まとめ

過去ログ310 2015/4/7 11:52

★日曜日 研究
阪神11レース

桜花賞

コース改修後の8年ラップデータ解析

09年を除く7年間でL1は落ちています。
近年は傾向が固まってきた感じでもあり、L3の下りでペースが上がる事は明白です。
仕掛けが早いか、レース全体が流れるか、という感じでL1に負担がかかる競馬になっているのが特徴で、これだけ差し追込み馬が活躍するレースも珍しいように思えます。

(過去8年で、4コーナー10番手以降の馬が14頭馬券になっています。)

その中で例外的に10年のアパパネの時だけは前々で決まっていますが、このレースはスローからの早めの仕掛け、L4から11.4-11.1-11.1-12.2とかなり速いラップを連続させて前が出し切った1戦です。
これはかなりの高速馬場だったという事もあり、この日の9Rの蓬莱峡特別が1000万下で1:44.8を中弛みがありながら出していたほど極端に高速馬場だったと言え、例外的な年と考えられます。

余程の高速馬場にでもならない限り、平均ペースまでには上がってきてL1は落ち込む展開が濃厚です。
12年みたいに前半が速く、中弛みして仕掛けも遅いという形になることもありますが、基本的には外枠の差し馬が有利なレース。
平均〜ややハイペースになりやすく、序盤が速ければ中盤で緩む傾向があります。
そしてL1は落ち込む傾向があるため、トップスピードの持続力とマイルの平均ペースに耐えられるだけの最低限のスピードが求められます。
マイル戦で厳しい流れに対応し、そこから最後まで伸びてくるトップスピード持続力面で底を見せていない馬が中心となります。
馬場が極端に高速化するようなら、トップスピードの質やポジショニングといったところにシフトしていく可能性が高くなります。

★日曜日 ブラスト
阪神11レース

近年の流れは、10年は『加速』、08年・11年は『前傾』、09年・12年は『一貫』ですが、その中でも4年で『中弛み』の流れは複合しています(=08年・09年・11年・12年)。
牝馬限定戦は『中弛み』の傾向が強く、牡馬ほどスタミナがないのが影響して中盤に弛みがでて上がり勝負になりやすい傾向にあります。
上がり重視の瞬発力勝負になるため、近年は4コーナー10番手以降に位置した馬でも好走することが多く、『前傾』や『一貫』など締まった流れがオプションとしてつくときには注意が必要です。

血統の傾向は、アグネスタキオン(=07年1着ダイワスカーレット、09年3着ジェルミナル)、ダンスインザダーク(=07年3着カタマチボタン)、フジキセキ(=08年2着エフティマイア)、スペシャルウィーク(=09年1着ブエナビスタ)、マンハッタンカフェ(=09年2着レッドディザイア、11年3着トレンドハンター)、ディープインパクト(=11年1着マルセリーナ、12年1着ジェンティルドンナ・2着ヴィルシーナ、13年1着アユサン・2着レッドオーヴァル)、母父サンデーサイレンス(=08年1着レジネッタ、11年2着ホエールキャプチャ)の好走から、サンデーサイレンス系のキレが非常に重要。
中盤が弛み、瞬発力の上がり勝負ならサンデーサイレンスのキレが最も活きる流れと考えられます。

また、阪神コース馬場改修後は、桜花賞好走馬が次走東京芝2400m(=ダービー・オークス)で好走することが多い傾向あり。以前の内回りの時にはスピードの持続性能が問われやすくなかなかつながりにくい傾向でしたが、外回りに替わり瞬発力のキレ勝負になりやすいことからつながるようになったと考えられます。
そのため、スタミナ型サンデーサイレンス系(=、ディープインパクト、ダンスインザダーク、スペシャルウィーク、マンハッタンカフェなど)が好走しやすい傾向となり、瞬発力とスタミナが必要な適性と考えます。

