まとめ

過去ログ294 2015/3/24 19:12

★土曜日 研究
阪神11レース 

毎日杯

過去8年のデータ解析
1800mに変更されてからの過去8年の1番人気の成績は(4-1-1-2)。
着外の2頭も掲示板圏内で、大崩れはなく信頼度は高くなっています。
しかし、2番人気は(1-0-2-5)。
優勝馬は全て重賞組から出ており、アーリントンカップ、きさらぎ賞、共同通信杯組が有力。

近年のレースの流れとしては『加速・中弛み』が多く、基本的には中盤が弛む『中弛み』が基本となります。
1800m戦になってからは逃げ馬が全て馬券に絡めていません。

血統の傾向はサンデーサイレンス系のディープインパクト産駒の好走が非常に多く、アグネスタキオン、フジキセキ、キングカメハメハ、ダイワメジャーなど東京芝1600mGT好走血統も適性が嵌りやすく、毎日杯好走馬が次走NHKマイルCで好走が多いことからもスピードとキレを兼ね備えたタイプに向くと考えられます。

また、サドラーズウェルズ系・ロベルト系・リファール系・グレイソヴリン系と欧州スタミナ型血統も好走が多く、欧州型スタミナ型血統×サンデーサイレンス系が適性がより合う印象です。

★日曜日 共通
中京11レース

コパノリチャード
消耗戦向きな1頭で、ミッキーアイルとは逆の適性を持っている1頭。
この馬の場合は持ち前のスピードをいかに最大限に行かせるかというのがポイントになりますが、1200mで高速馬場での時計勝では足りない印象があります。
京王杯SCではハイペースで11.0 - 11.3 - 11.4 - 12.3と直線半ばまで速いラップを続ける競馬になってしまい、楽についてきた2列目勢がそれを押し切っているように、ふるいにかけ切れなかったという感じでした。
この馬は傾向的に見ても力の要る馬場で相対的にパフォーマンスを上げているため、その点からも馬場は重要になってきます。
スワンSでは少し渋っていた中でのペースアップ、トップスピード持続戦を仕掛けてねじ伏せており、少なくとも昨年の好走歴を考えれば1200〜1400mで適度に重い馬場というのがついて回ります。
今の中京はかなり時計が掛かっており、イメージ的には改修直後のカレンチャン優勝時の馬場状態と同程度で、パワー型の馬場が望ましいこの馬にとっては好材料と言えます。
馬場がここまでタフなので前掛かりになる事は必至で、前掛かりの競馬なら逃げに拘らなくても問題無さそうです。
外々から速い馬に来られてしまうよりは外枠から逃げ馬を目標に番手ぐらいをイメージする方が競馬はしやすそうです。

★日曜日 共通
中京11レース

ダイワマッジョーレ
まずこれまでの傾向的に見ても、この馬は1400〜マイルではトップスピード持続戦の方が合っていましたが、京王杯スプリングCはハイペースの流れで無理せず中団で進めながら離れた中団馬群の中にいてやり過ごし、コーナーで緩んだところで取り付いての再加速戦で重賞初制覇となりました。
このレースではトップスピードの質はそこまで問われずにL1で好位の中目から伸びて捕えきっており、一昨年のスワンSでも稍重で少し渋った馬場を逃げたコパノリチャードが出し抜く競馬でL1強襲しての2着など、ペースに関わらず基本的にはバテ差しが身上の馬です。

前走の阪神Cでも同じ様にかなりハイペースで、緩んでからのL3最速戦。
厳しいペースだったレース序盤は後方で脚を溜め、3コーナーでしっかりと外からエンジンをかけながら後方集団に取り付くと、直線ではL1まで猛然と伸びてきて差し切る勝利となりました。
最後は少し甘くなりましたがコーナーのL3で外を回して押し上げながらの競馬ということを考えるとポテンシャル面での高さも見せたという意味で価値がある内容だったと言えます。

前走も京王杯も同じようにある程度の厳しいペースを無理せず追走することで、そこから長く脚を使ってくるタイプで、トップスピードの質という観点ではキレ負けしているところが目立ちます。

