まとめ

過去ログ299 2015/3/31 12:01

★日曜日 ブラスト
阪神11レース

大阪杯

近年の流れは、『加速』になることが多く、テンよりも上がりが速い流れとなっています。
『中弛み』も複合することもありますが、残り5・6Fからの持続力勝負になりやすい傾向。

展開は逃げ・先行の好走が多く、4コーナー5番手以内につけた馬が3着内に2頭好走しやすい傾向にあり、過去10年で6回が4コーナー5番手以内の馬が2頭馬券になっています。
4コーナー5番手の馬が1頭も馬券にならなかったのは57秒台のレコード決着となった11年のみで、2分台の決着となった4回は全て4コーナー5番手以内の馬が2頭以上馬券になっています。

血統の傾向は、持続した流れになりやすい傾向から、欧州スタミナ型血統の大系統ノーザンダンサー系(=サドラーズウェルズ系、ニジンスキー系、ノーザンテースト系、リファール系など)。
サンデーサイレンス系は、スタミナ型サンデーサイレンス系のマンハッタンカフェ、ダンスインザダーク、ステイゴールドなどが好走しています。
スピード型サンデーサイレンス系(=アグネスタキオン、フジキセキなど)なら、母父はロベルト系・グレイソヴリン系・リファール系・ファイントップ系とスタミナを活かすタイプなら好走可能です。

2'00秒を境に、1'59秒台やそれよりも速いタイムならサンデーサイレンス系、2'00秒以降なら欧州型のノーザンダンサー系が好走しやすくなる傾向があります。

東京芝2400mGT好走馬(=07年2着メイショウサムソン、08年3着アサクサキングス、09年2着ディープスカイ・3着カワカミプリンセス、11年3着→13年3着エイシンフラッシュ、13年1着オルフェーヴルなど)は好走多く、信頼度高いように思います。
また、天皇賞秋(=東京芝2000m)好走馬(=07年1着メイショウサムソン、08年1着ダイワスカーレット、09年2着ディープスカイ、11年ダークシャドウ、12年3着トーセンジョーダンなど)も好走が多い傾向。

リピーターの好走もあり、コース実績にも注意が必要です。

★日曜日 見解
阪神11レース

第59回産経大阪杯(G2)

過去10年間のデータより・・・
1番人気 (5-2-2-1)
2番人気 (1-2-1-6)
3番人気 (2-0-1-7)
4番人気 (0-1-2-7)
5番人気 (0-0-2-8)
6番人気 (2-2-1-5)
7〜9人 (0-3-1-25)
10人以下(0-0-0-27)

G1馬、G1連対馬、G2勝ち馬などの実績がある馬が良い成績で、1番に着の複勝率90%は非常に優秀。

前走データ
重賞(9-9-9-63)
├中山記念(3-2-1-6)
├京都記念(1-1-2-6)
├東京新聞杯(0-1-0-1)
├中日新聞杯(0-1-0-8)
├エリザベス女王杯(0-0-0-3)
├小倉大賞典(0-0-0-4)
├アメリカJCC(0-1-0-2)
└有馬記念(2-1-4-9)

OP特別(1-0-1-18)
└大阪城S(1-0-0-3)

条件戦(0-1-0-3)


前走5着以内で当日2番人気以内なら(6-3-3-3)で複勝率は80%。

今年該当しそうなのはイスラボニータとキズナ。

★土曜日 共通
中山11レース

ウインバリアシオン
昨年の日経賞はスロペースで後半ラップが12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.1 - 11.9と仕掛けのタイミングが遅くL2最速となりトップスピードの質が要求される1戦となりました。

この流れを後方で進めながら、3コーナーで進出する遅い仕掛けでしたが、他馬の動き出しも遅かったために捲って4コーナーでは先頭列をターゲットに直線序盤で堂々と突き放す競馬となりました。
先行馬の仕掛けが遅すぎてウインバリアシオンが捲ってもコーナーでそこまで速いラップを刻んでいませんでした。

天皇賞春では前半1000m通過が61.7で、12.9 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 11.1 - 11.7と13秒近いラップを3Fほど踏んで中弛みしてからの競馬。コーナーでペースが上がり切らずに直線入りで最速11.1と仕掛けが遅い競馬になっていました。
この流れでも後方で進めながら3コーナーで進出し、一番先に仕掛けて中団に押し上げるとそのまま前を向いて直線最速地点に向くと、最速地点でフェノーメノを呑むかという脚を見せましたが最後は甘くなってホッコーに強襲されてしまいました。
このレースからも、最速地点での切れ味、そしてコーナーで早めに仕掛けながら最後は甘くなったもののトップスピード持続力も良いものを見せました。

この馬はスピードが足りないため、中距離色の強い競馬というのはあまり得意ではありません。
問題は前走の有馬記念で超スローから12.3 - 12.4 - 11.5 - 11.2 - 11.9と仕掛けが遅い競馬。
ただ、ウインバリアシオンは一番最初に仕掛けたゴールドシップの外から追い出して対抗する形で仕掛け、ゴールドシップの直後を取って直線入りまでの持って行き方はスムーズでしたが最速地点で伸びずにL1では失速していました。

一度目の屈腱炎、二度目の屈腱炎でともにトップスピードの持続力を少しずつ落としている印象で、この辺りが今回は不安点として生じます。これまでを見てもビートブラックが勝った天皇賞春でも一頭だけ外々を回しながら最後まで突っ込んできているようにトップスピードの持続力の高さは現役最強クラスの実力だったと言えます。
2度目の屈腱炎明け以降、有馬記念ではパフォーマンスを下げていました。
昨年勝ったようなスローからのトップスピード勝負になる可能性は十分に考えられますが、それでも前走の有馬記念から簡単に立て直してこれるかどうかがカギとなります。


フェノーメノ
昨年の日経賞は有馬記念に近い12.7 - 12.2 - 11.9 - 11.7 - 11.1 - 11.9とスローからのトップスピード勝負。
勢いに乗っていたウインバリアシオンに一気に捲られてギアチェンジで鈍さを見せていました。
昨年の天皇賞春ではスローから12.9 - 12.3 - 11.7 - 12.0 - 11.1 - 11.7と仕掛けが遅くL2最速戦の流れで好位馬群の中から追い出されて捲ってきたウインバリアシオンの内からスッと反応して伸びてきています。
L1でねじ伏せた形でしたが、トップスピードの質を持っていて日経賞では勝負にならなかったウインバリアシオンにしっかりと加速負けしてい点を考えると、パフォーマンス的に見ても日経賞で動けなかったところは納得いきません。

今の段階ではポジションを取り、待ってからコーナー内でペースを引き上げていく競馬の方が良さそうで、ウインバリアシオンやホッコーブレーヴの押上げ勢の脚をコーナーで使わせてしまった方が良いように思えます。