まとめ

過去ログ302 2015/4/2 6:55

★土曜日 中山10
中山10レース

エタンダール

転厩緒戦の前走は3着と年明けを使われ内容は上向いた1頭。
マイルから2ハロン延長となりましたが、折り合いはついて勝負所での反応も機敏でした。
立ち回りの上手さも目立っていたため、中山2500mは合っていそうな1頭です。
前走は内ラチ沿いが荒れて外差し有利の馬場でサトノロブロイの単騎逃げもすぐ決まり、道中全く展開が動くことなく一団で進む展開。
3コーナーで仕掛けを待って直線に向き、一瞬の加速力勝負となり、一旦後方で待っていたロードエフォールが、一番馬場の良い大外に持ち出し最後勢いに乗れた形。

過去には屈腱炎で1年5カ月休んだこともありましたが、その影響もありません。
2000メートルを超える距離では(3)(1)(2)(8)(4)(10)(4)着で、日本ダービーと菊花賞を除けば崩れがなく全て掲示板に載っています。
青葉賞でフェノーメノと0秒4差の実績があり、前走から更に距離が延びればレースはしやすくなるため、注目の1頭となります。

★日曜日 共通
大阪杯

スピルバーグ
今回のポイントは阪神芝内2000m戦という舞台。
ジャパンカップの内容的にも高いレベルでこなしてくる可能性は高いように思えます。
これまで、天皇賞秋までは速いラップを刻みトップスピードに乗ってからそれを維持してL1までポジションを上げ続けるというのがこの馬の持ち味でした。
それがジャパンカップでは速いラップを要求されない、平均的なペースを刻む流れを追走してそこからポテンシャルを引き出してきたというのは新たな一面で、府中の中距離のような11秒前後のトップスピードが要求されるような競馬だけではない適性を見せてきたのは大きく評価できます。
阪神内2000はスローからの4F勝負になりやすい舞台でもあり、長く脚を使うという面でもよりトップスピード面よりポテンシャル面が問われるケースも出てきます。
そういったことを考えるとジャパンカップ3着の内容は心強くなります。
Bコースに替わるため、馬場がどうなるかが焦点になりますが、ポジションが被るキズナとの最序盤のポジション争い、関係性がどうなるのか。そして動き出すタイミングでキズナとスピルバーグがお互いどういう意識の上で動いていくのかという点もこのレースの見どころと言えます。
長く脚を使えるということに関してはどちらもかなり高いレベルにあり、一番厄介だったイスラボニータの回避によってこの2頭の激しいデッドヒートがゴールまで続く可能性が高いように思えます。
スピルバーグとしては恐らく天皇賞春よりも安田記念を狙う可能性の方が高いだけに、前哨戦としての意味合いは小さくなるため、キズナ相手にどの程度やれるのかというのを量る意味合いも強いかもしれません。
理想はキズナの前でキズナの仕掛けを意識しながら内から動く、昨年のエピファネイアのような競馬です。
適性面ではハッキリと見せてきたキズナに比べると初の阪神内回りコースが唯一の割引材料と言えます。


キズナ
今回は、前走の京都記念で見せたトップスピードの質を兼ね揃えてきている可能性が高いように思えます。
前走はラブリーデイやスズカデヴィアスといった出し抜くタイプの逃げ番手馬が直線序盤で最速ラップを刻んでいました。
これは天皇賞春でも見せていましたが、最速地点では本来この馬はそこまで目立つ脚は使えませんが、京都記念に限っていえば鋭く切れたと言えます。
最後もしっかりと伸びており、トップスピードの持続力面でも流石というところを見せました。
今回は昨年の大阪杯と同じですが、メンバーの層が厚くなりました。
昨年のような極端な競馬になる可能性は低く、ある程度隊列が整った中で、外から押し上げながらしっかりと届くかどうかが焦点になります。
ここはスピルバーグが最大のライバルになるかなとみていますが、阪神2000m戦であればトップスピードの持続力、ポテンシャルともにトップクラスのキズナに分があるように思えます。
Bコースに替わって内有利馬場がどの程度解消されるかがカギとなります。

★日曜日 共通
大阪杯

ラキシス
有馬記念ではかなりスローから仕掛けが遅い流れで積極的に好位から進めつつ、3〜4コーナーでジェンティルドンナの直後を突いて直線最速地点では伸びかけましたがL1で甘くなっての6着。
相手関係的に見ても最速地点での強敵よりはL1のバテ差しタイプが多かったこともあり、それでもここで見てもやはり要所の反応面、トップスピードの質といったところの方が良さがあったかなという印象です。

この馬は脚をある程度出し切れる展開になると甘さを見せており、中日新聞杯はラブリーデイには先着していますがマーティンボロには敗れており、京都記念でも一線級のトーセンラーのトップスピードの質、持続力に末脚勝負で見劣っています。
現状では一線級相手に正攻法では足りない馬で、オールカマーのように仕掛けが遅く要所の反応が問われるレースだったり、ある程度速いラップを要所で要求されるような競馬が合っているように思えます。
昨年のような展開になると前にいたらスピード的に優位に立てず、後ろにいたら早仕掛けに巻き込まれてしまします。
ポジションを取って優位性を持ちたいところですが、スピード面に関してはどこまでやれるかは未知数。
ある程度一団の流れの中で上手く各馬を出し抜く競馬ができないとこのメンバー構成では楽とは言えません。
理想は2列目で出来るだけ内を立ち回り、後ろの仕掛けをジッと我慢して内でスッと一脚を使える展開で、オールカマーの競馬のイメージです。
ポジションを取ってレースを支配できる鞍上だけに、イスラボニータ不在で不気味な存在となりました。


ロゴタイプ
この馬は根本的にはスピードタイプの馬で、出来るだけペースを引き上げることで後続に脚を使わせてしまいたいタイプです。
ただ、札幌記念ではその競馬で潰されており、敗戦によってなかなか攻めるペースづくりができないように思えます。
この馬は2歳時から通して洋芝ではパフォーマンスがイマイチでした。
総合力勝負でコディーノに札幌2歳Sで完全に力負けしている馬で、一度2000mでペースをしっかりと作ってどこまでやれるのかを見てみたいところです。
今回はキズナやスピルバーグといった一線級は後方からで、イスラボニータは回避。
レースが上手く、この馬の持ち味であるスピードを生かしてペースを引き上げ後続にリードを作りながら、ふるいにかける競馬ができればチャンスはあります。
逃げ馬のカレンブラックヒルの出方次第といった面もあり、カレンも溜めてしまうとコーナーで加速が問われて置かれるリスクが生じ、前走の内容から考えても溜めて超スローというような競馬は打たないように思えます。
カレンを突くぐらいの気持ちで厳しいペースを作れるかどうか。問題は福永騎手がレースを支配できるのかどうかで、ここが大きなポイントになります。
福永騎手は昨年エピファネイアの轍を踏まずにしっかりと馬の能力を引き出せるかどうか、この辺りがロゴタイプの命運を左右すします。
キズナやスピルバーグを意識するのではなく、ロゴタイプの競馬ができれば勝ち負けに加われます。