まとめ

過去ログ293 2015/3/24 13:59

★日曜日 共通
中京11レース
エアロヴェロシティ

この馬の特徴はいずれも直線序盤でスッと出し抜く競馬をしているため、どちらかと言うと平均ペース向きの1頭。
総合力型の出し抜き逃げ切り型で、そういう点でも軽い馬場での中京1200mなら面白そうな1頭ですが、今の時計が掛かる中京の馬場はマイナス材料となりそうです。
日本馬でテンの速さという観点で見ればアンバルブライベンという同型の存在もマイナス材料となります。

3走前のジョッキークラブスプリントは2度も詰まっいましたが、3列目のポケットと最悪なポジショニングからでも動けており、あの内容からもマイルまではこなせそうな印象があります。
1200m戦でも京都1200などの高速馬場なら面白い1頭ですが、今の馬場条件となると不安の方が大きくなります。
ポイントは前掛かりの競馬に対応できるかどうかで、毎回L1で甘くなっており、L2で加速する競馬を身上としている印象なので、恐らく今の中京で3〜4コーナーの下りからペースをコントロールできない競馬は合わないように思えます。
香港馬は総合力タイプが非常に多く、基本的には日本の1200m戦のイメージに近いとは思いますが、タフな中京1200mでスピードでねじ伏せるようなタイプではありません。


ストレイトガール
香港スプリントでは3着。
ペース的には23.36-22.31-22.90というラップでほぼ平均ペース。
この流れの中で好位の外にポジションを取り、3〜4コーナーでも外々を回す形で直線を向くも、切れる感じはないまま何とか喰らいついての3着。
外枠から終始外々を回されたこの馬としてはかなり評価できる3着だと言え、上位が内々前々という中で外から唯一くらいついたのがこの馬だっただけに健闘したといえる1戦でした。

この馬はどんな展開でも対応可能で、武器はトップスピードの持続力含め緩い地点でポジションを取れる機動力、要所で前を向けなくても動けるといったような総合力の高さにあります。
前走の香港スプリントを含めて、実力を最も引き出しやすいのは平均ペースまで。
一方で昨年の高松宮記念のような消耗戦ポテンシャル勝負でも3着に食い込んでおり、消耗戦だからといって危ういわけでもありません。
函館スプリントSのように進路がなくならない限りはまず圏内に加わってくる1頭です。
後は昨年同様ポテンシャル特化戦にならなければというところで、先週までの馬場では恐らくこの馬の持ち味である総合力はなかなか生かしにくいように思えますが、それでもポジショニングは明確に武器で、今のインが良い馬場状態で好位〜中団まででしっかりと内を確保できればポテンシャル戦になったとしても戦える可能性は十分に備えています。
スプリントの消耗戦、バテ差しでは天敵と言えたスノードラゴンは今回不在で、昨年覇者コパノリチャードも昨年ほど順調には来ていません。
理想は8秒台ぐらいの時計が出る馬場ですが、タフな馬場でもハイペースならこなせる1頭です。

★日曜日 研究
中京11レース

過去10年のデータ解析
阪急杯から参戦した馬が10年全てで連対しており、6勝2着5回と好成績。
その11頭の阪急杯での着順は、勝ち馬全6頭を含む10頭が5着以内。
阪急杯組以外の9頭は全て前走が芝重賞で、6頭はそこで連対していました。

今年の阪急杯組は以下の通りです。
オリービン(11着)
コパノリチャード(6着)
サドンストーム(4着)
ダイワマッジョーレ(1着)
マジンプロスパー(8着)
ミッキーアイル(2着)
レッドオーヴァル(9着)

5着以内だったのは以下の3頭となります。
サドンストーム(4着)
ダイワマッジョーレ(1着)
ミッキーアイル(2着)


連対20頭中、17頭に芝マイル以下で重賞勝ちの実績があり、うち15頭は重賞を2勝以上しており、今年該当するのは以下の13頭。

アンバルブライベン(2勝)
エアロヴェロシティ(1勝)
コパノリチャード(4勝)
サクラゴスペル(2勝)
ショウナンアチーヴ(1勝)
ストレイトガール(2勝)
ダイワマッジョーレ(2勝)
トーホウアマポーラ(1勝)
ハクサンムーン(3勝)
マジンプロスパー(3勝)
ミッキーアイル(4勝)
リトルゲルダ(2勝)
ローブティサージュ(2勝)

さらに連対16頭には芝マイル以下のGIで3着以内の実績があり、今年の該当馬は以下の9頭。
エアロヴェロシティ
コパノリチャード
ショウナンアチーヴ
ストレイトガール
ダイワマッジョーレ
ハクサンムーン
ミッキーアイル
レッドオーヴァル
ローブティサージュ

牝馬は(1・2・2・26)で、連対した3頭には牡馬相手のGIを勝った実績がありましたが、今年は該当馬不在です。

データ的にはダイワマッジョーレが最上位となります。

★日曜日 ウイン
中京11レース

高松宮記念

昨年のシルクロードSではスローの流れでのトップスピード持続戦。
この流れの中を逃げ馬を見ながら2列目のポケットにしっかりと入り込み、そこからコントロールして、3〜4コーナーをロスなく進めると、直線序盤で1頭分外に出して進路確保すると一気に突き抜ける完勝となりました。

内を上手く立ち回った馬が上位ということもありましたが、この総合力の高さがこの馬の武器であるのは明白で、あの位置にいて上がり最速33.0を出せており、ラストの1Fでの伸びを見てもあまり落としていませんでした。
ポジションを取ってコーナーで速いラップを我慢しながらも、L1で差す。
スプリント戦は必要な総合力をハッキリと見せた1戦となりました。

昨年の宮記念は不良馬場での超ハイペース戦で11.7 - 11.9 - 12.6 - 13.2というラップとなり一貫ペースのシルクロードSとは異なる消耗戦となりました。
この流れを中団で進め馬場の良い所を選んで走っており、3〜4コーナーでも馬場の良い大外を回して直線を向くも1ハロン標を過ぎて脚色が鈍ってしまいコパノリチャードに押し切られ、ダートで実績を積んでいたポテンシャルタイプのスノードラゴンに差されての3着となりました。
これまでの傾向的に見ても単調なスピード戦よりも総合力を活かす競馬で強さを見せていた馬だけに、この条件でも3着というのは大きく評価できます。

昨年のスプリンターズSはハイペースでコーナーで減速しつつ4コーナー出口からの再加速戦。
この流れで中団で進めていまいsたが、馬群の中に入り込んでしまい3コーナーの緩みで前を向けずに合わせる競馬。
直線ではズラッと前が壁になってしまい、内目に潜り込んで馬群を割って反応していたようにこの馬のギアチェンジの高さは見せましたが、L1で再び減速する中でスノードラゴンに屈しての2着。
新潟内回りでは良くある展開で、コーナーがきつくて前がどうしてもペースを一旦緩めてその流れを意識できずに中団馬群で詰まってしまいました。
4コーナー以降は押して押して加速させるという苦しい展開になったにもかかわらず要所で見劣らなかったというのがこの馬の強みです。
どんな競馬でも安定しており、進路さえあればスプリンターズSは勝っていたレースでした。
どんな展開でも対応できる総合力を内枠で最大限に生かすことができれば勝ち負け必至の1頭と言えます。