まとめ

過去ログ312 2015/4/8 8:22

★日曜日 共通
阪神11レース

桜花賞

レッツゴードンキ
ある程度流れるという前提で考えるので阪神JFの結果優先的に考えます。
阪神JFは平均ペースから脚を出し切る競馬で比較的紛れの小さい競馬で、この競馬でしっかりと差し込めているのであれば少なくともお互い正攻法での競馬であればトップスピードの持続力はこちらの方が上だと言えます。
ただ、正直明確に上ともいえない部分もあり、ココロノアイもアルテミスSでは厳しい競馬をして速い地点で盛り返す脚を使い、中弛みでコントロールという競馬で再加速する器用さを見せています。
馬場が軽くなってくるとココロノアイの方に優位性が傾きます。
いずれにせよレース全体の仕掛けができるだけ早い方が良いタイプで、正攻法で進めて簡単に差される馬ではありません。
阪神JFのように平均的に流れながらも仕掛けが早いという競馬が理想です。
前走は見た目以上に緩急の激しい競馬を主導してしまってL1甘くなっており、中団で折り合いを重視しながらの競馬ができるかがカギになります。


ペースが上がってくれればそんなに心配しなくても良いと思うし、前走はペースが上がらずにコントロールが難しかった。その辺は難しい馬だが、それでもどんな展開、馬場でも一定以上のパフォーマンスで応えてくれる馬。相手関係は強敵、しかもこちらは地味な存在ではあるが、やはりJF組で2歳時から引っ張ってくれていたこの馬も高く評価する必要があるだろう。ルージュバックとの優位性ではやはりペースが上がってくれた方が良いし、ココロノアイとの比較で見れば仕掛けが早い方が良い。地味な印象だが能力は高いし折り合いを除けば弱点はない。TS持続力が凄まじいショウナンアデラ不在で阪神外1600ならやはり簡単には譲れない。

キャットコイン
クイーンCである。東京コースに替わったことでトップスピードが少なからず要求される舞台でどういう競馬ができるか、が焦点だったと。東京芝1600m戦でペースバランスで見ると46.9-47.1と、ここでも平均ペースの流れであり、11.8 - 12.0 - 11.4 - 11.5 - 12.2とL3最速戦でもそこまでのトップスピードも要求されず、仕掛けも早くL1落とすという競馬だった。このラップ推移は個人的に阪神マイル、桜花賞やJFでよく見るような感じだなあと感じていて、桜花賞に繋がりやすいかなというような印象を持っていた。


 レース内容はやや出負けして後方からというのは同じ。3〜4角では中目から外目に持ち出しながら中団に押し上げて直線。序盤でそこからジリジリと伸びてきてL2で先頭列に並びかける。L1でそこから抜け出したところにミッキークイーン、アンドリエッテらの強襲を受けるもののこれをしっかりと封じての勝利だった。着差は小さかったがそこそこ流れた中で、コーナーでもそんなに緩まない流れ。3〜4角で外目から動いて早めに動き出すのが楽なラップ推移とは言えない中で押し切った。またここもレースレベルが高く、アンドリエッテがチューリップ賞2着に入り込んでココロノアイ、ドンキの間に入り込んだ。それらを相手に正攻法でねじ伏せているというのは高く評価すべきだろうと思う。ここでもペースは違うが同日の1000万下テレビ山梨杯を上回ってきた。安定的に高いパフォーマンスを見せたといっていいだろう。