ステップの傾向は、桜花賞と同じコース(=阪神芝1600m)を使用するチューリップ賞好走馬が好走しやすい傾向(=チューリップ賞→桜花賞:07年2着→1着ダイワスカーレット、07年1着→2着ウオッカ、09年1着→1着ブエナビスタ、10年2着→1着アパパネ、10年3着→3着エーシンリターンズ、12年4着→1着ジェンティルドンナ、13年3着→1着アユサン、14年1着→1着ハープスター、2着→3着ヌーヴォレコルトなど)。
特に阪神JF好走→チューリップ賞好走の阪神芝1600mで好走歴がしっかりとある馬は堅軸と考えられます。

今年のチューリップ賞組は・・・
アンドリエッテ2着
クルミナル11着
ココロノアイ1着(阪神JF3着)
コンテッサトゥーレ6着
レッツゴードンキ3着(阪神JF2着)


また、エルフィンS好走馬(=京都芝1600m)は桜花賞と相性が良い傾向(=エルフィンS→桜花賞:07年1着→2着ウオッカ、08年3着→1着レジネッタ、09年1着→2着レッドディザイア、10年1着→3着エーシンリターンズ、11年1着マルセリーナなど)。
また前走重賞3着以内の馬が好走しやすく、近走好調な馬を狙うレース。

近年の桜花賞は外枠の馬の好走が多く、近5年では馬番7番以内の好走馬(3着以内)が見当たらず、8枠よりも外枠が有利な傾向。

★土曜日 ブラスト
中山11レース

ニュージーランドT

中山芝1600mコースは、『前傾』になりやすく中盤も比較的弛みにくい傾向があります。

逃げは展開上きついレースになりますが、好走馬の多くは先行・差しが多く、好走馬は4コーナー5番手以内に位置しています。
過去10年で4コーナー5番手以内の馬は毎年馬券になっており、18頭が馬券にか絡んでいます。

また、中山芝1600mのコース形態より、外枠は不利な傾向があります。

馬番データ
1番 (1-0-0-8)
2番 (0-0-0-9)
3番 (0-2-2-5)
4番 (2-1-0-6)
5番 (1-0-1-7)
6番 (1-1-0-7)
7番 (0-0-1-8)
8番 (1-0-1-7)
9番 (0-2-2-5)
10番(0-0-0-9)
11番(0-2-0-7)
12番(2-0-1-6)
13番(0-0-0-8)
14番(0-1-0-7)
15番(0-0-1-7)
16番(1-0-0-6)


暮れの朝日杯FSなどもその傾向は顕著で、先週のダービー卿CTも同様です。外枠の先行馬なら狙えますが、外枠の差し・追込馬は割引が必要となります。

血統の傾向は、プリンスリーギフト系やミスプロ系の好走が多く、テンがきつい流れで最後に踏ん張るタイプか、キレはなくても最後に堅実な末脚で伸びてくるタイプ向き。
また中距離血統よりも、短距離・マイル血統(=好走成績も短距離・マイル好走型)の好走が多いのも特徴。特にサンデーサイレンス系はスタミナ型よりもスピード型サンデーサイレンス系向きで、特に芝短距離・マイルGT好走馬を輩出しているサンデーサイレンス系(=フジキセキ、マンハッタンカフェ、アグネスタキオンなど)には注意が必要です。

ニュージーランドTは皐月賞トライアルで権利が取れなかった馬の敗者復活戦のようなレースで、トライアルはキレが必要な流れでそこで敗退した馬の逆襲が多い傾向。
特に中山芝1600mは厳しい流れになることからも、キレを活かすタイプよりも持続型の流れで力を発揮するタイプに向くレースと思われます。

また、アーリントンC好走馬の好走が多い傾向あり。
前走スプリングSからのステップ馬も、5着以内好走なら好走可能。

近年は前走掲示板外から巻き返した馬が少ないのも特徴で、前走は5着以内の馬が基本です。