まとめ

過去ログ298 2015/3/27 10:38

★日曜日 共通
中京11レース

ローブティサージュ
スプリンターズSはハイペースで11.3 - 11.9 - 11.3 - 11.9と3コーナーの急コーナーで緩んで、4コーナーの出口で再加速という新潟内回りらしい減速からの再加速戦となりました。
こういうレースは要所で動けるギアチェンジが無いと内で立ち回るのは至難の業で、総合力型のストレイトガールが内からスッと対応できたのはギアチェンジ能力を持っているからです。
この馬のようなポテンシャルタイプの馬としては好位ポジションを取りに行きながら3コーナーで前が壁でブレーキを踏まされ、そこから4コーナーで前がペースを引き上げていくという形で置かれるのは仕方がありません。
前目で進めて最後までしぶとく粘り込みたいこの馬にとってはL3の11.9というのが非常に厳しかったように思えます。

スプリンターズSでは力負けではなく、京阪杯は適性外のため参考外。それ以外の1200〜1400m戦でポテンシャルが問われる競馬なら常に安定しています。
阪神JFを勝ったといってもハイペースでのポテンシャルバテ差しなため、本質的には流れる競馬が合っており、1200〜1400mがベスト。
恐らく『距離』よりも緩まず流れてくれる『流れ』の方が重要な馬です。
ペースも平均的な流れ自体は函館SSで問題なく進めており、要は緩急ができるだけ生まれないということが重要になってきます。
また、この馬はポジションをそれなりに取れるというのが大きく、掛かるようなタイプではないため、要所の動きは鈍いもののその分ポジションを取りに行ってもリスクが小さくなります。
レッドオーヴァルのように出が悪く外差し一辺倒というポテンシャルタイプではなく、追走できるというスピードの高さを持った馬です。
これは内が有利な中京の馬場を考えると対レッドという観点で見ても大きなアドバンテージとなります。
スプリンターズで内で包まれて伸びなかった印象がありますが、あれはラップ的に新潟内らしい競馬になった事が原因で、コーナーが緩く3〜4コーナーが坂で、今の馬場での単調なハイペースなら内々で立ち回っても置かれるようなことありません。
外枠を引くとあまり優位性は無くなりますが、他の馬の枠次第というところもあります。
3コーナーまでの距離が短いため、ハナ争いの結果では意外と内は窮屈になってポジションを下げるということもあり得るため、好位〜中団で想定するなら極端な最内よりは幾らか様子を見れる枠の方が良さそうです。
この馬の魅力は1200mのポテンシャル勝負ではまだ底を見せていない点で、しかも前走で1400m路線の強敵相手に接戦を演じてきました。
馬場を考えても今回は絶好のチャンスだと言えます。

サクラゴスペル
オーロCは厳しい流れになって10.9 - 11.3 - 11.4 - 11.5 - 11.8と終始減速するような競馬で0.3秒差ならそう悲観する内容ではありません。
ただ、この馬の場合1200m戦での実績が意外と読みにくく、勝った2走のオーシャンSを見てもタフな馬場での消耗戦、そこまでタフではなかった馬場でややハイでも溜めて直線鋭く伸びてきたという点から判断しても正直読みにくい1頭です。
高松宮記念は過去3度参加していますが、タフな馬場だったカレンチャンの年は中団外目から進めながら少し窮屈な感じで直線を迎えましたが最後まで伸びる感じはありませんでした。
一昨年のロードカナロアの時は善戦しましたが、馬場が軽く34.3-33.8のややスローの流れで11.4 - 11.2 - 11.0 - 11.6のラップを好位の外から3〜4コーナーで並びかけるような感じで仕掛けて行きましたが直線序盤伸びかけても伸び切れず4着。
昨年は完全な不良馬場で後方中目から全く伸びを見せられずの大敗。

オーシャンSでは一昨年はタフな馬場での消耗戦で先行して押し切る強い競馬をしており、前走のように上がり切らない流れで中団からでも末脚を引き出してきました。

1400m以上、特に安田記念でも好走できているように単調なスプリンターというわけではなさそうです。一昨年のオーシャンSの勝ちっぷりが印象的だったのでどうしてもタフな馬場でのスピード戦向きという印象が強くなりますが、中京1200mにおいて限ってしまえばロードカナロアの時のようにややスローぐらいの流れで前目からジリッと伸びてきた4着が最高で、消耗戦の流れの2走では大敗を喫しています。
その点でもタフな馬場での単調な競馬になった時にどうなのかというのは近走や宮記念での実績を見る限りでは不安はあります。