 この馬の場合はルージュバックとは違ってTS持続力の高さ、ポテンシャル面の高さに加えてハイペースへの適応力である基礎スピードの幅が比較的広いという印象だ。そういう意味では阪神外回り1600m戦への不安材料自体はそんなになく、力を安定的に引き出してこれるだろうとみている。ただ、トップスピードの質に関してはやはりルージュバックが素晴らしいし、他にも強敵が多い。そんな中でそんなにスパッと切れる感じの競馬を見せていないこの馬としては、やはり馬場が高速化するのは歓迎できないかなと思う。先週は雨の影響もあって読みにくいところもあるが、Bコース替わり初日の阪神は雨が残っていたと思うがそこそこ時計が出ていた。パンパンの良馬場になった時にかなり時計が出る状況になるとその辺りで優位性が小さくなる可能性はあるかなと思う。ここ2走はいずれも少し時計がかかっていた馬場状態でもあるので。まあとりあえずは相手関係的に見てもアンドリエッテ比較で見ればチューリップ賞、JF組とは互角以上にやれるだけの目途は立てていると思うし、ここでも最上位の存在であるとみて良いと思う。適度に時計がかかってくれるのがベストかなとは思うが、ある程度のペースで流れる競馬になればルージュバックを凌駕するだけの可能性は十分あるだろう。

★日曜日 共通
阪神11レース

桜花賞

ココロノアイ
前走のチューリップ賞は12.6 - 12.9 - 12.2 - 11.5 - 12.6と中弛みが激しく徐々に加速してL2最速という競馬。
いつも通り出負けして後方からの競馬で、そこからペースが上がらない中でじわっと押し上げながら中団。3〜4コーナーでは外々から徐々に押し上げながら好位の外で直線に入り、直線序盤で外に持ち出して一気にレッツゴードンキに並びかけ、きっちりと捕えたところに外からアンドリエッテの強襲は受けるも完勝となりました。
レッツゴードンキが自分の競馬ではなかったことも影響しましたが、アンドリエッテにも強襲されながらも正攻法でL1の伸びで見ても完封とみて良さそうです。
時計的には物足りない面もありますが、雨が降り続いておりラップ的にもかなり中弛みもあったということで評価を落とすものではありません。

ただ、マイルで本番を意識するのであればここまで緩むようなことは考えにくく、阪神JFの方を大きく取ります。
特にレッツゴードンキもチューリップ賞は押し出される感じでのハナになっており、そこでペースを作れずに前後半速い中弛みの競馬で苦しい展開でした。
阪神JFでは同じような位置取りから脚を出し切る競馬で完敗を喫しているため、阪神1600mで平均的な競馬になればレッツゴードンキの方が上のように思えます。
レッツゴードンキが正攻法なら、この馬としてはそれよりもある程度前でリードを作りながら競馬ができればレッツゴードンキが一歩リードとなります。
どちらも気性面に不安がある馬なので、その点で枠によっても変わってくる面はあります。
この2頭は条件や展開次第で結果も替わってくる関係にあり、後は新興勢力がどうか。
阪神JFの走破時計そのものは1000万下を楽に凌駕しており、新星と言われている相手も強敵がいます。
前に壁を作れなくとも、アルテミスSで行かせてコントロールしての再加速ができており、積極策を打つのも一つの手です。
内枠なら前目にとって壁を作ることもでき、枠次第で選択肢も広がります。
それでも現時点では阪神マイルで良馬場ならレッツゴードンキを上に取ります。


アンドリエッテ
にはここに入ってもやれるだけパフォーマンスは見せている1頭。
ただ、クイーンC組も強敵で、特にキャットコインにはこの馬が恐らく最もスムーズに競馬をした中で正攻法で押し切られているため、この馬にとっては強敵となります。
チューリップ賞も内枠で苦しみながらの競馬で強烈な脚を披露しており、レッツゴーは折り合いを欠てココロノアイには負けたので、あくまで戦えるレベルだとは思いますが、L1バテ差しの展開で外枠からスムーズに追走しながらの競馬ができればというところです。
ただ、勝ち切れるだけの武器はまだ見せていないだけに、理想はスローからのロングスパート戦です。
チューリップ賞はL2最速が明確なレースで、クイーンCはラップ的に厳しくトップスピードの持続力を出し切れる競馬でしたが、府中の舞台だったしよりL1が落ち込む阪神外回りならキャットコインに勝る、という可能性は出てきます。
後はルージュバックやクイーンズリングといった別路線組がどこまで強敵かというところ。
ルージュに対してはトップスピード面では明らかに見劣りますが、ペースそのものが上がったり仕掛けが早い競馬への適性面に不安があるルージュとは違ってこちらは阪神マイルなら崩れる要素は少ないアドバンテージがあります。
相手関係次第ですが、ペースに関わらず安定してトップスピードを長く繰り出せるというのは武器と言え、連下には拾いたい一頭。
川田騎手は今年はスランプに陥っており、特に差し込みの競馬で順序を上手く踏めないことが目立っています。
この馬は特にそういう部分が重要になってくるため、ここでしっかりとこの馬の力を引き出し切る競馬をしてもらいたい所です。