マイルCSで比較すると、一昨年ではトーセンラーが勝ったように、スローペースの流れで、11.5 - 11.2 - 11.4 - 11.5とL3最速戦でもそれなりにトップスピードが問われました。
このレースではL1で抜け出したところにトップスピード持続力で上回るトーセンラーに完敗しましたが、ダノンシャークは完封してL1では詰められていませんでした。
昨年のマイルCSでは超高速馬場でのハイペースのスピード勝負戦。
前半が速い流れでも後半も11秒半ばを連続しながらでL2でもう一脚というような高いレベルでスピードが要求され、前半の総合力勝負の1戦となりました。
2列目の外からでロスの多い競馬になったこともありますが、早い段階で伸びあぐねてL1でもいつもの踏ん張りは見られませんでした。

阪神Cの3着もペース的にはややハイペースの範囲で、11.2 - 11.2 - 11.6 - 12.4とコーナーでそれなり早いラップを連続させている流れの中で3列目の最内で上手く脚を溜めながら直線で前のスペースを生かしてジリジリと伸びてきてL1では良い脚を使って詰めての3着。
ポジションも良くロスなく進めたこともありましたが、この馬の良さであるL1のバテ差しがきっちりと引き出せたという形でした。

これまでのレースからも、この馬はある程度序盤無理はできますが基本的にはL1でのバテ差しが持ち味の馬で、トップスピード持続力、ポテンシャルともに高いものを持っています。
基本的に好調時はペースに関係なくL1落ち込めば届くというような競馬を続けています。
馬場に関しては少し時計が掛かる方が良いタイプで、近2走の復活も時計がかかる時期の阪神、京王杯SCもスワンSも稍重で渋っていた状況、その点でタフさを生かすというのが本来の武器だと言えます。
後方からでも前からでも、ペースに応じてオーバーペースにならなければというような馬で、長く脚を使ってくる馬に積極的な仕掛けができるミルコ騎手というのも相性は良さそうです。
今の中京は外差しがなかなか利きづらく、馬場がかなり重い状態。
前が飛ばす形で33.5-35.5ぐらいのバランスになってしまうと、この馬としては前半の追走に脚を使わされてしまう不安があります。
ただ、1200mでは序盤からある程度ポジションをとるために出して行く必要もあり、馬場も外差しは利きにくいことを考えると単純にこの馬の競馬のスタンスから考えると難しい競馬になりそうです。
阪急杯の中では最上位の評価をすべき馬で、1200mへの不安はありますが、能力そのものは高く復活を果たした今ならという期待は持てます。


ミッキーアイル
この馬にとっての問題は中京1200mのコース形態であり、不安な材料が多いように思えます。
先週からの馬場を見てもかなりタフな馬場状態で、1200mのスピード耐久戦になるような競馬に耐えられるかは未知数です。
スピードそのものは高いように思えますが、これだけ速いメンバーが揃った中で馬場が重いとなると後半失速する流れになるのは覚悟しなければなりません。
息を入れられない競馬になった阪神Cで完敗、ペースそのものは速くても道中息を入れられた阪急杯で一脚を使ってきているところからも1200m適性は微妙で、どちらかといえば中京1200m戦なら時計が出やすい軽い馬場の方が良さそうです。
今の中京の内有利の馬場状態を考えるとそのまま出し抜いて押し切るチャンスはあると思いますが、これでもそういう競馬がしやすかったスワンSやシンザン記念で甘くなっているため、中京だとL1での強襲をより喰らいやすくなります。
人気を考えると、タフな馬場実績も1200実績も持っているローブティサージュの方を上に評価したいところです。
1200mではスピードもアンバルブライベンやハクサンムーンの方が上になるため、それについていく流れになれば馬場がタフなら当然前掛かりの厳しい競馬になり、3〜4コーナーの下りを考えると傾向的にもポテンシャルタイプの方が優位になります。
総合力の高さを生かすこの馬にとっては多少息を入れられて速いラップを刻む競馬が理想ですが、3〜4コーナーでずっと下りと言うコース形態と、先週のタフな馬場での一貫ペース、ポテンシャル勝負になりやすいという観点から見てこの馬にとっては良い条件とは言えません。
とにかく内枠が欲しい馬で、外枠なら危険な1頭となります。