まとめ

過去ログ311 2015/4/7 17:10

★日曜日 121
阪神11レース

桜花賞

アンドリエッテ

2走前のクイーンCは平均ペースの流れ、ほとんど緩まずにL3最速のトップスピード持続戦で4着。
トップスピードはそこまで要求されない競馬となりましたが、外枠から内に入るスペースが無いまま後方からの競馬で外を回る展開となりました。
3〜4コーナーで捲り加減に押し上げて直線を向くと、直線序盤で内を通していたミッキークイーンに馬体を併せてキレで見劣り、L1ではバテずにミッキークイーンに食らいついて共に大外から伸びを見せてくるもゴール寸前に脚色が鈍って4着。
ラップ的にも大外を押し上げるロスがあり、その中でL1でロスなく進めてきたミッキークイーンに見劣らなかったという点は評価できます。
この馬は多少ロスがあっても溜めながらしっかりとエンジンをかけてトップスピードの持続力を引き出したいタイプと言えます。
このレースではキャットコインも正攻法で外目を追走しながら直線でねじ伏せる競馬を敢行しており、キャットコインもロスがありましたがこれに対してはトータルで見ると少し見劣ったかなという印象です。

前走のチューリップ賞は強烈な末脚を引き出しての2着。重馬場で時計が掛かっており、平均ペースで中盤結が構緩んでL2は速いラップを刻んでいました。
このレースは淀みが大きく、マイル戦と言うよりも長距離的な適性が問われました。
阪神外1600らしく内枠で凝縮しながらの競馬で、脚を溜めて追走するも、3コーナーでは前に入られてしまいラチに接触する場面がありました。

下げながら3コーナーを迎え、4コーナーでようやく前を向いてほぼ最後方で直線に入り、直線序盤でジリジリと伸びてL1で猛然と追い込んできての2着。
中団でポジションを取ろうとしても内枠で馬場も悪くレース全体でペースコントロールしようという意識が働いてしまい、凝縮した中で下げながらの競馬となってしまいました。
ほぼ最後方まで下げてから4コーナー加速地点で苦しみながら徐々にエンジンがかかってL1でのバテ差しはこの馬らしい強烈な競馬だったと言えます。
阪神JF2,3着馬相手に見劣らないだけのものは見せており、注意が必要な1頭です。

★日曜日 G1C
阪神11レース
桜花賞

レッツゴードンキ
アルテミスSではココロノアイに敗れましたが、ややスローから11.8 - 12.2 - 11.7 - 11.2 - 11.7と中弛みで仕掛けがちょっと遅いという競馬でのものです。
出負けして中団のポケットからの競馬となり、前半は折り合いに苦労しながら内でコントロールしながら進める展開。
ココロノアイが外から押し上げていくのに対してこちらは我慢し、コース取りに苦労しながら3コーナー手前ではかなり掛かっていてブレーキをしながら進め、3〜4コーナーでも中団馬群で進めながら直線を向くと、直線序盤からしっかりと伸びて、坂上を上がって前が開き、そこからジリジリと伸びてL1までしっかりと脚を使い、先に抜け出したココロノアイに強襲しての2着となりました。
中弛みで前を向けなかったという点で辛かった1戦で、仕掛けも遅れたことを考えるとL1までしっかりと伸びてきたという点は高く評価できます。
ココロノアイもある程度速い地点で押し上げていましたが、このレースに関してはレッツゴードンキもややスムーズさを欠く競馬になった中できっちり抜け出してきたという点で評価は負けて強しです。

前走のチューリップ賞では3月の時計が掛かるAコース阪神で重馬場という条件。
ハイの平均ペースで12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と前半が速く中弛みからの再加速のラップでL2最速戦。
トップスピードの質もある程度要求された上でL1を落とす展開で、ポジションを取りに行きながら好位を意識していましたが、道悪でペースが上がらないこともあって掛かり気味にハナを奪ってしまう形。
ハナを切って落ち着きましたが、ハナを奪うまでに脚を使ってしまい、道中はペースをかなり緩める競馬。
3〜4コーナーでも持ったままで仕掛けを待ちながら直線で追い出すと、最速地点で最内からスッと2列目を出し抜こうとするも、L1では甘くなってしまいココロノアイに前に出られ、更にアンドリエッテに猛然と追い込まれての3着。

トップスピードの持続力に関しては位置関係の差が出たような1戦で、ココロノアイに差される形になったのは初めてですが、自分の競馬に徹せなかったという点で仕方ない面もあります。
賞金的にも叩き台の面が強く、前中盤をフラットに進められたココロノアイの方が競馬はしやすかったレースと言えます。

★日曜日 1鞍
阪神11レース

桜花賞

ルージュバック

前走のきさらぎ賞は牡馬相手に2馬身差の圧勝。
スローペースから12.6 - 12.7 - 12.1 - 11.7 - 11.6 - 11.6と中弛みがあってそこから3F勝負。
久しぶりの競馬でパドックでは最後尾を周回し、スタートでは良すぎるくらいに出ていましたが行きたがる素振りはなく3番手の内からの競馬となりました。

前がある程度早めに離す競馬になり、L2で詰めているため実質的にはL2でトップスピードの質が問われた内容です。
折り合いをつけながら前にスペースを置いて仕掛けのスペースをしっかりとイメージしながら離れた2列目のポケット。3コーナーの下りでじわっと抑えを外し、4コーナーで外に持ち出しながら直線を向くと、1度は2着馬が並びかけて来ましたが、アッサリと突き放して直線入りの段階では前が早めに出し抜いていて4馬身ぐらい差が1ハロン標で交して最後まで後続を寄せ付けない圧勝で51年ぶりの牝馬の勝利となりました。

このレースは判断が難しいところもありますが、実質的には2F戦ぐらいのイメージとなります。
L2で反応しきれずにL1でポルトドートウィユを引き離したという形でトップスピードの持続力は高いレベルを見せました。

このレースはギアチェンジを問われた可能性が高く、最後に2着馬を突き放したというのは大きく評価できます。
ただ、負かした相手が次走では凡走しており過度な評価は禁物です。


この馬の不安材料は、スピード戦に対応できるかどうかという点です。
桜花賞はそこそこのペースになりやすく、ブエナビスタやハープスターは阪神JFでそれなりのペースを無理せず追走していないにせよ対応してきました。
ジェンティルドンナはJFは使っていませんが、シンザン記念で平均ペースで強い競馬をしてきたという点ではルージュバックとは異なります。
過去の桜花賞馬を見ても、改修初年度でペースが上がらなかったダイワスカーレットの年を除けば、勝ち馬は全て厳しいペースのマイル戦で末脚を引き出してきた実績を持っていました。
その点で、この馬は1800mでも緩い流れしか経験できていないというのは不安材料と言えます。
ゲートは速い方ではなく、トップスピードの質の高さを生かして来たことからも、ペースが上がってそれが削がれるというリスクは生じます。
理想はできるだけペースが落ち着いて、トップスピードを活かす競馬だけに、そういう点では高速馬場になることが理想です。