるスズカヴィグラスとともに3コーナーの下りからペースを引き上げながら直線序盤で2列目以降を一気に引き離す展開。
その流れでしっかりとスズカデヴィアスに並びかけてねじ伏せました。
トップスピード勝負になりましたが、ジワッとと仕掛けつつも直線入りが最速で超スローでもしっかりとリードを広げながら仕掛けられたというのも結果的に良かったように思えます。
昨年のメトロポリタンSでもL3最速戦で完勝しており、高いレベルで総合力を持っていると言えます。
ただ、強い競馬をしているのは2400mまでで、東京2500m戦でそれなりに長距離適性を要求される競馬では甘くなっています。

昨年の目黒記念はややスローから12.3 - 11.8 - 11.9 - 11.8 - 11.4 - 12.0とL5からの仕掛けでL2最速の2段階の競馬を番手から早めに先頭に立ちましたが、L1では明確に甘くなってメトロポリタンSでは先着した各馬にも負けています。
また、秋のアルゼンチン共和国杯でも12.6 - 13.1 - 11.4 - 11.3 - 12.0と中弛みからトップスピードが要求される仕掛けの遅い競馬で2列目外から進めつつもいつもの切れがなく最後も甘くなって下がっての5着。

この馬は高速馬場巧者の印象があり、その中でも中距離的なスピードが要求されて前々で競馬をしながらトップスピードを長く維持するという競馬が合っているように思えます。
距離延長で阪神3000m前では不安が大きくなります。
東京2500mの5F勝負のレベルで最後に甘くなっており、アルゼンチン共和国杯でもフェイムゲームやクリールカイザー、スーパームーンにも完敗しているようでは厳しいように思えます。
2000mでもスピードが要求される流が望ましく、完全な中距離タイプではないため長距離戦でもやれそうですが、現状2200〜2400辺りがベストのように思えます。
今回の条件では狙いにくい1頭ですが、近2走の内容は本物で、適性条件に戻った時に大きく買いたい1頭です。


ラストインパクト
この馬のトップスピードの持続力はイマイチでちょっと足りないように思えます。
総合力も持っている馬で、要所で動ける器用なタイプでトップスピード戦にも対応はできますが、新潟記念だったり、天皇賞春、日経賞とL2で速いラップを刻んでいるレースでは甘くなっています。
日経賞は内ポケットで立ち回って待たされて伸びており、ギアチェンジに関しては高い性能を持っていますが、それでも純粋なトップスピード戦では甘くなってしまいます。
有馬記念は超スローから13.0 - 12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9とL2最速戦で中団の最内に入ってしまい、直線での行き場がなくて最後はトゥザの直後から伸びてき形です。

金鯱賞ではややスローの流れで12.1 - 11.6 - 12.0 - 11.9 - 11.6 - 11.9とほぼ12秒前後を連続させL2でも11.6とそこまで速いラップを刻んでおらず、ポテンシャル勝負。
この流れで好位馬群から3〜4コーナーで中目を通し、出口で外に出すと、最初からジリジリと伸び、L1で一番いい脚で最後まで伸び切っての完勝でした。
この馬はトップスピードを要求されない競馬の方がパフォーマンスが高く、超高速馬場の小倉大賞典勝ちも2コーナーで捲って速いラップを連続させたとはいえ、超高速馬場ということを考えれば超ロングスパート戦の部類と言えます。

京都大賞典は勝ちましたが、これはポジションをとって2列目以降はコーナー最速の流れに持ち込んだ中で、内々から早めに立ち回ったことで後続に対して優位に進め、かつタマモベストプレイを捕えたという内容。

今回のポイントは3000mがどうかという点です。
阪神大賞典はこの馬が好むポテンシャル勝負になる舞台で、昨年は例外的でしたが早めにゴールドシップを動かせるような展開になったときにその直後を突けばという形。
春の天皇賞はトップスピード戦になったとはいえイマイチで、現時点では距離に対してプラスになるようなパフォーマンスは見せていないように思えます。

勝ちにこだわるならゴールドシップより前で競馬をする必要があり、ゴールドシップの動きを意識してコーナーで内からペースを引き上げる形が理想です。
不安はありますが、ポテンシャルそのものはまだ底を見せていない魅力があり、金鯱賞の内容は本物だっただけに、中距離〜2500のポテンシャル勝負ならシップ相手にどこまでやれるかという期待の方が大きいように思えます。

