まとめ

過去ログ286 2015/3/19 12:00

★日曜日 研究
阪神11レース

メイショウカドマツ
長距離路線で面白い一頭。
一昨年のダイヤモンドSはスローペースで中弛みもある13.2 - 12.3 - 12.0 - 11.8 - 12.0 - 12.5というラップでL5で仕掛け、L3最速のポテンシャル勝負。
少し離れた6番手、中団の前の方で進めながら3〜4コーナーでは内目を立ち回り、直線序盤で上手く捌いて坂下では先に動いたアドマイヤラクティんの内に入って先頭に立つも最後は甘くなって3着。

屈腱炎で1年9ヵ月の長い休養となりましたが、初戦は速いペースを作って失速しましたが、叩き2戦目の前走早春Sでは逃げ切り勝ち。

このレースは東京芝2400m戦で渋っており、時期的に時計もそこそこ掛かっていました。
スローから12.6 - 12.5 - 12.8 - 11.7 - 11.6 - 12.6の流れを1〜2番手で進め、3コーナー手前で緩んだところでハナを奪い、3コーナーでもリードを広げながら4コーナーでは持ったままで後続をひきつけて直線序盤で追われて後続を4馬身突き放す圧勝。

ゴールドシップの早仕掛けで潰される可能性はありますが、馬場悪化でパフォーマンスが上がるため、道悪なら狙いたい1頭です。

★土曜日 共通
中山11レース

ディアマイダーリン
今回は中山1800m戦となりますが、例年に比べて時計が出やすい状態で、ペースが上がり切らなければ速いラップを要求されることもあります。
その点はこの馬にとってプラス材料となります。
府中2戦で見せたコントロールしてペースアップに対応し、トップスピード戦で伸びてくる競馬が合っている可能性は高いように思えます。
中山1800mでも今の馬場ならという感じもあり、現時点では取捨に悩む1頭。
ここ2走でトップスピードの持続力も底を見せておらず、札幌未勝利はポテンシャル面でもまだ底は見せていません。
距離延長、中山1800でゆったり進めてからの後半勝負、理想はL2最速戦。
外差し馬場は歓迎で、不安も買い材料も多い1頭です。
ローデッドの方が素質は高いように思えますが、こちらはトップスピードの質という明確な武器があります。後は11秒前半をL2で刻むような流れになればチャンスが生じます。


ティーエスクライ
エルフィンSは京都芝外1600m戦で超スローから12.3 - 11.2 - 11.2 - 11.5とギアチェンジ伴うトップスピード戦、これで後方から直線で大外に出すような競馬では内から出し抜いたクルミナルらに対抗できるわけもなく参考外とします。
前走のチューリップ賞は不満が残る内容で、重馬場でのややハイで平均ペース。
12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6のラップとL2最速戦の流れになって極端なトップスピード戦ではありません。
中団馬群の中目から追い出されての伸びが無く、最後まで見せ場はありませんでした。
流れ的に見ても脚を引き出せる競馬だったため、完敗と言えます。

今回は距離延長がどう出るかですが、難しいように思えます。
トップスピードの質は平凡で、その点で今の軽く速いラップそのものは出やすい中山の馬場もカギとなります。
エルフィンSはともかく、前走のチューリップ賞はそれなりに底を見せた内容とも取れ、ネオスターダムを破った未勝利勝ちもペースそのものは速かったし、力負けと判断できます。
近走は出脚が悪くなってきているのもネックで、中団で同じような位置からの競馬ならローデッドの方が上となります。
ヒモ穴というレベルで狙えるぐらいの人気なら面白い1頭ですが、穴人気するなら妙味はありません。
距離延長が嵌るかどうか、がカギとなります。


ローデッド
前走のフェアリーSはややスローから12.4 - 11.9 - 11.6 - 11.4 - 12.2とコーナーでじわっと加速する形。
大外8枠で出も悪く後方からの競馬。
積極策で向正面から3コーナーにかけて外から一気に押し上げて先頭列の一番外を回すとそのまま3〜4コーナーではかなり外で脚を使わされながらもくらいついて直線へ。
直線序盤からジリジリと伸びて2列目から抜け出しにかかるとL1でも甘くならずに前ノットフォーマルを捕えに来たものの及ばずの2着。
前がコーナーで加速してそれなりに速い脚を要求され、そこからL2最速戦でもついていきながらL1まで脚を使ってきたという点で見てもポテンシャルは高い物を見せました。
近2走を見ても明らかにポテンシャル勝負で良さが出ています。
ただ、ゲートが拙い馬で特に中京2000の坂スタートでは結果的にポジションを取れましたが出脚がかなり甘かったように見えました。
中山1800mも完全坂スタートになるため、外枠を引いてしまうとポジショニングは苦しくなることは間違いありません。
後は『何処で押し上げるのか』というポイントがカギで、上手くいっても中団ぐらいの想定で、序盤のスローの地点で押し上げるのはこのコースでは難しいように思えます。
2コーナー過ぎの下りからのロングスパート戦になってくれれば力を発揮できそうですが・・・。
ポテンシャル面に関してはかなり高いレベルのものを見せており、フェアリーSのレースレベルから考えても、今の外差し馬場を考えてもノットフォーマルを逆転する可能性は高い1頭です。
問題は積極的な仕掛けができるかどうか。
それさえ間違えなければまず好勝負の1頭です。
距離延長でトップスピードを引き出すことができればオークスでもチャンスはあり、今の軽い馬場もクリアして欲しい1頭です。

★土曜日 共通
中山11レース

アルビアーノ
今回は内が残れない馬場にはなっている感じでここがポイントとなりそうです。
近2走逃げて結果を出していますが、ここまで要所でしっかりと加速できるなら前が壁でも対応できそうで、2列目までの選択肢は持てそうです。
距離延長も問題は無く、血統的にストームキャット系ですがスピード色が強いというわけではなく、コントロールして要所に生かせる器用さ、総合力で勝ち上がってきただけに、不気味な1頭と言えます。
今回は相強敵揃いで、馬場状態は決して良い材料とは言えません。
そういう状況下でどういう競馬をしてくるか。
適性自体にも不安は無く、能力が高いのは間違いありませんが、今の馬場で外差しに強襲されないかどうかが焦点となります。


ノットフォーマル
問題は馬場が外差し傾向にあるというところ。
今の外差し傾向はAコース開催となる今週までは劇的には変わるようには思えません。
前々でレースを引っ張って出し抜くにしても、内有利だったフェアリーS時ほど踏ん張れるかどうかがポイントとなります。
条件的にはかなりいいはずで、坂スタートでそこまでペースが上がりにくく、馬場自体は軽いので特にペースバランスで見れば後半勝負になりやすいように思えます。
外差しを意識してレースメイクが甘くなり、明確にスローのトップスピード戦にならないかどうかというリスクは残ります。
この馬自身はフェアリーSで早めに仕掛けても最後まで甘くなっていないように比較的長く脚を使えているので、馬場を気にせずに自分の競馬に徹してくれた方が良さそうです。
きんもくせい特別を見る限り、速いラップを要求されすぎると苦しいのは明白なので、バランスを取ったレースメイクが理想です。
極端なスロー、ハイにはしたくないタイプですが、先週を見る限りこの馬としては競馬がしにくい馬場状態になっているのは確かです。