★日曜日 共通
阪神11レース

桜花賞

レオパルディナ
この馬の武器はスピード面で、3走前のファンタジーSで見せた高いレベルでのトップスピードは通用するレベルです。
一方でトップスピードの持続力は勝負になりません。
この馬は前に出してしっかりと折り合って仕掛けを待つ立場で、ペースをそれなりに引き上げる必要があります。
リードのない状況、各馬が脚を引き出せるペースでは厳しく、ハナを切ったほうがチャンスはありそうです。
この馬の出方で流れが左右される可能性があります。
理想はある程度のハイペースの中で2列目ぐらいで壁を置く競馬で、ある程度のペースには引き上げないと難しいように思えます。
その上でポジションを取ってトップスピードの持続力が問われない競馬で勝負を展開できるかどうか。
積極的なレース展開に持ち込めなければ厳しいのは間違いありません。


クイーンズリング
前走のフィリーズレビューややハイペースで、11.5 - 12.0 - 11.7 - 11.8 - 12.3と完全な一貫ペースではなかったものの、トップスピードは要求されない競馬。
この流れをやや出負けして後方で進める形となり、道中流石にリカバーできずに後方のまま進める展開。
3〜4コーナーでは大外を追走しながらごまかしのない競馬で直線を向くと、ズブさをみ見せながらも直線徐々に伸びてきてL1でそこからしぶとく抜け出しての勝利。
一瞬の爆発力という点ではこれまでに比べると目立ちませんでしたが、このペースを追走してしっかりと脚を削がれずにポテンシャルを発揮し、この展開でやれたというのは幅を広げたという意味で評価できます。
ただ、走破時計という観点で見れば未勝利戦でも1:23.1の時計が出ており、このペースから考えるとそこまで高く評価はできません。

この馬は適性的に見てもギアチェンジを発揮できる競馬が一番合っておいるように思えます。
菜の花Sでもペースそのものはそこそこ流れていた中でコントロールしながら要所でスッと反応できる競馬ができています。
現時点では前々で競馬を進めて仕掛けを遅らせるようにレースを支配するのが理想です。
スローからのトップスピード持続戦になると強敵が多く、淡々とペースを刻むことは阪神1600mでは難しく、また前走の内容的にもトップクラス相手にねじ伏せるのは苦しいように思えます。
焦点は平均ペース〜ややハイぐらいに誘導することで仕掛けのタイミングを遅らせることができるか。
同じ阪神でもL3で仕掛けどころになりやすい4コーナーに下り坂があるため、そこを考えるとギアチェンジを生かす競馬はなかなかこれまで通りには決まりにくいかもしれません。
トップスピード持続力は菜の花Sで高い物を見せており、前々で進めつつもこれをどう引き出すか。後は阪神の馬場状態次第。
出来れば走破時計で33秒台前半が出るぐらいの軽い馬場が望ましく、そこでペースをある程度作って縦長に持ち込み、仕掛けを待ちながらギアチェンジで直線入りでスッと出し抜く競馬ができればチャンスはあります。
総合力という観点で見れば世代でもトップクラスにある1頭で、後はそれをどう生かすのか、この点ではレースメイクに関してはそこまで上手くないミルコ騎手には不安はあります。