★土曜日 1鞍
中山11レース

ノットフォーマル
前走のフェアリーSは11番人気での勝利。
スローで流れてコーナーでじわっと加速しつつのL2最速戦。
内枠から五分に出てから押してじわっとハナを取り切る形で上手く主導権を握ると、そのまま番手馬をひきつけながら良いペースで進めていく展開。
3〜4コーナーでしっかりと仕掛けて2列目を出し抜きながら1馬身差のリードを保って直線に入ると、直線序盤の最速地点で更に2馬身差に広げてL1でも差を大きく詰めさせずの完勝。
この時期の中山は内が有利だったこともあるのであまり大きく評価はできませんが、ここで圧倒していたテンダリーヴォイス、メイショウメイゲツ、アドマイヤピンクがアネモネSで上位を独占していたことからも、このレースレベルは高いものとして評価できます。
同日の未勝利戦より時計が遅いという事もありますが、その未勝利勝ち馬グランシルクは500万下でも同コースで強い競馬で勝ち切っており問題はありません。

この馬としては前走のフェアリーSのようにペースをコントロールして早めに仕掛けながら出し抜いて最後まで踏ん張れたという事から距離延長は問題ありません。
きんもくせい特別では3着に敗れましたが、相手が総合力タイプのコメートで、超スローでの2F勝負、L1最速戦と特殊な競馬でした。
この流れで後方外から仕掛けが遅れて直線で後方では勝負になりません。
L1でキレ負けしながらも3番手は確保しており、本来ペースをある程度作っていくべき馬なので、スピードを殺した競馬では持ち味が生かせませんでした。
フェアリーSのようにペースを作りつつも要所で早めに引き上げるだけの余力を残せるかどうかがポイントとなります。

★土曜日 ブラスト
中山11レース

フラワーカップ

アルビアーノ

新馬戦は中山芝外Cコース1600m戦で超スロー。
蹄跡が全面的に目立ち、踏みこなれて馬場も硬めで若干時計が速く、上がりが速い馬場状態。
レース序盤に特に競りもなく中距離並みのスローペースで進み、途中レオサーパスがジワッと捲って上がったのが道中唯一の動きとなり、事実上後半3F〜直線だけの上がり勝負となりました。
12.1 - 12.1 - 11.8 - 11.4 - 11.6のラップで緩みそのものはなく、どちらかというと最序盤が遅かったという感じで、この流れを好スタートからじわっとハナを取り切って道中でペースを上げるという形。
3〜4コーナーでも最内を立ち回ってペースを引き上げながら直線を向くと、最速地点のL2でしっかりと出し抜いて最後まで落とさずノーステッキでの圧勝となりました。
このレースはラップ的に見ると中山マイルというより坂スタートの1800m戦みたいなラップとなっており、そこからのペースアップ戦で最後まで圧倒していました。

昇級戦の前走では東京芝1400m。
馬場の内目が荒れており、フラットで速めの馬場状態。
遅いというほどの展開でもありませんが、アルビアーノが持ったまま単騎で行き、後半もハロン11秒台で上がりをまとめて完封。
後続が膠着して団子の展開、直線入口で馬群が横に広がる展開だったため、差し馬に脚を使わせて逃げ番手馬が余力を残す絶好の形となりました。

このレースはペースが35.3-34.6のややスローという程度で、東京1400mとしてみると結構流れた方で、
ラップは11.7 - 12.2 - 11.5 - 11.2 - 11.9とそこそこ流れて仕掛けが遅いというような感じ。
L1で少し落としましたが、それでもダノンにも差を詰められずの完勝。
ここでも1枚上の競馬をしてきましたが、待って最速地点で良い脚を使っており、それを最後まで維持できていました。
1400mへの距離短縮でスピードを要求され、後半にそこまでの余力がなかった可能性もあります。
新馬戦と比べてペース、展開が異なり、1400mでスピードを含めて総合力勝負になりましたが、同日準OPに匹敵する時計、ラップを出せており、かなり高いパフォーマンスだったと言えます。