★土曜日
中京10レース
タンタアレグリア
ホープフルSは浮き上がるような感じで出て奪ダッシュが効かずに最後方近くまで下がってしまっての競馬。
そこから外目の馬群に誘導しながら後方集団の中にポジションを取り、道中でも押し上げながら中団に取り付いて3コーナーでは馬群の中でなかなか進路を作れない状況となり、4コーナーで前が動いてくれたので外目を追走しながら直線。
直線序盤で狭いところをさばこうとするもなかなか前に進まず、包まれてしまい動けませんでした。
そのまま最後までジリジリとは伸びて来ましたが結果は7着。
向正面でじわっと押し上げながら3コーナーで前が壁になってブレーキ踏まされ、そこからの2F戦で前の馬の追い出しに合わせての仕掛けとなり厳しい競馬となりました。
中途半端に後方馬群の中目で進めたために詰まる競馬になってしまった1戦です。

後方で前に壁という状況から11.8-12.7-12.5-11.6-11.8とコーナーで減速の流れで待たされて直線序盤追い出しての反応が鈍かったという感じで、ロブロイ産駒で器用な競馬は合わないためそこまで悲観する内容ではありません。
3走前からも少し時計がかかる東京芝というのはロブロイの破壊力が生きやすく、スピードが足りずに長く脚を使うタイプで距離延長の前走は2着に巻き返しました。
「追い出すと浮ついた走りになってしまうから、本当はもっと我慢して追い出したかったけど、外から3着馬が来ていたので動かざるを得なった」と蛯名騎手が話しており、このクラスはすぐに勝てそうな1頭です。

レトロロック
この馬は折り合いかカギで、2走前はスローペースでかなりエキサイトしてしまい馬の後ろにいれてもかなり行きたがる面を見せて最後は余力が無くなっての6着。
3走前は2000mで折り合いがついていましたが、途中で外に出したとたんに行き過ぎてしまい、コントロールが難しい1頭です。
今回は小頭数の2200m戦となり、折り合い面に不安があります。


レントラー
2走前の福寿草特別はややスローという程度の流れから12.3-12.1-11.1-11.7と仕掛けが遅い展開。
3〜4コーナーで外から緩い地点でも押し上げたとはいっても4コーナー出口の最速地点は11.1、ここで置かれずに差を詰めて直線序盤では一旦先頭に立つかという勢いを見せていました。
トップスピードの持続力でバイガエシに屈しましたが、一瞬のトップスピードはこちらの方が上でした。

3走前の紫菊賞はティルナノーグがレコードで勝ったので評価が難しくなりますが、トーセンバジルが2着でもあるレースで、スローから12.1-11.6-11.1-11.3とL2の4コーナー出口から直線入りが最速地点。
ここで3列目の外から押し上げて直線入りでは良い脚で一気に先頭にというところにトーセン、更にティルナがL1で突っ込んできたという形です。
最速地点で一番ロスがあったのもこの馬なので、ここで置かれずに伸びてきたというのはトップスピード面で高い評価ができます。

前走は1倍台に支持を集めながらも4着に敗れましたが、ペースが遅くて前半はハミを噛んでしまい最後は伸び切れませんでした。
今回は1ハロン短縮で巻き返しが期待できる1頭です。

★土曜日
中京3レース
コパノチャールズ

近走は3戦連続で2着となってる同馬。
3走前は京都コースで無理せず追走し、4コーナー手前から早目に追われて直線は右手前のままで渋太く伸びて2着。
2走前は阪神コースでレース序盤は2番手集団につけるも3コーナーで挟まれる格好となり頭を上げる不利がありました。
それでも直ぐに外に出してスッと盛り返していました。
ラスト300mあたりで2番手になり勝ち馬からは4馬身離された2着となりました。
スムーズならもっと際どかったレースでした。
前走は地下道でジョッキーを振り落としてカラ馬の状態で馬場入り。
障害コースを半周以上回っていましたがそのまま出走。レースではポジションを取るために脚を使ってしまいましたが、手応え十分に勝ちパターンで回ってきて最後は勝ち馬の決め手に屈してクビ差の2着。
今回は中京コースとなりますが、今回もスムーズなら勝ち負けの1頭です。